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始まりの朝
「さてと…そろそろかな」
薄暗い空間に3センチ程度の白い球体が、ふわふわと浮遊している。
この空間には、白い球体以外は生き物はおろか物質もなく
ただ空間だけが広がっている。
「次はどんな人が来るかな…、楽しみだなぁ……ハハッ」
「おにーたん!起きてー!!早く起きないと今すぐ投げちゃうよ〜」
俺こと狩野隆元は、天使こと妹の由利奈から日課である毎朝のモーニングコールをありがたく(?)受けていた。しかも何故か右の頬をバシバシ叩いてくる。正直マジで痛い。これ以上やられると骨格すら変形しそうなのでそろそろ起きよう。
と思い体を起き上がらせる。
「わかった!わかったからもう叩かないで!!」
「やっと起きた~、何回叩いたと思ってるの!早くしないとガッコーにおくれちゃうよ~」
そのセリフを聞き、時計を見ると8時半を回っていた。
「……やべぇ!!遅刻する!」
急いで準備し、妹の手をとり慌ただしく家を出る。
こうしていつもどおりのはずの日常がはじまった。




