729 Dブロック組み合わせ
「さあ残すはDブロックのみダ! 第一試合はコロッセオの剣闘士、山猫のアーシュナン、猫目のチェシャ、虎猫のリチョウの山猫チーム! 対するは犬狼族の剣士三人組、ロットワイラ、レオンベルガ、キャバリアのウルフマンチーム」
金髪を三つ編みにしたニンゲンの屈強な三人組剣闘士と、剣と鎧に身を包んだ三人のウルフマンが対峙した。
この中ではウルフマンのキャバリアのみが小柄な女性であり、他の五人に比べてか細く弱々しく見える。
「続いて第二試合はまたしてもクァックジャード! 赤い鳥騎士タイラン、黒い鴉コクマル、白鳥のナキの自由騎士団チーム!」
タイランの予選での活躍が記憶に新しい観衆たちは三人の鳥騎士たちに熱い声援を送った。
「その彼らに相対するはァ、ロリーナ、アリス、イーディスのリデル三姉妹チームだッ」
現れたのはガーリーなドレスをまとった三人の美少女だ。
会場中から別種の声援が飛び交いだす。
「お前が最も苦手とするタイプだな。私たちの対戦相手は」
「別に、そうと限ったことでもない」
ナキの指摘にタイランはむっつりと返事した。
どんな強敵であろうと、悪党であろうと、タイランは決して怯むことはない。
だがドレスを着た令嬢に向ける剣は持ち合わせていないのは確かだ。
「ケッ。ところがなんだよアイツらの抱えてる大層なあの剣はよ」
コクマルの言うとおり、可憐な三姉妹ではあるが、各々が抱えている剣は刃こそ見えぬが柄から鞘まで曰くありそうな代物だった。
「宝剣、魔剣、霊剣。本戦に勝ち上がってきているのだ。油断はできぬな」
「あの娘らの相手はお前に任せるさ、ナキ」
「お前……」
「オレたちの真の相手は次だ。巡りあわせに感謝しないとな」
タイランの言う次の相手とは、今スクリーンに映っている第三試合の出場者である。
「第三試合はトリッキーな武闘家チーム、オミヒコ、マーマー、フェースレス! 相手は希少種竜人族の修道僧、モンドミル、リッツライ、ジョンノーマのズメウチームだッ」
三人のズメウは今や堂々と素顔をさらしていた。
いかめしい、竜の頭部に表情も険しく硬い。
対する武闘家チームは温かい声援に手を振り返し応えていた。
「マスター・ハヤブサを殺めた重要参考人だ。ジャーレム三兄弟よりも先に相手になれそうなのは僥倖だな」
タイランはズメウの三人を見ていた。
その視線に気付いた三人もタイランを見つめ返す。
言葉を交わすことはないが、お互い言わんとしていることは理解しているようだった。
「そして一回戦最後の組み合わせは剣闘士チームよりラクレス、ペルース、ベレロのパンクラチオンチーム! そして招待枠より魔霊学士ホルウ氏推薦、ネオ・ケンプファーチーム!」
最後の組み合わせが発表され会場はこの日一番の拍手と歓声に包まれた。
「なお出場戦士たちの不測の事態に備え、三博士最後のひとり、カルスダ女史がマネージメントするチームがリザーブとして控えていることを付け加えておくヨッ! では第一回戦の第一試合は明日から始まるッ。いきなりの登場はコロッセオのチャンピオンチーム、剣聖ウシツノ、黒豹アナトリア、剣の舞姫ダーナ組とアムール、キタシナ、ジャワの傭兵パンテラチームの試合だッ! 楽しみにしてくれよナッ」
大闘技会のフォーマットも出来上がりました。
2026年もよろしくお願いします。




