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小さく小さい物語・まとめ  作者: 藻ノかたり
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【鯉のぼり】 【指輪】 ほか

《鯉のぼり》


空に鯉のぼりが泳ぐ。針にひっかけられて、イタイヨウ、イタイヨウ、といって泳ぐ。


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《夢を追う人》


夢を追う人たちが無数にいる。成功した人はこう言うだろう。「あきらめなければ、夢は叶う。信じつづければ夢は叶う」。でも彼らは知っている。あきらめず信じ続けても夢が叶わなかった人たちが無数に近くいる事を。~希望を打ち砕くコラムより~


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《空飛ぶ魔法》


空飛ぶ魔法で大空に羽ばたいた。嫌な事は全て忘れられた。とってもいい気分。たとえそれが破滅の一分前でも。


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《虎》喫茶店につくと、すぐに声をかけられた。その男、いや男かどうかはわからない。そいつの顔は虎そのもので、もちろんお面やマスクの類などでない。しかし私は不思議と驚かなかった。周りの客もなんら反応はしない。テーブルにつくとウエイトレスが平然と注文を取りに来た。


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《ボールペン》ボールペンを見つめる。あの人のくれたボールペン。そのボールペンで遺書を書く。僕の遺書ではない。あの人の遺書だ。今あの人は僕の傍らで横たわっている。あの人と僕は一心同体なんだから、僕がかわりに遺書を書いたっていいよね。あの人だってそれを望んでるよ、きっと。


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《絶望と安堵》世界大統領が演説をする。絶望の演説。星が滅ぶ演説。演説が終わった時、世界の皆は静まり返った。でもパニックは起こらない。それまで、みな終わりの見えない苦しみを背負っていたから、むしろ安堵したのだろう。肉体を機械に交換した人たちの星。永遠の命から解放された瞬間。


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《天使の嘘》騙すより騙される方がいい? そういった人達が生まれ変わって詐欺師になるんだよ。嘘だって? 天使のボクを疑うのかい。


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《後悔》ソレンジ星の調査に参加したのは間違いだったかも知れない。僕は星へと向かう調査船の中でそう思った。単純な学術調査だと考えて依頼を受けたのだが、どうやらかなり政治的な思惑が絡んでいるらしい。僕の学者としての良心が試される時が来たのかも知れない。


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《共同開発》僕はそのヘアスプレーを試してみた。ブンブア星人との初めての共同開発品だ。彼らの科学は生体科学の面だけで言えば、地球よりも進んでいる。もっとも共同開発とは名ばかりで、彼らに勝る軍事力で半ば彼らの科学を搾取したと言った方が正確だ。しかし所詮宇宙は弱肉強食。


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《指輪》この指輪、あの人のくれたものとそっくりだけど、本当は違う。あの人を愛するのをやめた時、指輪は捨てた。そして同じ形のものを作ったの。中に小さなスペースがある特殊な指輪。その中には青酸カリが仕込まれているの。いつでもあの人を殺せるように。


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