【ワタシガタリ】7月9日
7月
9日。
今日は私の誕生日だった。
今日でハタチになる。
「みんな!私は今日でハタチになるんだよ!」
と皆に伝えたかった。
ということで昨夜、零時半にインスタグラムでそのことをストーリーにあげた。
現在進行形でインスタを使っていてもおかしくない時間帯、2分ほどして何人かからリアクションと言う形で反応があった。
中にはメッセージを送ってくれた人もいた。
私は人と向き合って話すのは好きだが、活字での会話は苦手だ。
だからそのメッセージが来たとき
部屋で一人、軽いため息を心の中でついた。
めんどくさいな、と。
おかしな話である。祝ってほしがっていたのに、いざメッセージが届くとうっ、となる。
いや別におかしな話ではないか。
私は自分勝手なのだ。
頭をほんの少し使ってメッセージをその人に返す。
会話が成立していればいい、そんなレベルの返信にした。
私はスマホの電源をすぐに切って布団にもぐった。
5時。
目が覚める。
変な時間に目が覚めたものだ。
早すぎる。
普段は6時に起きるようにしているので、この時間に目が覚める理由など思いつかなかった。
私は『物事には理由がある』という考えを大事にしている。
だから私は無理くりに誕生日のせいにした。
誕生日のうれしさで目が覚めた、因果関係はそこそこだろう。
おかしなことは他にもあった。
エアコンの除湿が寒かったので電源をオフにして、窓を開けて寝たはずだった。
そう、実際は違っていて。
除湿を付けたまま窓を開けていた。
この事に関してはそこまで深く考えなかった。
ただ、もったいないことしたなーと。
それよりも睡眠だ。
私にしては短すぎる。
睡眠が足らないと翌日の作業効率は100%落ちる。例外はないのだ。
私の心と身体は本能的に睡眠を渇望した。
最低あと一時間は睡眠をとってくれ!!
私はのどの渇きを100%オレンジジュースで潤し、床に就いた。
6時。
身体がほんの少しだるい。
LINEアイコンにいつもじゃありえない数の通知が来ていた。
その7人にインスタ同様の返事を返す。
母親からのメッセージにあったフレーズは今でも頭に残っている。
“大人の仲間入りですね”
そうか、私は大人……大人なのか……!
それは私にとって重い言葉だった。
だるさについては我慢するしかなかった。
貴重な朝の時間は無駄にできない!!
『朝の時間は大事にすべきだ』
これも私が大事にしている考えだ。
ちなみにこの考えは本から得た。
身体に鞭を入れて自転車で公園に向かった。
日課のランニングのために。
親指でカチカチカチ……として入場者を数えるタイプのカウンター、
あれが走っている中でふと浮かんだ。
19から20、19から20、19から20……
十のけたの①が下に押し下げられ、その代わりに上から全く新しい数字➁が出現する。
イメージが繰り返される。
とてもじゃないが自分が本当に20代とは信じられなかった。
タスクを終え、贅沢してやろうとコンビニで朝食を買った。
300円もするドリンク、500円の弁当……
商品を探す、私は確かめたくなった。
今日が私にとってどれほど特別な日なのか、を。
そこで、試しにビックリマンチョコをかごに入れた。
今はエヴァンゲリオンとコラボしていてカヲルが欲しかった。
特別な日だからワンチャンあるかな、と思って家に帰って開けると
『冬月コウゾウ
特務機関NERVの副司令官でゲンドウ最大にして唯一の理解者。自らの趣味である将棋にシンジを誘うが…!』
特別な日にいいことがある、というわけではないのです。
大学のオンライン授業でももしかしたら……と思ったが残念。
やはり課題はあった。
現時点(9時38分)ではこんな感じである。
いつも通り、特別なことは無い。
また書くことがあればつづろうと思う。