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レガシーロード 〜宿命之運命〜  作者: 紺屋小牙
第一章 幼少期
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第3話 俺の初期ステータス よく分からないスキル

 (アラン)との出会いから一年の時が流れた。

一年という時間でわかったことは、


 あいつの性格がかなり悪いこと。

俺との出会いとその後の日常のおかげなのか。

少しずつ本性を表し出した。

悪戯好きなのか、天然なのか、あるいは両方なんだろう。

 幼稚園の昼休みに二人で遊んでいると時にたまたま近くを歩いていたレドリック園長に向かって、「組長先生!」とか「総長先生!」とかで呼んで、園長が落ち込む姿見て大爆笑しているのだ。

確かにそんな性格だと俺以外に友達できねえわ。 

 余談だが園長は怖い風貌をしているが、かなりの子供好きだ。 だからこそ子供から「組長」とか言われると、本気で落ち込むのんだけど。 

園長可哀想すwww。(ゲス顔)


 そんな性格の悪〜いィアランと空・前・絶・後の聖人君子たるこの俺が友になるのもきっと何かしらの運命(さだめ)だったんのだろう。


そしてそんな軽い雑談と文字数稼ぎを終わりにして、そろそろ本題に入ろう。


 俺たちは、遂に幼稚園の年中組になり、この日を迎えた。

 そう、いよいよ今日‥‥‥‥‥俺の《スキル》が鑑定に検査が行われるだせ☆

イエーイィィィいいい!!! 俺は今、とんっでもない程の感動ゥとテェンションがフルスロットルしているゥゥゥゥ!!


 失敬。(賢者モード)

 少しだが興奮してしまった。

俺は、いや俺達はこの日ずっと待ち望んでいたからね。

 ゑ?

【スキル】が何なのかって、よし。 この聖・人・君・子であるこのユーマさんが教えようでは、ないか。


 【スキル】‥‥それは、この異世界にて生まれた瞬間に誰もが得る特殊なチカラの総称。

そう、この世界の生命ならばどんな生き物だってもっているのだ。

 俺たち人間を始め、動物、植物、魔獣などに渡り各種に渡り、【スキル】を持っているのだ。


何ィ!? なんで魔獣がいるのかって?

同然でしょwww。ここ異世界だよォwww?

頭大丈夫wwwww?



ごめんなさい。

調子に乗りました。

 確かに現代兵器も余裕に所持しているこの世界では、魔獣なんて絶滅させているだろうと思っていた時期が俺にもありました。

 だけど両親によると、人類が科学と魔法や突出した技を持って魔獣を絶滅寸前まで追い込んだが、しばらくして魔獣の力が急激に上昇し、逆に人類に対して優位なったという。 原因は不明。

魔獣の生態を研究している専門家がテレビで言っていた。

『我々、人類が魔獣を追い込んだことで進化を促してしまったのではないか? と私は考えています。』 


そう魔獣は進化するのだ。

その上、スキルまで持ち合わせている。

だから今の人類は王国の外には出たがらない。 

もちろん広い王国の内側にも魔物は発生するが、

外の魔物の方が数段も強力だからだそうだ。   


もちろんそんな強力な魔物に対して抑止力も存在するがそれは後々話そう。


この世界にはこのような危険があるからこそ《スキル》というチカラは人類には,必要不可欠なのだ。 

これは国の法律により厳しく管理されている。

当然だ。

 チカラを持てばそれを振るいたがるのが人間の性というもの。

 自由にさせていたら、国が滅びてしまうかもしれないからだ。

 だからこそ5歳という年齢から【スキル】を鑑定し、どのようなチカラなのかを理解させ,その危険性を教育者が教え導くというのが、この国の方針なのだ。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

今からスキルの鑑定の会が開始される。

一人ずつ鑑定室に入室し、スキルが調べられるのだ。



ついに俺の番が来た。

俺と母さんは緊張しながら入室する。

鑑定室には、サングラスをかけ、白いスーツの男性が椅子に座っていた。 年齢は30代くらいだろうか。


「どうぞ、椅子に座って下さい。」


男性の言うとうりに俺と母さんは椅子に座る。


「どうも、シャングリラ教会鑑定部門B級のドルーク=バタラードです。 失礼ですが手短にやりましょう。 ではこれから、ユーマ君。 今から君のスキルを鑑定を始めます。」

