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巫女になりたくないので回避します。  作者: 天ノ雫
【第1章】 ルシウス帝国転移編
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Lesson 8 魔法強化合宿 4


 「やっと着いたっ!」


 ここが...魔法強化合宿の場所??


 何にも無いただの岩山だけど...?


 アドリアナとティナがソラの背に乗って到着した所は岩山といっても頂上はだだっ広く真っ平らという変わった岩山だった。

 降り立つ前に空から見た感じでは岩山の周りは森で囲まれていた。


 まるでオーストラリアのエアーズロックみたいなカタチしてる...


 「まあ!こんな所帝国内にあるんですね」


 アドリアナ達の後からも続々とペットに乗った生徒達が降り立つ。

 リリアーナは白い毛足の長い猫の〝ペペ〟から降りて驚嘆の声を上げた。

 ソラはペペが気に入ったのか、側へ寄るとペペの身体にスリスリと顔を擦り付けた。ぺぺはソラの頭をペロペロ舐めてあげている。


 おっ?ソラ、ペペに気に入られたみたい。


 「よーし!皆揃ったな?では今配っている地図を各自見てくれ」


 カルロ先生と引率の他の教師達がプリントを宙に浮かせると指をちょいちょいと動かして1人ずつプリントを渡していく。


 プリントにはこの周辺の地図が描かれていて、現在地、宿泊場所の他にA、B、Cと記された場所があった。

 皆やはり疑問に思ったのか『ABCって何?』と口々に声が上がった。


 「これから君達には午後のポーション作りの実習のために材料になる薬草の採取に行ってもらう。Aは1〜4グループ、Bは5〜8グループ、Cは9〜12グループが向かう。ABCの場所にはそれぞれ違う薬草が群生している、必要量だけ採取する事!」


 薬草を自分達で採りに行くの?面白そう〜っ!


 「センセー!薬草って見分けつきませんけどどうしたらいいですか?」


 リアムが大きく手を挙げた。


 「トンプソン君はまだ実物を見た事が無いから見分けがつかないのは当然だし殆どの1年生は見分けつかないと思うわ。だから私達が事前に薬草に魔法で目印をつけておいたの。近くまで行けばすぐ解るわよ」


 セイラ・ル・ローズレー。薬学を主に教える教師だ。普段はきっちり纏められたお団子の髪と黒縁の眼鏡姿だが...休日(オフ)は別人らしい。アルバアラス寮で上級生達が目撃したと噂していたのをアドリアナは耳にしていた。


 「材料を採取したチームは昼食が終わる時間までは自由とする。早く終わらせて宿泊場所で休憩しても良し、その辺を散策しても良いぞ!では準備が出来次第...各グループスタート!!」




   *




  現在の時刻はもうすぐ隠(午前)の10の時だ。


 ABC地点それぞれ場所は離れているが、岩場〜目的地〜宿泊場所までは普通に行けば1刻で終わる予定だ。ペットで行動するし、まだペットがいない生徒は同じグループのペットがいる生徒と行動する。


 1グループ・・・クラーク、フォルティス、トンプソン、クレーメンス、パラス

 2グループ・・・トラヴィス兄弟、マレ、フォンス、エヴァンス

 3グループ・・・


 「ティナも目的地同じなのね」


 プリントのグループ分けの表を見てアドリアナは呟いた。


 「アドリアナ荷物一緒に預けてくるよ」


 「あ、ジャスパーありがとう」


 宿泊の為の荷物は、先生達が空飛ぶ馬車で宿泊先へ運んでくれるのだ。


 「アドリアナ〜先に行っくよ〜っ!」


 頭上からティナの元気な声が聴こえた。


 見上げると1グループの生徒が皆、既にペットに乗って空高く上がっている。


 ティナはルークの銀狼に乗って手を振っている。

 はしゃぎ過ぎたのか、ペットの乗り方に慣れていないティナは手を振ってバランスを崩し、滑り落ちそうになった。


 「ティナ危ないっ!」


 アドリアナ達から距離がある...間に合わない、と思った。リリアーナは思わず目を覆う。


 「危ないなあ、パラス令嬢。乗り慣れてないだろうからちゃんと掴まってて?」


 間一髪、ルークが滑り落ちる前に左腕でティナの腹部に腕を回し、引っ張りあげたのだ。


 「もう〜っ!ティナ気をつけてよ〜っ!」


 アドリアナ達は一様にほっと胸を撫で下ろした。


 「うん、ゴメーン!」


 「パラス令嬢...宜しかったら(わたくし)が乗せて差し上げますわよ?」


 フェリシティ・セ・クレーメンス...第1騎士団団長を務めるクレーメンス公爵の長女である。

 フェリシティは瑠璃色が美しい青い鳥(ブルーバード)に乗っている。


 「フェリシティ、令嬢(レディ)に負担はかけたくないんだ。パラス令嬢、気にしなくていいよ」


 この人、私の時とティナへの態度180度違うよね?


 「それじゃあ行くぞ!マレ令嬢、君達も早くおいで。待ってるから」


 フレッドは金色の獅子に乗ってリアムと目配せをした。


 「しゅっぱーつ!!」


 リアムの掛け声で1グループの5人が飛び立った。


 気づけば他のグループも目的地へと続々と出発していた。


 ああっ!しまった...遅れをとったわ!ティナ達に早く追いつかなくちゃ...


 「アドリアナ、速さは競わなくていいから落ち着いて行こう」


 「そうそう、ゆっくり楽しく行こうぜ」


 アンバー、ジャスパーが2羽の鷹に飛び乗った。ライリー、リリアーナも自分のペットに飛び乗る。


 わかってるけど...なんか先越されるのは悔しいのよ〜っ!


 「2グループ出発!」






ティナはペットをゲットできるのか!?

アドリアナ達は追いつけるのか?


※ 更新は不定期になります。

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