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 第百九十二話 精霊召喚


「主様ーっ!」


 僕が見つけるより早くパンドラが飛んでくる。家に向かう獣道に入るなり。


「ちょっと、あれ、パンドラだろ。なんとかなんないのか?」


「あー、あれですねー。引き寄せのピンをあの羽根ブタに固定してますので、もう問題なく何もしなくてもここら一帯のが集まってきますよ」


 羽根ブタってモモの言葉だよな。話が進まないからツッコまないどこう。けど、なんかかみ合って無いな。なんとかしてって、止めてって意味なのに、パンドラは、もっと呼べって捉えてるな。


「いやいや、ストップしてよ。そもそもさー。なんでそんな事するの? 僕は望んではないんだけど」


「ええーっ、そうなんですかー? 派手ブタに頼まれたから主様も呼んで欲しいのかと思ってましたー。けど、儀式はもう終わってるから、中断は私にはデキないです」


 マジか。エリが頼んだのか。何考えてるんだろう。船の上だけじゃ暴れ足りなかったのか? まだまだうなぎは集まってくるのか。うなぎ好きすぎだろ。まあ、やられたりはしないだろうからこれも放置しよう。彼女たちはお腹空かせて帰ってくるだろうから、僕はパンドラとご飯の準備をする。家の前でバーベキューだ。



 エリ視点



「あーあ、ハルト逃げちゃったー」


 アイが残念そうな声を出す。


「何やってんのよ。エリに怯えてるんじゃない?」


 そうなのよ。なんかハルトがあたしを怯えた目で見る事がある。あたしより遙かにハルトは強いのに。

 そう、あたしたちはハルトのステータスを抜く事は出来なかった。パンドラの祝福のお陰で軽く追いつけると思ってたんだけど、考えが甘かった。数値が高くなるに連れて、フルーツを食べた時の数値の上がりが悪くなるのだ。ステータスが100超えてから、食べた数とステータスの上昇値が合わなくなってきたから、細かく鑑定して調べてみた。100を超えたら、普通のフルーツ二個、150を超えたら三個。200を超えたらなんと五個必要になる。ハルトは250を超える数値もあった。250超えたら一ポイント上げるのに一体幾つのフルーツが必要になるんだろうか? その前にどんだけフルーツ食べたのよ。

 ハルトは逃げたけど、瓜が欲しいから戦う。それと、今があたしたちのステータスの最終形。能力に少しでも慣れとくべき。さっきはハルトに戦わせるためにお願いしたけど、あたしたちだけでこれくらい倒せる。


「アイ、精霊たちを呼んで」


「了解!」


 なんと、アイは精霊召喚の魔法も覚えた。あたしたちと精霊と契約する事で、オカリナ無しでも呼び出せる。地面に三つの魔方陣が現れ、手足が生えたバナナ、モモに瓜二つの精霊。そしてあたしの相棒、全身金色のあたしが現れる。


「あんたたちも戦うのよ!」


 あたしたちと精霊とシーサーペントの群れとの戦いが始まる。


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