第百十八話 乱戦
車両変更の手続きで、遅くなりました。すみません。ご感想ありがとうございます。どしどしお待ちしております。
「うぉおおおーーっ! くたばりやがれーーーー!」
ジェイルが炎を纏った剣を手にドラゴンに向かって駆け出す。
「あたしたちも行くわよ!」
エリに起き上がったモモが続く。金色のビキニのみで走って行くエリは場違い感ハンパ無い。確かにここは海に近いけど、ビーチじゃない。
ジェイルの剣がドラゴンの前足を斬りつける。もう片方の前足をエリが殴りつける。宙を舞うモモはドラゴンの周りを飛びながら斬りつけていく。ドラゴンは手を動かしてそれを薙ぎ払おうとするが、ことごとくかわされる。それからは一方的だった。ジェイルが止まる事無くドラゴンを斬り続け、エリはドラゴンの前足をかわしながら殴りつけていく。モモは飛びあがり急降下しながら斬りつけていく。なんかキラキラしたものが動いてるのは多分妖精パンドラだろう。
もしかして、このドラゴンって図体デカいだけで大した事ないのか? たしかにエリもジェイルも強いけど、ドラゴンの動きは緩慢で、ある程度腕が立つ者なら問題無さそうにみえる。ドラゴンは攻撃を受ける度に、なんか黒い物が飛び散ってる。
昔話の生き物だから誇張されてたのかもしれない。なんか子供が言う事聞かない時に、暗黒竜に攫われちゃうぞとか言って怖がらせるために使われてて、実物よりより怖ろしく伝えられたのかもな。
なんか全てを腐らせるブレスを吐くとか言ってたのに、何も吐かないじゃなちか。あ、もしかして、あんまりにも封印された時間が長くて自分が腐っちゃったとか。なんか斬りつけられ殴られる度にビチョッとした黒いものが飛び散ってるし。それにここからは結構距離が有るのに、なんか魚が腐ったような臭いもしてきてる。
ジェイルは一太刀かまと、ドラゴンから大きく距離をとる。
「見た目倒しだーーーーっ! みんな俺に続けーーーーっ!」
ジェイルがこちらに振り返り大きく燃えてる剣を振り上げる。そして、またドラゴンに突撃する。それを見た冒険者達が数人ドラゴンに突撃する。その数は一人二人と増え後衛と思われる者以外ほとんどドラゴンに向かっていく。そしてお互いの邪魔にならないくらいの距離を取りつつ、ドラゴンの前足、後ろ足、尻尾に攻撃をしかけていく。
「期は熟した。今こそ我々の勇気を見せる時。行くぞ王国の精鋭達! 王国騎士団全員突撃ーーーーっ!」
剣を掲げた王子を先頭に騎士達もドラゴンに向かう。なんか王子様、立派な事言ってるけど、やっぱり冒険者を噛ませ犬にしてたんだな。
冒険者、騎士、渾然一体となってドラゴンを攻撃する。その中でも一際目立ってるのは、エリとモモとジェイル、それと意外にも王子様だ。
読んでいただきありがとうございます。
みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。
とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。