第五十二話
大変、長らくお待たせしました!
役一ヶ月間、更新できずすみませんでした!
m(_ _)m
読者の皆様にはご迷惑をお掛けしました。
時間帯を訂正させていただきました。
すみませんm(_ _)m
これからもご愛読、よろしくお願いします!
9月9日、ーAM9:10ーα領域:学園校舎A棟3階2年Eクラス。
朝のホームルーム。
如月 奏が教壇で話す。
「皆も分かっていると思うがこの時期、行事ごとが多い。9月の終わりから10月の始めに掛けて学園の文化祭があり、11月には世界政府公認で開催される超能力の国際競技大会『Ability OF Skill』とゴタゴタが続く。まぁ、お前らにはこっちの『Ability OF Skill』は参加はしないだろうから何も言わないが文化祭は別だからな。そろそろ準備をしていくように。以上だ」
奏の連絡事項が終わったと同時に日直が挨拶をする。
そして挨拶が終わると次の授業までの間、2年Eクラスは各々、グループになって雑談を始める。
エキストラキャラの花形喋る。
「そろそろ、『Ability OF Skill』の時期か〜。確か、学園からだと代表が10人の枠があるんだよな?俺、出て見ようかな?」
これに答えたのが新たなエキストラキャラ、加嶋である。
(ちなみにエキストラの稲葉は無事、Cクラスに上がった。)
「バカ、まだ二ヶ月も先だぞ?それに俺達Eクラスはこの学園では出場権はねーよ。つうか、出場のメンバーはもう決まってるてっの。確か今年のこの第一の代表はSクラスから三人、Aクラスからも三人、Bクラスからは四人だったかな?あ、でもSクラスの如月 響が今、長期任務中だから一人足りないな…。まぁ、SクラスかAクラスの誰かだろう。だから、お前はでれねぇよ」
「いや、まだ一般エントリーがある!」
「それこそやめとけ。一般エントリーにはたまにだが、SSサイキッカーが出てたりするんだから。それに噂だと今年はSSサイキッカーが四人出場する噂があるんだぞ」
「おいおい、マジかよ…俺、今年は諦めるしかないじゃん…」
「最初から諦めとけよ(笑)」
蓮はクラス内の雑談に耳を傾けながら秋真の席に向かう。
「よう、アキ。昨日の話なんだが……って、いねぇーし」
蓮は空になっていた秋真の席を見て呟く。
◆◆◆
朝のホームルームが終わり奏が出て行ったすぐ後、秋真はエスカレーターに乗ろうとしている奏を呼び止める。
「如月先生」
「ん?何だアキ…ひ、東山」
奏が秋真の名前を訂正して言い直す。
秋真は特に気にすることなく質問をする。
「このプリント押し付けられたもので、如月先生に渡してくれとの事ですのでお渡します」
「ん、ああ〜水無月の課題か。人に押し付けるとは…。後で説教だな」
「渡すタイミング無かったらしく、僕に頼んで来た感じです」
「というより東山、水無月と知り合いだったのか?」
奏が首を傾げながら聴く。
「知り合いではありませんが……。とりあえず、その女性についてお話があるので夜、僕のマンションに来て下さい」
「……」
「?奏さん?」
秋真が反応を見せない奏に名前を言う。
奏は慌て返答する。顔が若干、紅い。
「ん?!あ、ああ〜わ、わかった。何時ぐらいに行けばいい?」
「そうですね〜。今日もバイトがあるので10時過ぎぐらいに来て下さい」
「わ、わかった」
予鈴が鳴る。
「では、僕はこれで」
秋真はそう言って教室に入っていった。
そして、誰もいなくなった廊下で奏は顔に手を当てて溜息を吐く。
顔は先ほどに増して紅くなっている。
「///〜〜〜〜///」
///あのバカ!こう言う時にウザったらしくして欲しい…///
平然と女性を家に誘うな、バカ……///。
◆◆◆
PM19:30頃、秋真が働くコンビニ。
「こちら、温めますか?」
秋真がコンビニの制服で接客をしている。
「では、商品2点で825円になります」
ジャラ。
小銭を出す客。
「はい、では825円丁度お預かりします」
「では、こちら商品になります」
客が渡されたビニール袋を持って自動ドアを出て行く。
「ありがとうございました!」
それと入り違いに見知りの女性が入ってくる。
「ようー、変態少年!雫今、いる?」
「お久しぶりです。五煌店長。ついに僕と愛を育みに来たんでs」パーンッ!!
