第29話
先週は投稿できず申し訳ありませんでした。最近、多忙なため遅れることが多くあると思われますが、投稿はしていくつもりなのでこれからも暖かく見守っていただけるとありがたいです。
ご意見、ご感想お待ちしていますm(_ _)m
多少、文を足したり、書き直しさせていただきました。
すみませんm(_ _)m
これからもご愛読よろしくお願いします。
「な?!SSサイキッカー?!だと」
「なんで『霊能力者』を庇った?!それに『番犬』だと!?」
「チィ…最悪だ!『戦乙女』と『聖騎士』と並ぶ部隊の隊長がいるなんて!!」
下の者達は各々、恐怖が出て来てその場から少しづつ後ずさっていた。逃げ出した者もいる。彼らにはもう戦闘の勢いがなかった。"J"以上…『♢の''Q''』が前に出る。そして、『♢の"K"』、『♤の''Q''』も見下していた位置から戦闘ができる位置、一番したの場所に降り立つ。奏のみが上に取り残された。彼女は今だに放心状態である。
そして、''Q''以上が眼に捉えるのはライダースーツの女、左目を青紫色に輝かせている男。
3対2。
人数はこちらが多く、しかもAランク以上が三人…勝てる。
『♢の"K"』は当たり前の計算の結果を導き出した。だが、どうだろう、その顔はいつものピエロの仮面が完全にハマっていない。若干、汗も滲み出している。
当然である。なんせ、相手の1人はSSサイキッカーだ、いくらこちらにもSSサイキッカーがいたとしても経験の差が歴然。
あちらは''実戦''経験が豊富であり、その積み重ねで隊長という称号を持っている。
そう、『罪重ね』で…。
それに比べ、こちらのSSサイキッカーはいままで学園の教育と延長線でそこらのゴロツキと多少、揉めた程度である。
経験が少ない。いや、ないと言ったとこだ。
しかし、それはいままでの事である。
『♢の"K"』は考えを纏めると、剥がれていた仮面を付け直した。
やれる。これならSSサイキッカーだろうが、霊能力者だろうが…
ピエロの仮面は汗が出ていながらも完成には崩れる事はなかった。相手をみる。
相手の内、ライダースーツの女…ナーシャ・イユーリは両手に持っていた、槍らしき物を東山 秋真に渡していた。
彼が武器を?『♧の''J''』の情報では彼は妖怪に戦わせて、後ろに控えいるだけとあったはず…。ポ○モンのトレーナー的位置じゃないのか?
『♢の"K"』が思考を巡らして、ある昔のテレビアニメのワンシーンを上映していると、対立している側から声がかけられた。
「ちょっと貴方、失礼な事思ってませんか?」
「!…いいえ」
『♢の"K"』はニコニコしながら否定した。
秋真はいきなり手を前に出して指を差す。その姿はチャンピオンロードを制覇し、四天王を倒した、帽子の少年にそっくりだった。
「一つ言っときますが、僕は帽子も被っていませんし、ボールも投げませんから!しかも、妖怪達に命令も出しませんから!それに僕のところにいる鼠は黄色じゃなく年寄りの紳士です」
「この物語的に人の心を読まないように。貴方の左目の力か?!って誤解されますよ?」
『♢の"K"』は自身の左目を指しながら忠告する。それを見ていた秋真は顎に手を当て紳士的に対応する。
「確かにそれもそうですね。しかし、貴方は今、この左目の事を忠告しましたね?ということはある程度、この目について知っているとみて対処させて貰います」
そう言うと秋真は槍らしきものを構えた。何故、槍らしきものかと言うとそれが布によりピッタリ巻かれているからである。形は槍である。しかし、中身はどうだろうか?
