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違うよ、先生。

私はいつも本気なんだよ。


いつもそうやって軽く流されてしまう。

私はたくさんいる生徒の中の一人でしかないんだと思い知らされる気がした。

だけどめげないもん。


「先生、私は本気です」


「志望校、決まったら紙に書いて提出してくださいね」


先生は私の言葉なんて軽くスルーする。

涼しい顔をして事務処理をしていくのだ。


「先生~!」


「杉浦さん、気持ちは嬉しいけど……」


「先生デートしてください」


先生の言葉が言い終わらないうちに私は次を仕掛ける。


「どうしたらデートしてくれますか?」


前のめりで必死な私に、先生は困った顔になった。しばらく沈黙が流れる。そして先生は顎に手を当てて言った。


「じゃあ、次のテスト、物理で100点取れたらデートしましょう」


「やった!約束ですよ!」


飛び上がらんばかりの私のはしゃぎっぷりに、先生は静かに苦笑いをしていた。

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