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能力者VS能力者~autumu story~   作者: 黒神 妄者尾
第1章 能力開放 編
5/63

第五話

ご意見、ご感想お待ちしてます。

すっごいグダグダですみません。

次話から少し展開して行きます(`_´)ゞ

時刻は放課後、生徒達はそれぞれ部活に励んだり、帰宅する。そして、帰宅している生徒の中でひときわ目立つ金髪ツインテールの女子生徒が校舎の中の窓から演習場に見知っている人物を発見して帰宅途中の足を止めた。他にも二人の女子生徒が演習場にいる人物に気ずいており足を止めていた。二人の女子生徒は金髪ツインテールの女子生徒とは違って演習場を見ながらいろいろと話していた。


「ねぇ、見てあれ。あいつ、Eクラスの変態よ。ろくに能力も強くないのによくやるよね。こんな放課後まで」

「相手している如月先生に迷惑よ。落ちこぼれは落ちこぼれらしく決められた課題やってればいいのよ。どんなに足掻いたって如月先生に敵うわけないじゃない。ふふふ。ほんと、惨め」

「たしかに。でも…如月先生もなんであんなやつにあそこまで熱心になってのかな?」


他の女子が話しているのを片耳で聞いていた金髪ツインテールは不愉快な言葉が聞こえたため、他の女子を睨んだ。


「あ、ちょっ、あ、あなた。バカ‼」

「え?あ!ヤバッ!」


他の女子が金髪ツインテールが睨んでいるのにきずき、いっしょに話していたもう一人の女子に状況の悪さを伝えた。


「き、如月さん、いつからそこに?」

「………」

「そ、それじゃ〜私達、ここで失礼しますね。さ、さようなら〜ホ、ホラ早く行くわよ!」

「さ、さようなら〜」


二人は命がある内にそそくさと帰って行った。足音が遠くなると金髪ツインテールは先ほどの不愉快な一言を思い出してしまった。

<如月先生もなんであんなやつにあそこまで熱心になってのかな?>


「……チッ!、姉貴をバカにしやがって…」


金髪ツインテールは窓から見える自分の姉と対峙している男子生徒により一層、険しい顔を作り拳を強く握った。止まっていた足を再び動かしその場をあとにした。



◆◆◆

 


「はぁ……はぁ……せ、先生。」

「なんだ、東山」

「も、もう終わりにしませんか?」

「貴様が、謝罪するのであればすぐに終わらせる」


第三演習場。秋真が奏の羅生門を破壊してから数時間たち、放課後。

奏の宣告どうり秋真は放課後まで奏と模擬戦を行っていた。休憩をいれながであるが、さすがに秋真は限界になっていた。奏は特に疲れた様子はなくまだ痛ぶり足りない感じである。しかし、時間も時間なため秋真がウサギ達に対して謝罪するならすぐにでも終わらそうとしていた。