 

「は、はいッ! よ、よろしくお願いしますッ!」


俺は恥ずかしながら緊張していた。 

そんな俺の様子に気づいたのか、バタラート先生は、優しく微笑みながら、俺の頭を撫でた。


「緊張しないでリラックスして、別に取って食べたりしませんよ。魔物とかじゃないですからね。」


そんな冗談を聞いたら不思議と、緊張感は消えた。


「スキル【鑑定】‥‥。」


凄まじく集中しているのか、先生は、ピクリとも動かなくなった。


5分後になると、鑑定が終わったみたいだ。


「ふぅー。 鑑定というのは、精神を削りますね‥‥。   ‥‥‥あっ‥すみません。 私は、諸事情の癖で必要以上に集中してしまうので。 鑑定結果は後程、書類で提出します。 この奥の待機室にて、お待ち下さい。 」


「はい。 分かりました。ありがとうございました。」 


母さんと俺は礼の言葉言いながら奥の待機室に向かった。



▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

しばらくして、バタラート先生から、鑑定結果についてまとめられた書類が渡された。


――――――――――――――――――――――――――

ユーマ=アークライト


体力  7

力   5

防御  3

魔力  8 魔法適正 水

魔耐性 4

素早さ 5


スキル【魂魄こんぱく

―――――――――――――――――――――――――――

ステータスの平均は、約5くらい。

初期ステータスだし、最初はこんなものだろう。

俺が注目したのは、スキルの方だ。

【魂魄】? 意味が分からない能力だ。 

先生にどんな能力か聞いてみると、

分からないとの事。


「鑑定もそこまで万能ではありません。 能力の名称は分かりますが、その詳細までは知ることは出来ません。」


詰んだ。

マジで終わった。

能力の効果も分からないのなら意味ないやん。


「大丈夫。 【スキル】生まれた瞬間に刻まれたもの。

詳細や使い方は能力を自覚した時から無意識に理解していくものですから。 ユーマ君もすぐにスキルを使用出来るようになりますよ。 あとこれを。」


 先生が銀色の厚めな前世で言うスマホサイズのカードを手渡して来た。

そして俺が触れた瞬間、カードに文字が浮かび上がり始めた。 浮かび上がった字を見ると、先程の俺のステータスが書かれていた。


(これは一体? 何なんだ?)


「それは、ステータスカードです。 その名のとうり、使用者のステータスを映し出す魔導具です。」


なるほどだから俺のステータスが浮かび上がった訳か。

あれぇ? ということは‥‥‥‥。


「このカードがあれば鑑定する必要はないんじゃないですか?」


そんな俺の質問に先生は関心した様子を見せる。


「小さいのに、賢いですね。 ですがステータスカードには少々面倒な手続きが必要なんです。 この魔導具は、使用者のステータスを写すには、使用者のステータスを知っている者も必要なのです。」


※分かりやすく解説しよう。

要するにバタラートがユーマを鑑定することで、そのステータスを知り、カードの使用者とともに、ステータスカードに触れてようやく、使用者(ユーマ)のステータスが浮かび上がるのだ。

なおこれからは、ユーマが己のステータスを理解したため今後は、一人でステータスを更新出来るため面倒なのは、最初だけだ。 ステータスの更新の仕方はまた後に教えよう。 


「あと念の為これを。 ステータスカードの説明書です。ステータスの更新の仕方などについても掲載されているので、ご自宅で確認して下さい。 もうお帰り頂いて結構です。 お疲れ様でした。」


「こちらこそ、ありがとうございました。」


こうして俺達は協会を後にした。





ちなみにバタラートさん実は結構凄い人なんですよ。 

数話後に明らかに出来ると思います。


次回予告

遂にスキルが判明したユーマ。

ユーマはステータスを伸ばそうと試みる。

がユーマはこの世界の言葉がわかっても字が読めず、悪戦苦闘。 こうなったら家族に頼るしかない!


次回 第四話 特訓開始 異世界初の魔法

お楽しみに。


※ユーマはこの異世界の字が読めないのに、なんでステータスカードの字が読めたのかと言うと、ステータスカードは、見ている人が知っている言語でステータスが書かれるからです。 つまりユーマには日本語に、マリアとバタラートには、異世界の言語に見えたわけです。 

ご都合展開かもしれませんがどうぞご理解下さい。


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