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風紀委員

ギルドに入ると言うとエルはそっかと答えて、僕の右胸を触る。

ドキッと鼓動が早くなる僕はなにがなんだか分からず、頬に汗を垂らすと伴に固唾を飲む。


「なら、私も入るよ」

「そ、そっか」


…そんな言葉の為にその仕草は止めてくれ。

と思うがもうこれはもう慣れるしかないな。何度言っても聞かないし。


「恐いよね、ルシファって」


不意に苦笑いしながらナトリは言う。


「…確かに恐い」


だって僕は人が飛ぶ姿初めて見たのだから。

そうかな? と言っては首を傾げるエルがいるけど、この子の基準はもっと上らしい。

でも本当、見た目は女の子らしく正常な体をしているのに、いったいどこにそんな、人を飛ばすようなパワーがルシファにあるのか僕は聞きたい。


「エルは末恐ろしい所にいたのかな? まぁそれはそうと二人とも冒険者じゃないんだよね、てことはギルドにもまだ入ってないんだよね」

「ああ、入ってない」

「ならうちに入りなよ二人とも」


緊張しているのかナトリが言った最後の言葉が棒読みになっている。

その言葉でエルはニコっと笑みを見せて言う。


「だって渡、丁度良いね」

「ああ」

「てことはもしかして…」

「僕らは入るよ、このギルドに」


ナトリはホッと息を吐き、表情が綻ぶ。


「良かった、断れなくて、ルシファ-!」

「まてナトリ、私は今ロディの説教中だ! というよりお前も怒られる側なのだぞ!」

「エルと渡がこのギルドに入ってくれるんだって!」

「…なん、だと」


ロディの胸ぐらにユサユサと揺らしていたのを止めて、手をを離すとロディは力なく目を回し、魂が抜けたように倒れた。

ルシファは僕らの方へと近づいてくる。

なんというか歓迎されていないのかな、鋭い目付きで見てくるんだけど。


「もしかして、エルと渡はギルドに属していないのか!」

「えっ、あ、ああ、入ってないけど」


威圧感で声が裏声になる僕。

なにこれ、僕も怒られちゃうパターン? ギルドに入っていないだけで? というか初日なだけあってここが初めて訪れたギルドなんですけど! ロディの言う通り理不尽だこの人!


「私も初めて!」

「何でお前は小学生成り立てに初めての遠足に行くみたいなテンションで保てれるんだよ!」


驚きでつい言葉に出てしまう。

本当、天使の称号は伊達じゃない。


「私はてっきりこの街で見たことのない住人だから他国の人だと…ほらこの国のそとにはモンスターがいるからそれなりに腕がないとフィールドを歩けないし…いやまて、てことは私は冒険者でもない子を儀式に参加させたのか!わ、わわ、私はなんということを…」


なんか大事な人がこの世から居なくなったかのように涙ぐんでいるんだけど。

そんなに重んじること? 確かに大変な目にあったけどそれなりに僕は色々な事を学んだよ、死んで生き返ったし。


「不覚だった、何故気づかなかった、最初に会ったときもこの子らは武器すら持っていなかったではないか! これは私の失態だ、誰か私の頬を殴ってくれ!」

「何故そうなる!? いや、ルシファ? 僕らは別にそうなの気にしていないし責めるつもりもないんだよ、それに僕はあの洞窟に行って来たことにいい経験が出来た、逆に礼を言いたいぼどに」

「そ、そうなのか?」


ジーと僕を見つめてくるルシファ。

僕の体全体に脂汗が大量に溢れてくる。

別に嘘を言っているわけでもないのだが、これはおそらく可愛い女性に見つめられているからに違いない。


「そ、そうだよ、だからそんな自分を責めないで、で本題なんだけど僕とエルはこのギルドに入りたいんだ、いいかな?」


ルシファがウルウルと涙目になって今にも泣きそうな表情に変わっていくので、僕は本題であるギルドに入ってもいいのかという話に振った。


「も、もちろんだ、本当は儀式をして本格的ギルドに入る事が出来るのだが、ことの場合二人は助太刀ということで参加した、本来であればそれでは入る事が出来ないのだがそのことは私がギルド長に説得しよう、二人には迷惑かけたしな」


ホッと息を吐き、胸を撫で下ろす僕。

正直ギルドを入るのに断られたらどうしようと思っていけど、受け入れてくれた。

受け入れてくれたことに僕は改めて決意をする。

逃げ腰で軟弱な心を持った僕はこのギルドで生まれ変わる。

まだぎこちなくロディ達と会話しか出来ないが慣れて見せる。


バトルフロンティアで優勝を目指す。

その為にはやはり修行をしないといけないと思う。

幸いにも天使がいるんだ、なにか戦いのヒントもらおう。


そしてこれらを合体させて雅奈恵に会おう、生まれ変わった僕を見てもらうために。


「二人とも分かったな」

「「はい」」


まだルシファは怒っているようだ。


「まぁ私も少々怒鳴りすぎた、今回はこれでおわりとするけど覚えていてくれ、私はお前らが心配だから注意している、分かったな、敵が強いと判断した場合とにかく逃げろ」


ふふとエルは花で笑う。


「ルシファってなんか渡の世界にいる風紀委員みたいだよね」

「だな」




























なんか話が色々ごちゃごちゃになって来てしまいました(゜ロ゜;

ですので改稿も豆にやっていきます。

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