「謝罪?なんのことですか?」

「よし。あと2時間は「すみません。ウサギ達の名前をバカにして本当にすみませんでした。ですから、今回はこの辺で…」


地獄がまだ続くと感じとった秋真はその場で立っている状態から一瞬で、おでこを地面にこすりつけた土下座をした。

奏はここまでするとは思っていなかったため、素直に秋真を許した。


「………はぁ~、わかった。教師でありながら私も少しやり過ぎた。すまない」

「……先生」

「なんだ」

「やっぱり、僕に惚れてますね」ニヤッ

ピキピキ、

「お前は本当に学習能力がないな〜東山‼」

ドゴォォォォォン


今回は土の中に身体半分までねじ込まれた。昔のサスペンス映画のすけ○よ状態だ。


◆◆◆



秋真は一人では抜けらそうになかったため奏にまた謝罪して抜いてもらい、演習場の外周にある芝生しばふの上で汗を拭っていた。

奏は秋真を抜いた後、缶ジュースを買ってきて謝罪と評して秋真に投げ渡した。


「ほら、飲め」

「おっと。ありがとうございます。ん?なんですか、これ」

「教師らしからなぬことをしてしまったからな。そのお詫びだ」

「そういうことですか。じゃあ、ありがたくいただきます…」

「どうした?付き合ってくださいとか言わないのか?」

「流石にもう、ねじ込まれたくありませんよ。それにいろいろと限界です」

「ん、そうか。まぁ〜言っていたらその缶を喉まで突っ込んでいたがな」

「はは。やりそうで、怖いです」

「お前がそうさせているんだ」

「僕は素直に気持ちを伝えてるだけですよ」

「同年代の女子にやれ」

「やってますよ」

「お前……本当にムカつくやつだな」

「ムカつくとはよく女子に言われますが、みんな照れ隠しで言っていると思うので今回も求愛の言葉として受け取っておきます」

「お前はバカだな。その女子達が私と同じように言っているならお前は完全に嫌われ者だ東山。」

「またまた~ご冗談を」

「ここまで言ったら、普通は自覚するぞ?!お前、本当にバカなのか?!」


お互いたわいの無い会話して模擬戦の疲れを癒していた。


「はぁ〜全く、お前と話していると私も教師という自覚が忘れてしまう。つい、素で話してしまっていけない」

「別にいいじゃないですか」

「バカか、お前は。私は教師だ。お前たち学生の手本にならなくてはならない」

「とか、言ってるわりにはかなり暴力気味ですよね」

「そ、それはお前がいつもおちょくるからだ!」

「でも、僕は先生がこの学園の中で1番生徒達の手本になっていると思いますよ」

「お世辞はやめろ。そんなことしてもお前の好感度は上がらん」

「別に好感度のために言っているわけではありません、僕の素直な感想ですよ。こうして、一人の生徒のために日が沈みかかってまで指導したり、能力のアドバイスをあげたり、ランクが低い者、無能者に対しても差別することなく指導しているじゃないですか」


夕日が沈みかかった演習場では二人の影だけが伸びていた。

奏は飲んでいた缶ジュースを飲む手を止めて秋真に一言残して去ろうとした。


「私はそんなに他人に思いやりのある人間ではない…。私は……」

「私は…なんですか?」

「いや、何でもない。私はまだ仕事が残っているから先に失礼する。東山、お前も早く帰れよ」


秋真は一瞬、奏の表情が見えなくなった。それは夕日の影なのか、それとも心境の影なのかはわからなかった。ただ暗く、見えなくなった。そして奏はいつもの表情で秋真に一言だけ告げ、学園に戻っていた。


「……思いやりのある人間ではない、か……」


どうしたのじゃ?主殿。また昔みたいに決まりごとのように手を差し伸べるのか。


「いや、昔は昔ですよ、たまも。僕は今を生きていますから。首は突っ込みません」


そうか…。ならいいのじゃ…。

じゃが主殿…。しばしあの女子おなごと親密すぎじゃぞ!


「それは仕方がありません。何度も求婚されてますから。いや~困ったものです。あれ?たまも嫉妬ですか?」


/// /// ‼‼ な、ななな何を言っとるのじゃ‼

主殿のアホ、バカ、変態、ニブチン‼


「こらこら、たまも。僕のエベレストは二部に別れてはいませんよ?」


ウー‼ グスン、

もう知らんのじゃ‼グスン、ワシは戻る‼グスン、


「あ、あれ?た、たまも?泣いて…」


……うわ~ん、ぬま~主殿がまたイジメるのじゃ〜


はぁ~よしよし…。

全く!主様‼昔と変わったとはいえ、我々のことを蔑ろにされては困ります!


「うっ……わ、わかってますよ、ぬま。まさかたまもが泣くとは思わず…」


思わずではありません‼たまもはこう見えて繊細なんですからね!


グスン、グスン。そうなのじゃぞ…。

昔みたいにもっと可愛がってほしいのじゃ。

グスン。


「いや、今もそれなりに可愛がっていると思いますが…」


可愛がっておらんのじゃ‼


おりません‼

わたくしなんて最近、名前まで呼ばないではないですか‼


「いや、なんというか~それは、その~バイトが忙しいですし、学園でも一人の時があまりないですし~、というか、テンに僕が一人の時はいつでも出て来ていいですよって伝えといてくださいっ言ったはずですが~…」


なんじゃと?!

なんですか、それは?!


「あれ?き、聞いてませんか?」


ないのじゃ‼

ありません‼


「テン…なぜ、伝えなかったのですか?」


……グスン、ご、ごめんなさい……


こら‼

主様‼ テンまで泣かして‼それでもわたくしたちの主ですか?!


「いや、別に泣かそうというわけでは…」


実際、たまもとテンが泣いているではないですか‼

だいたい、主様はですね、いっつも他の女を…ブツブツブツブツ。


「も、もう、か、勘弁してください…。」


荒野が広がる演習場では秋真の独り言が響いていた。














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