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 第百三十八話 真相


 遅れてすみません。今日はストック貯めます!!


「やっぱりモモには桃ね。桃もスモモもモモのうちって言うしね」


 エリがドヤ顔で微妙な事を言ってるけど、誰も笑わない。意外にうちのメンバーの笑いのハードルは高い。言い慣れない事言うもんじゃないよ。エリは全身真っ赤になってる。


「まあ、それは置いといて、モモにはタンクになってもらうから、桃はモモでいいわよね」


 置いとくのか?


「いいですよー。モモは桃が好きですし」


 なんか紛らわしい会話してるなー。


 けど、なんか少しづつ分かってきた。話の流れからフルーツが何かを差してるのは明白。そもそも、何でスライム島に行くのかだ。修業ってエリは言ってるけど、あそこにはスライムしか出ないから戦闘訓練にはならない。それで、思うのは野外生活で、各々のステータスアップを目的としてるんじゃないだろうか? よって、フルーツの名前は鍛えるステータスを示してるのだろう。予想ではリンゴは力、バナナは賢さではないだろうか? なんでステータスを僕に隠したがるのかは、やっぱり女の子だからスリーサイズは恥ずかしい的なものだろう。

 どうやってステータスを鍛えるのかは分からないけど、そんな感じだろう。

 そう言えば、エリは漂着してから島を出るまでの間にかなり逞しくなった。もしかしたら、島にはステータスを上げる何かがあるとか? んな訳ないよな。僕はレベル5のクソ雑魚な訳だし。けど、どうやってエリは強くなった? やってた事ってほとんど食べて寝るだけだったし。あの頃の弱々しかったエリは可愛かったな。多分、娘が出来て成長してしまったお父さんってこんな感じなんだろうな。

 食べる? そう言えば僕のフルーツはスライムからのレアドロップだから、もしかして?


「ねぇ、エリ、もしかして、島のフルーツって食べたら強くなったりするものなの?」


「えっ、ハルト……」


 エリが目をまん丸にして僕を覗き込んでくる。


「そんな訳ないかー。僕はめっちゃフルーツ食べてたから、もしそうだったら凄い事なってるもんな」


「そうデスネ。凄い事なってマスネ」


 なんかモモがカタコトだ。変な事言ったかなー?


「そうだよね。たかだかスライムがドロップしたフルーツにそんな力ある訳ないよね。だってもしそうだったら、フルーツ売ったら大もうけだよ。そんな都合がいい伝説のアイテムみたいなものある訳ないよね」


「ウン、ソウデスデスネ」


 エリもカタコトだ。なんか汗かいてないか? オイル塗ってるからって直射日光浴びすぎだよ。


「まだしばらく時間あるんだから、修業の話は後にして、ゆっくりしようよ。ほらほら立ってないで座って座って」


 さすがにずっと水着の女の子たちに囲まれてるのは緊張しすぎるよ。


 3人は僕から離れると各々の椅子に戻ってった。ぽかぽかの中、僕は眠る事にする。


 読んでいただきありがとうございます。


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