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 第百九十四話 ダブルエンジェル (エリ視点)

 遅れてスミマセン。クタクタです(>_<)


「ちょっとー、もっと優雅に戦ってくださいよー」


「知るかっ! わしは好きなようにやるだけじゃい!」


 モモの声にモモツーがドスが効いた声で答える。モモは水着だけど、モモツーは昔の天使の像が着てるようなふんわりとしたワンピースだ。モモツーはかなりの知性を誇るはずなのに、言葉遣いと荒々しい銭湯スタイルを変えない。一度モモの真似をさせたらどっちがどっちか全く分からなかった。多分、自分のアイデンティティのためにわざとしてるんだと思う。

 モモは飛び上がって降下する一撃離脱スタイルの戦い方をしている。正直、女のあたしでも見惚れるくらいに神々しい。それに対して、モモツーは羽根、両手両足を使ってただ殴る殴る殴る。まるで下町のごろつきのような戦い方だ。けど、強い。跳びかかってくるシーサーペントを寸毫の見切りでかわしながら反撃している。その体は既に返り血でドロドロだけど、その身には傷一つついてない。


「もうっ。そんなのじゃ、私が、けだものみたいに見えるじゃないですかー。せめて、パンツ、パンツくらいは見えないようにしてくださいよー」


「善処するっ! パンツなぞ見えても問題ないじゃろ。けだもの? ふっ、人間だってけだものじゃい!」


 そう、モモツーには微塵も羞恥心がない。今だって蹴る時にはパン作り丸見えだし、すきあらば脱ごうとする。露出狂かよ。それでモモが困るのが面白いらしく、わざとしてる感もある。それに対してモモのガードは完璧だ。ハルトが見てる時にはその位置からは下着が見えないように巧妙に立ち回ってる。なんだかんだで元お嬢様育ちっぽいのでそういう恥じらいがあるのはよい傾向だ。もし、モモの魅力的過ぎるお胸がはみ出して、それを見たら、あの朴念仁のハルトでも心が動くかもしれない。それだけは何としても阻止するわ。

 言い争いばっかりしてるけど、二人の連携は完璧だ。

 今、あたしは下がって前線ではゴールドが戦ってる。普通に殴ったり蹴ったりしてるけど、見えないとこでは高度な事している。ゴールドの唯一の弱点は重さが無い事だ。普通に戦ったら反動でそこまでの攻撃力を出せない。だから、ゴールドはあたしの姿で、足から根のようなもののを出して、砂浜に突き刺し体を固定しながら戦ってる。凄いんだけど、一度あたしの姿で足裏から触手みたいなのを生やしまくってるのを見た時はドン引きした。キモい。ハルトには見せないように厳命している。

 そして、あたしはハルトには見せられないゴールドとの連携技を試す事にする。


 読んでいただきありがとうございます。


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