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最初の関門

「…っは!」


目覚めるとそこは暗い部屋だった。さっきのような空間ではなく、ただあかりがついてないだけのようだ。


「ったくなんだよ、飯食って死ぬわ変な妖精に過去を変えろって言われるわ…。というより、ここはどこだ?」


突如暗い部屋に文字通りの一筋の光が見えた。光の中には水玉のワンピースを着て赤いランドセルをからったショートカットの少女が徐々に姿を表していく。


「えっ、どういうことだ…ははっ!今日はなんて日だ」


もしここだけ見たら俺を馬鹿だと罵る輩もいるかもしれないが、こんな奇跡を目の前で見せつけられたら誰だってこうなると断言できる。

なぜなら……その少女が数時間前に死んだはずの由利奈だったからだ。


「この方法もダメだよ…もう帰りたいよ~ぐすっ、みんな死ねばいいのに(ボソッ」


おい今えげつないこと言ったぞこの子!だが今はそんなことなんてどうでも良かった。

由利奈が“生きている”それだけで嬉しくて嬉しくて涙が止まらない。


「あぁ由利奈…由利奈ぁ、由利奈あぁぁ!!」


心の底から叫ぶ。そして力いっぱい抱きしめた。否、抱きしめようとした。しかし虚しくも空を切る。いや、正確には投げられた。“なんの躊躇もなく、勢いを利用して投げやがった。”


「っ!」


「おわっ!!」


どすんと鈍い音が響く。現時点でわかっていることは“今の視線が天井を見ていること”と、“獣のように荒ぶる少女”がいることだった。


「次はあなたなの?もう嫌だよ…助けておにーちゃん」


「なっ…何言ってんだよ由利


「また騙すのっ!何回やり直せばいいの…もうわかんないよ」


「…っ」


急な展開で少し困惑したが、一応推測してみた。

俺より先にこの世界に来た由利奈はアイツに言われた通り過去を変えようとした。

だが、おれを装う第三者に邪魔されまたやり直す。そうする内に精神が崩壊し、人間不信に陥ったのだろう。

そう推測し、俺の中で今までにない憤怒に満ち溢れた。由利奈を騙すのに俺を装って心に付け込んだこと、そして由利奈を、大事な妹をこんな姿にしたやつを殺してやりたいとまで思った。


「もういやだ、こんな世界…みんなこわれちゃえ」


独り言のようにぶつぶつと呟く由利奈。

どうすればいいどうすればいいどうすればいい。

思考をフル回転させ打開策を考える。

何かあるはず…ん。こんなシーンどっかで…あっ、さっき『イかせてローレライ』でこんな感じの修羅場があったな。

…いや、ダメだ。その通り進めるとアイスピックでめった刺しにされる。……閃いたっ!


「由利奈っ!柔道を頑張ってたときの姿はどこにいったんだよっ!何度も負けて、何度も怪我をしてもめげずにやったじゃないかっ!あの頃の笑顔をもう一度見せてくれ…そん…な悲しい顔をしない…でくれよ、由利


ゴスッ!と鈍い音が響く。目の前に星が見えるほどの衝撃を頭に受けた。


「な、ん…で」


「言ったよ、もう…こ・わ・れ・ち・ゃ・え・って」


俺が最後に見たものは、部屋にあった水晶を両手で持って不気味な笑みを浮かべている変わり果てた最愛の妹だった。

ずいぶん遅れました。黒田マサキです。

最近は、絶望的なテストも終わり面倒な部活が始まってしまい、あまりかけませんでした(笑)

次回は主人公の隆元くんが妹のために頑張っちゃう話です(笑)

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