白い烏 飽食の色
強く突き差す陽射しの下 白い烏が餌をつついてる
烏は羽を落とし 何処かへ飛んでいった
私は 素知らぬ顔をして歩く
日差しの入らぬ 飽食の箱の中
退屈な毎日を 過ごしましょう
孤独を持て余す最中
貴方は現れて 『瞳の中の嘘を見抜く』と云う
私は恐れずに 袋の中を貪った
嗚呼 と一つ呻いた声に 安堵を得ていた日も終わりに近付いた時
悲しみよりも先に 私の身体は破ける
貴方の瞳を見て 理解した
そうして白い烏が窓の外 飛んでいった
飽食の箱の中 静かに横たわる私を残して