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レガシーロード 〜宿命之運命〜  作者: 紺屋小牙
第一章 幼少期
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第4話 特訓開始 異世界初の魔法

俺のスキルとステータスが判明して、一か月が経った。

一ヶ月の間に起きた事を日記方式で話そう。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

訓練一日目


 今日から俺は、自らの成長を日記に書くことにした。

この世界の言葉は分かっても、字はわからないため日本語で書くことにした。 字の勉強はするけどね。

 俺のスキルである《魂魄》はバタラートさんの言うとうりに少しずつ理解出来るようになった。 と思う。 多分。 

このスキルは、その名のとうり魂に関する能力だ。

今は、魂を感知することしか出来ない。

 魂は、生き物の意識の核といえるもの。 そのためか、個人や種族によって、魂は色や形に違いがある。 俺のスキルは、特定の範囲内にいる生き物の魂の居所を知ることが出来る。

 今は、自分の部屋くらい範囲しか感知出来ない。

地道にスキルを伸ばして行こうと思う。


 しかし、スキルの成長の仕方が分からない。

スキルの存在自体は一般常識なので、本などに記されているだろうが。 俺はこの世界の字が読めないので、しばらくは字の練習と並行してスキルをできるだけ発動させること。 スキルの伸ばし方を知らないので苦肉の策だ。 やらないよりマシだろう。


{俺の成長ステップ1 字を習得しよう}


字の習得については、母さんに頼ろうと思う。 

頼んで見ると、すぐに了承してくれた。

勉強熱心だと勘違いしたのか、感動して涙を流していた。


母さんは教え方が上手いのか、俺はちょっとずつだが順調に字を覚えていった。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

訓練十日目


俺は字を完璧にとはいかないが8割ぐらいは分かるのようになったので、日記を再開しようと思う。

この世界の字というか言語は分かりやすく出来ている。 

 日本語とは違い漢字もないので基本が分かれば、後は大抵覚えられる。 

 その上この世界のほぼ全ての国々はこの言語だ。  なんでもこのシャングリラ王国を始め、ほぼ全ての国々は元々一つの統一国家だったらしい。  それが内乱や魔獣などにより国は、バラバラになったそう。 そのため言語も統一されていて、そのままらしい。   最高じゃね。 

地球もこんなんだったら良かったのに。


そんなこんなで言語が理解出来るようになった今、俺は次のステップヘ移行しようと、思う。


{俺の成長ステップ2 魔法を覚えよう}


そう。

魔法だ。 諸君、前回の第三話に見せた俺のステータスで【魔法適正 水】と表示されていたこと覚えているだろうか? 

これは文字どうりに俺には、水魔法の適正があることを指す。 俺の適正属性は一つだが、人によっては複数ある場合もあるらしい。


誰に教わろうかと悩み、母さんが


「魔法を教わりたいの? 男の子ね〜。 誰に似たのかしら? なら、おじいちゃんに頼ったら? あの人は昔は、かなりの魔導師だったらしいから。」


神·降·臨☆

やっぱしママえもんは頼りになるわぁ〜

俺は早速じいちゃんの部屋に向かった。


「じいちゃァァァん!! 俺に魔法を教えてくれぇぇえ!!」


俺はそう言いながらじいちゃんの部屋のドアを開けると‥‥‥‥‥‥‥‥‥じいちゃんが部屋の真ん中で倒れていた。


「OJIICHAN!!?」


俺は倒れているじいちゃんを見て動揺した。


「何じゃユーマ? ワシになんかようか?」


動揺している俺をよそにケロッと答える。


「へっ? じいちゃん何やってんの…?」


「ド○クエ6やってたら地底魔城のス○ーンビー○トに負けた……。 クソぉ…。 許さんぞぉッ!! 序盤の癖にベ○ラマなんぞ出しおってぇ〜。」


「なんの話してんだ!? ジジイ!」


うちのじいちゃんはゲームバカだった。


数分後‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「なるほど魔法を教わりにワシのところに来たわけじゃな。」


「うん。 魔法使ってみたいし。 なら元魔導師のじいちゃんに教わりたいんだ。」


「しかし、魔法だけではス○ーンビー○トは倒せんぞ?」  


「さっきの事いつまで引きずってんだァ!! どこまで小学生レベルなんだよォ!?」


「ククク。 なァに。 ちょっとした冗談じゃわい。」


(ダンディな顔してふざけられると、スゲー腹立つな。)


「ククク。 しかしなかなかの判断をしたのう。 マリアの入れ知恵か? まぁいい。 お前の自慢のおじいちゃんことウルス=アークライトに任せておけい!

