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episode11 「宮廷魔術師」




【】【】【】【ただの兵士】【】【】【】


「城下町が…………」


そうつぶやくのは一人の兵士。


「何かあったのかな」


なぜかその兵士は一部他とは違う部分があった。

それは帯刀している剣の本数。普通ならば一本のみでそれでも心もとないときは小型のナイフなどでカバーする。だがその兵士は腰に二本、背中に一本の計三本を所持していた。


「ああ、多分上司からなにかいわれるだろうな。めんどくさい。俺弱いからどうしようもないんだけれど、妙に信頼置かれてるしなぁ」


出来るだけ早足で仕事場に戻っていった。





【】【】【】【宮廷魔術師第三席・フリード】【】【】【】



へぇ、なるほど、城下町の東区域付近が反乱軍によって死屍累々の虐殺場とかしてしまっている、と。


なるほど。分かりました。私も加勢に参りますか。


おそらく今近くにいる宮廷魔術師幹部は五席と二席、そしてこの私が三席ですからまぁ何とかなるでしょう。執事に至急五席と二席を集めるようにいっておかないといけません。

どうせ二席のほうは酒でも飲んでるんでしょうし五席は研究馬鹿ですが頭は回る。事態を急速に把握して集まってくれるでしょう。


しかし、反乱軍の首領が誰なのかが気になりますが。


こういう時に魔法が使えたら便利なのですがね。あいにくと私は魔力量が零なので致し方がありません。





【】【】【】【イスト】【】【】【】




冒険者さんたちが大慌てだ。なにせ強制依頼が発注されたのだから当たり前といえば当たり前だ。


私も冒険者ギルドの受付嬢の仕事を始めてから半年の月日がたっているけれどこんなことは初めて。先輩方の様子をみるになかなか緊急事態のよう。


「大丈夫かな」


一人心配な人がいるけれどおそらくいつものようにどうにかしてくれる。そう信じておくしかない。そう考えるとあの人は今元気なのだろうか、とこの緊急の時に場違いなことも考えてしまう。


「イストさん、お~いイストさん!」


「あっハイ!すいません。ちょっと考え事していました」

「偶にそんなときあるよね、でも受付嬢はギルドの顔なんだから、ほらしっかり」

「はいわかりました!」




【】【】【】【宮廷魔術師 二席・三席・五席】【】【】【】



「なんだあれは、」


剣士を反乱軍を、殺戮しながら進む一人の青年。


「まぁ味方ならうれしい限りだけれど」


兵士を引き連れるは三人の宮廷魔術師。


第二席。不老の遊び人。ラッツア


第三席。「狂いピエロ」の二つ名を持つ。メルント。


第五席。「殺戮人形」の二つ名を持つ。フリート。



「いやぁー良い感じに酔ってきたっていうのにな」

「ラッツアー、もうちょい素面になったほうがいいんじゃないのー」

「それは貴方もでしょうが、二人そろってこの大事な時に酔って……」


フリートは千鳥足で肩を組む二人を見てため息をつく。もっと宮廷に仕えている魔術師の代表としての自覚を持ってほしいものだ。


「うわぁぁあぁああああああ」

「ぎゃぁあああああああああああ」


阿鼻叫喚の地獄に顔を顰める。


「フリートー、これはいささか敵が多すぎやしないー」

メルントが無表情にがらりとかわる。まるで狂言の面のようにふとしたことでメルトンで無表情になることがある。おそらくこれが本性なのだろう。


「何かわかりますか」

「えっとなぁ……」

「ラッツアには聞いていません!貴方はこの地獄絵図を見てなんとも思わないのでしょう!」

「思わないんじゃなくて思えないんだけどな」

「それはもっと重症です!」


「ふむふむー。魂を分割して死者に埋め込むことで兵の水増しか…よく考えたものだな。しかもごく少量だが殺した者の魂を吸い取っている。てことは禁術の類を扱っているということだね」


「分かりやすくて助かります。さすがメルントです」

「それほどでもー」


さきほどの無表情、ポーカーフェイスから一変し、またにやにやした表情になる。


「さて、ここらにいる帝国側の兵士たちに告げます、北側にに退避してください。敵はすべて私たち三人が請け負いましょう」


「強制的かよ」

「まぁ良いじゃーん」


メルントは魔眼を開眼。それとともに固有属性「烈風」を開放する。

ラッツアも仕方なしに敵と向き合う。ラッツアには特に能力は無いが強いて言えばその経験とフィジカルの高さがラッツアを宮廷魔術師たらしめる力だ。


そしてフリート。


フリートは能力を何一つ所持していない。それに加え魔力さえ持っていない。


なぜ人間が本来なければ生きれない魔力量が零なのか。

それはフリートが人ではないから、それに帰結する。


「それでは行きましょうか」


空気中に漂う魔力によって起動し、動き続けることのできる兵器。


人間のような思考、感情をプログラムされた魔道具。


それを魔導人形。



シャキン


全身が戦闘体系に変化する。

皮膚は高純度の魔鋼。魔鋼とは魔術に耐性を持ち、同時に親和性も高い鉄鋼だ。


その皮膚はフリート自身で自由自在に変化させることができる。


今現在のフリートは腕を巨大なブレードに変化させ、殺戮の準備万端だ。

とある大魔導士だ創り出した、殺戮と戦闘に特化した最高傑作。


これが殺戮人形の由来である。



そしてメルントの烈風属性魔法は刃物のように鋭く、風を変化させ操る魔法。

固有属性のなかでもかなり上位の部類に入る。



帝国が誇る戦力。これが宮廷魔術師幹部だ。


その場の戦況は一瞬にしてひっくり返った。




う~ん。他の宮廷魔術師どんなのにしよう。悩むな~~。

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