《魔法牢獄》 《早くゾンビになれば良かった。》 ほか
《魔法牢獄》
ボクはいつまでココにいるのだろう。いや、いてもいいのだろう?。元に戻りたいのか戻りたくないのか、生きていたいのかいたくないのか。それすらもわからない不思議の国の魔法の牢獄。
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《幽霊のつぶやき》
カッコいいことを言ってもだめだよ。君が本当にそれを実行するなんて誰も思ってやしない。あの時だって君は何もしなかったじゃないか。僕が電撃の魔法で殺されたあの時も。
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《早くゾンビになれば良かった。》
ゾンビになった。何故なったのか。ウイルスのせいか、食い物のせいか、はたまた魔法使いの陰謀か。でもいいさ。生きていた時よりずっと気分がよい。だって何も考えなくていいんだから。
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《魔法牢獄の看守》
魔法の牢獄を看守がまわる。色々な罪人。罪なき罪人。数え切れない事情が孤独な牢獄に渦巻いている。彼が知っているたった一つのこと。それは皆ほんとうの自分を知らないこと。でも看守は知らない。彼自身、捕らわれの身であるということを。
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《執務室での快感》
今日、執務室にシレイラ惑星委員会の副委員長が来た。母星で行われた大量破壊兵器実験の失敗の報告と援助を懇願するために。だけど私は取り合わない。何故ならシレイラの民なんて、みんな死んでしまえばいいと思っているのだから。
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《対岸の火事》
向かいの岸で火事が起こっている。たくさんの人が死んでしまうだろう。だけど僕は何も感じない。だってこっちの岸はとうの昔に火事になって、ぼくはもう死んでしまっているのだから。
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《幸運と不運》
食卓に卵焼きがのった。綺麗な皿に盛られてのった。今日は弟の誕生日。お祝いの為の特別な卵焼きだ。リーラドラゴンの卵。幸運と不運をわける卵。僕は弟の幸運を願っているのだろうか、それとも不運を願っているのだろうか。
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《シチュー》
シチューがでた、シチューがでた。ひさしぶりだな、ひさしぶりだな。また食べたいな、また食べたいな。トロっとシチュー、また食べたいな。
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《春の妖精》
今日、春の妖精が来た。一年ぶりだ。でも今年でお別れ。それは僕が大人になったから? それとも、もう春がやってこないから? 妖精は何もこたえない。ただサヨナラをいうだけ。
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《文句》
あいつが文句をいった。その隣のやつも文句をいった。そしてボクも文句をいった。やがて、あいつが謝った。隣のやつも謝った。でもボクは謝らない。ぜったいぜったい謝らない。
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