第百四話 平和主義
この次の話からエンディングに向かって走り始めます。100話で終わらせるはずが、結構グダグダしてしまいました。頑張りますので応援お願いします(^_^)
エリたち3人といい、パンドラといい、なんで僕の周りの女性は好戦的ですぐ人を煽るのであろうか? やはり僕みたいに下積みの経験が無く平和な世界で生きてきたからだろう。
僕が冒険者になりたての頃は先輩と目が合っただけで殴られてたものだ。それとか、先に挨拶しないだけでもやられてた。それは確かにいい事ではないが、それにより得たものもある。危険が無いか気を配る事と、出来るだけ争わない事だ。
たしかにエリもモモも強い。けど、それでもそれより更に強い者もいる。それにどんなに強くても不意を突かれたり、飲食物に毒とか入れられたら格下の相手にやられる事もある。だから2人にはもっと穏やかに平和主義になって欲しい。2人とも何があっても大丈夫って感じでいつも強気だ。何が2人の心の支えになってるのだろう?
だから、不要な争いを避けるために、口は災いの元だという事をしっかりパンドラに説明したけど分かって貰えたんだろうか?
「大丈夫よ。私は普段はブタとは話さないから」
うん、全く分かって無い。けど、口を開かないなら問題無いのでは?
なんとかパンドラに3人の名前を覚えさせてそれで呼ぶように説得した。あと、パンドラも含めみんな仲間だから僕だけでなく、みんなの言う事も自分で判断して聞くようには言った。なんかデジャブ。あ、エリツーか。どうやったらみんな仲良くなるんだろうか? 一緒にバーベキューでもやったら親睦が深まるかもしれない。そうしよう。
パンドラをみんなのとこに連れていく。
「主様がどうしてもって言うから、あんた達ロクデナシに力を貸してやるわ」
ダメだ……
「ほら、パンドラはね、意地っぱりなんだよ。それにこんなに小さな子なんだから怒らない怒らない」
「ま、アイが増えたようなもんだし気にしなけりゃいっか」
エリが中々大人な事言ってる。
「そうですね。別に実害は無いですし」
なんだかんだでモモは心が広いからね。
「いつか捕まえてサーカスに売っぱらってやるわ」
まあ、アイは口だけだから冗談だろう。
それからパンドラは超上から目線で、みんなに能力を説明してくれた。普段は妖精スタイルで、物の出し入れする時には箱型になるそうだ。好きな食べ物はクッキーで、好きな食べ物はバナナだそうだ。アイとは本当はめっちゃ気が合うんじゃないか? 戦闘力はエリより強いとか言ってたけど冗談だろう。小さい女の子のお人形みたいな体で強い訳がない。戦いには巻き込まないように気をつけよう。
そして僕らは迷宮を後にした。来る時に背負ってた大量の荷物が無いのはとっても嬉しい。そしてその変わりに僕の肩には妖精がとまっている。
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