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亜人世界をつくろう! ~三匹のカエルと姫神になった七人のオンナ~  作者: 光秋
第八章 王者・無双編

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727/752

727 Bブロック組み合わせ


「Bブロック第一試合、まずはこのチーム……」


 実況が選手紹介をするより前に会場中から大きな、特に男性陣からの熱烈な歓声が巻き起こった。

 画面に大写しにされたのはおそろいのピンク色のボンデージに身を包んだ三人の若い女たちだった。

 三人ともに目元を蝶の形にあしらったバタフライマスクで覆い、顔を隠す代わりに露出の多い衣装であられもない肢体を披露している。

 先頭に立った、ややピンクがかった髪色の小柄な女は、手に捧げ持った籠から赤、白、ピンク色の花びらを周囲に振り撒いて華やかさを演出したりもしていた。


「あ、オホン……Bブロック第一試合は、クレオパトラ、ヨウキヒ、オノノコマチのボンデージ仮面チーム! って言いずらい名前だなお前ら」

「ちょ、ちょっとマユミさん、マユミさんッ」


 笑顔と花びらを振りまく先頭の女の腕をチームメイトの女がひっつかむ。


「なによ、ミナミさん?」

「この衣装もいろいろ言いたいけど、この登録名もなんなんですか! 誰がクレオパトラですって?」

「クレオパトラは私。あなたはヨウキヒ、マイはオノノコマチだよ」

「だからなんで?」

「本名じゃさすがに出れないじゃない。だから偽名にしたんだけど、正直思い付きのテキトー」


 クレオパトラを名乗るマユミは小さく舌を出して笑って済ませた。

 そうなのだ。

 ボンデージ仮面チームと称して図々しくも世界三大美女の名を騙ったのはマユミとミナミと奴隷から救いあげたマイの三人なのだ。


「でも客受けは上々だし万事オッケーでしょ」

「ぐぬぬ」


 確かに正体を隠して参加する以上ある程度の演出は仕方がないとはいえ、用意されたこの破廉恥な衣装ともどもミナミはマユミに振り回されている気がしてならなかった。

 というよりそうして狼狽するミナミをマユミは面白がっているようにしか見えない。

 そしてもうひとりのマイはと言えば、マユミの指示にすべて恭順の意を示しているので、逆にミナミひとりが不満を呈す形になってしまっているのがなんとも分が悪い。


「さてそのボンデージ仮面と対戦するなんともうらやましいチームはコチラ! 我がアーカムが誇る戦闘怪人ケンプファーからクラゲ、ウナギ、ナマズの三名ダァ」


 これまた露出の多い妙に肌がヌメッた三人の戦闘怪人がイキんで声援に応えている。


「うわぁ、あれが対戦相手なの……」


 マユミの愚痴を聞くまでもなくミナミもマイも眉をしかめるばかりであった。


「続いてBブロック第二試合、忍者シューエイ、戦士セントリバ、魔剣術士ライジュの冒険者、ソーサリアチーム! 対するは大天狗ヤクモ、鴉天狗クロム、女天狗ビクニの鬼狩り士チームッ」


 戦士系が三人そろった冒険者チームと鬼を狩る天狗三人のチームが紹介された。

 さらに続けてスクリーンにはボディラインも露わな女性三人組が大写しにされる。


「続いて第三試合はまたしても紳士諸君にとって喜ばしいチームの登場だ! それぞれが赤、青、黒の全身スーツに身を包んだ美女揃い、といっても全員フルフェイスマスクでご尊顔は秘密とされている謎の美女チーム! そして対戦するまたしても羨ましいチームは竜騎士リクヨウ、盗賊トキサダ、魔戦士ミウミックの幸雲ラッキークラウドチーム」


 妖艶だが正体を包み隠した女三人と、ベテランの風情を持った三人の冒険者が紹介されると、Bブロック最後の試合を組み合わせ発表に移った。


「最後は闘技場で活躍する剣闘士ボッソン、ソアー、ナガチャのチーム、そして相対するは我らがアーカムの三博士、獣魔学士バサナ氏推薦のハイ・ケンプファーチームだぁッ」


 男二人に女ひとりの組み合わせである剣闘士チーム、そしてシード枠として参戦するハイ・ケンプファーチームが紹介された。

 ただしハイ・ケンプファーチームの三人は相も変わらず全身をローブで隠したままであり、不気味さだけが漂っていた。


「以上の八チームがBブロックを戦い、勝ち上がると同じくAブロックを勝ち上がったチームとセミファイナルを戦うこととなるのダッ」


挿絵(By みてみん)

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