秋真の頬に強烈なビンタがかまされる。
五煌と言われた女性は腰まである黒髪を靡かせて笑顔で秋真に言う。
「人妻、口説くな。クソガキ。後、今は三島だからな?(笑)」
秋真は眼を見開いたまま顔を逸らす。
「す、すんませんした……」
すると、奥の扉から四ノ宮 雫が顔を出す。
「アキく〜ん。なんか、叩かれた音聴こえたけど……あ!」
「雫〜久しぶり!」
「真希ちゃん!どうしたの!?ついに産休?一年ぐらい前に剣くんと式を挙げたのに…やっと?…夜は盛んなの?」
四ノ宮 雫がふぉわわーんとした感じで首を傾げる。
その横で秋真はすぐに首を三島 真希に向ける。その眼は無駄にキラキラしていた。
「///違う!それと、そこの変態少年!目をキラキラさせるな!反対側も行っとくか?!」
三島 真希が平手の出しながら秋真を脅す。
「調子に乗りました!すんませんでした!!姐さん!」
「あたしはテメーを舎弟にしたつもりはねぇ!!」
「じゃあ、どうしたの〜?」
四ノ宮 雫がまた首を傾げる。
「ん?ああ。あの変態少年のせいで本題を忘れるところだった。雫、来週の土曜日に本社で会議あるから対象店舗の店長は参加してくれだと」
「来週の土曜日はシフトは問題なし。行けるよ〜。でも、そんな事なら電話で言ってくれれば…」
「んまぁ〜そうなんだけど…これからあたしと剣と剣の後輩だった奴で鍋やろうと思って雫も上がった後暇だったら優夜といっしょにどうかな〜と思ってよ」
「確か、ゆーくん今日は非番だったから…「じゃあ、来れるな」
三島 真希が四ノ宮 雫の返答を聞かず決定する。
「変態少年、お前も来るか?」
いきなりの誘いに秋真は笑顔で言う。
「あー僕はちょっと用事があるので遠慮しておきます」
「そっか。じゃあ、後は奏だけ誘ってみるか。あいつ、今年はあまり付き合いが無かったから久しぶりに飲みたい。なぁ、雫」
「そうだね〜夏の頃なんて眼の下にクマができてていかにも疲れてる感じがしてたな〜」
「……」
秋真は眼を逸らす。
「よし!あいつは強制参加だ!じゃあ雫、あたしの家に集合って事で仕事、終わったら優夜といっしょにな?」
「はいは〜い、りよーかいでーす」
四ノ宮 雫が敬礼の格好をして承諾する。
秋真は溜息を吐いて呟く。
「今日の話はとりあえず、保留ですかね…」
◆◆◆
PM21:30頃。秋真が住むマンション。
6階の秋真の部屋の扉の前で奏は手に食材が入ったビニール袋を持って秋真を待っていた。
そして、ついさっきの電話を思い出す。
その電話は友人だった真希からの電話であった。真希は奏、雫、優夜より歳が二つ上だが、雫の中学からの先輩ということで高校から仲良くなった。真希は歳上であるが彼女が同じ目線で話て欲しいということでタメ口で話している。
✳︎ ✳︎ ✳︎
『奏ー久しぶりーこれからあたしの家で鍋やるんだけどくるよな?』
『おい最後、脅しになってるぞ?』
『細かい事は気にすんな!で、来るだろ?』
『すまない。ちょっと外せない用事がある。だから、行けない』
『チッ!なんだよ〜お前も用事かよー』
『お前も?』
『ん?ああ、雫のところのアルバイトの変態少年もさー、誘ったのに用事があるって断られたんだよ』
!!
『ま、真希、その変態少年って?』
『ん?ああ、だって初めて会ったあたしにいきなりホテルは何処にしますか?ゴムはすでに用意してあります。とか、吐かすからその場で引っ叩いた。それからかな〜変態少年って言うようになったの』
『ち、ちなみに名前は?』
『最近はずっと変態少年って言ってるからな〜。確か、東山って苗字だったかな?』
!!!
『そ、そうか…。』
『どうした?奏』
『いや、なんでもない。すまないがまた次回誘ってくれ』
『しょうがない。りょーかい』
『ああ、すまないな』
✳︎ ✳︎ ✳︎
真希との電話を思い出していると携帯端末のバイブが鳴る。
画面を確認すると秋真からであった。
『もしもし』
『あ、奏さんですか?』
『どうした?秋真』
『すみません。今日、ちょっと違う用事が入ったので今日は無しという事で。重要でもないのでまた後日お話します』
『……』
『奏さん?』
奏は秋真の扉前から歩みを始める。
『今、どこにいる?』
10階から下に向かうエレベーターにボタンを押す。
『今は……中央都市の駅です。今から本土に戻って仕事です』
降りてきたエレベーターに乗り、一階をボタンで押す。
『そうか。ところでさして、重要で無ければこの電話でもいいはずだが?』
一階に到着。エレベーターから出て外に向かう。
『それもそうなんですが……もしかして奏さん、僕とお話が出来なくて寂しいんですか?』
「そんな事あるか!」スパッーン
「痛ッ!」
奏はマンションの前にいた携帯端末を耳に充てていた秋真の頭を叩いた。
秋真が後ろを向く。
「か、奏さん?」
秋真の目から何故、ここに。と見て取れる。
そんな、秋真を見て奏は溜息を吐く。
「はぁー」
そしてすかさず、秋真の手を握って秋真を引っ張る。
「行くぞ」
「え、ちょっ、か、奏さん!僕、これから本土「嘘つくな。何が駅にいます、だ。完全に自分の家に帰ろうとしていただろうが」
奏は秋真の手を強く握ってある場所を目指す。
そう、ある場所とは秋にもかかわらずまだ暖かい夜が続く中、鍋をやっている家…三島家を目指す。
やっと!物語が交わる事が出来そうです!
さぁ!メインとサブの主人公達、ヒロイン達が一斉に集合!
次回をお楽しみに!




