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挿し絵
黛勇弥。
三十一歳。井黒国、松尾市出身。
主な所持スキル。
自由技能「人形」
定型技能「凡日」
井黒の三羽烏と呼ばれ、朱水武に仕えていた。
源力を纏うと、左目にオタマジャクシのような紋様が浮かぶ。黒目は赤く滲む。
十五年前の戦いで武は死んだ。うつ伏せる武の近くで全身を砕かれた釈迦が瀕死の状態でエネルギー残量ゼロのブラックホールを浮かべた。宗一は危険を察知して目を逸らせたが、勇弥はその虚空を目で追ってしまった。エネルギーを吸い取られ、利き目だった左目に大量のbタキオンが流れ込んだ。釈迦は逃げるだけの力を得て逃走した。
受けた当時は視力を失い、激しい苦痛を伴ったが、治まった今では視力も回復している。
それ以来、色が滲むとbタキオンが黒い煙で視認できるようになった。後に残った呪いのようなものだが、特に弊害はない。目つきがきつくなるくらいだ。
街で下を向いて歩いている女を見かけ、源力を纏うと黒い煙を出しているのが見えた。山形茉莉との出会いである。
凡日は闇属性魔法で、日陰に身を置いている間、体力の回復量が増加するというもの。怪我や病気を治す治癒スキルではない。凡日の同位改変が黒丹である。