‥‥ただし明日になってからじゃ。 魔法を教えるには少々準備がいるのでな。」


こうして明日からじいちゃんの指導の元、魔法の特訓が始まった。 


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

訓練 11日目 


「え〜。 今日からユーマ、お前に魔法を分かりやすく教えるべくわしが〘魔法ぱーふぇくと講座〙を行う!! 」


「はいっ! じいちゃん!!」


「じいちゃんではない! お師匠様と呼べい!! あと返事は、イエッサーじゃ!!」


「サーイエッサー!!」 


「ではユーマ。 お前に問おう魔法に必要なのは何じゃ?」


「カッコ良さです!!」


「そうだけど、違う!!」


「じゃあ、気合いです!!」


「大事だけど違う!!」


「なら、魔力ですか!?」


「そのとうり!! お主本当は、わざと間違えおったな?」


「いえ、半分本気でした!!」


「素直でよろしい!! では、ここから詳しくかつ分かりやすく説明してやろう。」

 

「分かりやすく‥‥ですか?」


「うむ。 分かりやすく説明するには、実物を見るのが一番じゃからのう。」


「ということは、つまり‥‥‥。」


「そう。 ユーマ、お前にワシの魔法を見せてやろう。」


オオオオオォォォオオ!! 

遂に本物の魔法が見られるか〜。

感無量とは、このことか〜〜!!


「まずは、初級の魔法からじゃ。 よう見ておれ。」 


ワクワク。

ワクワク。


じいちゃんは軽く息を吸うと、手を庭に設置された的に向けて叫んだ。


「ファイアァァァア!!!」  


じいちゃんの手のひらから炎が放出され、正確に的に命中した!!


「すっげええええぇぇぇえ!! これがゲームとは違うリアルの魔法? 迫力段違いだぜ!!」


「他にもあるぞおお!!」


「ウォータァァァア!!!」


次は水か!


「サンダァァァア!!!」

 

雷属性!


「ウインドォォォオ!!!」


風属性!!


「グランドォォォオ!!!」


土属性!!!


「メラ○ーマァァァア!!!」デデデデデデン


あれ? どっかで聞いたことある名前と効果音が聞こえたような………。


「イ○ラァァァァ!!!」 デデデデデデン


おい、じいちゃんこれって……


「ラ○デイィィィン!!!」デデデデデデン


「オイ! ジジイ!! 途中から完全にド○クエになってんじゃねえか!!」


「あれぇ? バレちゃったぁ?」


じいちゃんはイタズラがバレた悪ガキのように笑いながら言った。


「『あれ?』じゃねーよ!! もう完全に遊んでたでしょーがぁぁあ!! どうすんの!? 的どころか庭をめちゃくちゃにしちゃって! 母さんに見つかったらどうす… 「何してるの?」…ぇ?」 


その声を聞いた瞬間、俺とじいちゃんの背筋が凍るような悪寒が走った。


「お庭をめちゃくちゃにして、何してるの?」


オカンが現れた。


どうする?


俺とじいちゃんは逃げ出した。


しかしまわりこまれてしまった。


「もう一度聞くわ…… 何してるの?」


「「『返事がない。

   ただのしかばねのようだ。』」」(裏声)


このあと母さんからの怒りの拳骨が炸裂しました。





みんなもド○クエ6のあのダンジョン、ムズかったよね?


次回予告

ようやく本物の魔法を見ることが出来たユーマ。

あとは訓練あるのみだ!


次回 第5話 有能 万能 初級魔法

お楽しみに。

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