答えは、わからない。
そのため、『♢の"K"』達も槍と断定ができないのだ。たとえそれが短槍に見えても。
今の世の中でも武器は存在する。しかし、違いが明らかにある。それは威力と固定概念の違いだ。
例えば、剣は斬る物。銃は打つ物。しかし、今…米界歴042年、剣は変幻できる物。銃は打ち斬る物がある。しかし、こういった物はごく稀の武器に過ぎない。主に主流として出ている武器は威力のみが高い物だ。剣なら斬れ味を、銃なら破壊する威力を、と。
そんな中、秋真が手にしているのは『番犬』の隊長が手にしていた物…つまり政府公認の武器という事であり、固定概念の違う武器という事だ。
『♢の"K"』が上にいる奏を一瞬見て、秋真とナーシャを見る。
「『♢の''Q''』と『♤の''Q''』はあのSSサイキッカーを。私はあの霊能力者を相手にします」
『♢の''Q''』が目を見開く。
「な?!ふざけんな!あたしはあいつを殺るつもりでここにいるんだ!勝手に決めんな!」
『♢の''Q''』が『♢の"K"』に抗議する。しかし、『♢の"K"』は『♢の''Q''』の胸倉を掴み一言。
「これは命令です。貴方は『♢の''Q''』であり、僕は''K''だ。意味がわかりますね?」
『♢の''Q''』が息を飲む。
「…くっ…チッ。わかったよ…」
『♢の''Q''』は手を払うと『♤の''Q''』と一緒にナーシャと対立した。そして、『♢の"K"』は秋真と対立。
―3:23―
下水処理場地下、
『超能力者』VS『超能力者』。
『霊能力者』VS『超能力者』。
開戦。
◆◆◆
―3:36―
下水処理場地上。
「チッ!あの淫乱巨乳が落ちてからザコが増えよったぞ!」
「全く、ナーシャさんは雑すぎます!でも主様はなんとか助かるでしょう」
「うむ、そうじゃな」
「…コクン」
「フォッフォッ。主は心配ないでしょう。なんせ、あの''短槍''がありますゆえ。我らは我らの敵を。といきましょう」
たまも、テン、ぬま、ライゴウが背中合わせになって人間共を睨んでいた。
人間共は妖怪を認識できるゴーグルをつけて妖怪達を囲っている。
「それにしてもウザいのぅ〜。倒しても倒しても埒が明かない。しかもワシの攻撃は人間には火傷程度にしか効かぬから脅かしぐらいにしかならぬ。まぁ逃げ出したやつもおったが」
たまもが掌に''狐火''を出して言う。
ぬまが周りに目を配る。
「仕方がないですね、主様にあの短槍がありますが…心配です。たまも、ライゴウさん。先に主様の元へ行ってください。この雑魚はわたくしとテンで片付けます」
「…コクン、仕方が…ない…たまも姉…お願い…」
「な!」
たまもが首だけ動かし、横目でぬまとテンを見た。確かにここで四人固まるよりも多少は秋真のところに行った方が賢い。
それに秋真は妖怪を''四人''も出している。
たまもはぬまが言わんとしてしている事は理解していた。しかし…
「じゃが…」
「たまも嬢、我らは主様と契約した妖怪。第一に考えるのは主ですぞ。それにぬま嬢のこの人選…わかりますな?」
「わかっておる…ぬま…」
たまもは吹っ切れない顔をぬまに向ける。
それに気がついて、ぬまはたまもに顔を向けて微笑む。
「大丈夫です。わたくし達もすぐに追いつきます。」
「!」
たまもはぬまの微笑えみを見て吹っ切れない顔を笑顔に変える。
「うむ。任せたのじゃ」
同じ主に惚れ、使える妖怪なのだ。背中は預けらる、互いに。
だから、たまもは顔を前に向けて次の目的地に向かおうとする。
「行くぞライゴウ!」
「はっ!」
背中合わせで話終えると、たまも、ライゴウは囲っていた人間共を飛び越えてナーシャが広げた穴に飛び込んだ。
人間共も何人か、たまも、ライゴウに超能力を出そうとしたが雷が落ちて丸焼きになったり、手足が切断されて生き絶えていた。
「貴方達の相手はわたくし達ですよ?よそ見をしているとそっちから殺しますよ?貴方の命は主様とは比べられないほど軽いのですから。」
「…シネ…」
地上では雷が鳴り響き、風が荒れ狂っていた。
◆◆◆
―3:40―
下水処理場地下
「さて、僕の要望としてはフードを被っていた女性が相手の方が良かったのですが…。中々の巨乳でしたし」
「それはすみませんね。でも、私は貴方と戦わなくてはいけなくなったので…」
地下の場所は変わって秋真、『♢の''K''』は下水の流れを制御する場所にいる。ここは橋がかけられており、下に下水が一つだったものが三方向に流れていたであろう排水路があった。秋真と『♢の''K''はここの橋の上にいた。
「それはどうしてですか?僕としてはあのフードの女性を飽きるまで遊んだ後に貴方を殺そうと思っていたのですが…」
「貴方流儀の倒すだけ、じゃないんですね」
「だって、それは仕方がない。貴方は僕の部下の名前を堂々と僕の前で使ったのですから生かしておくわけないでしょう」
秋真は当たり前の事に驚いた顔をした。
しかし、『♢の''K''』はここで話を変える。
「二つ質問があります」
「なんですか?」
「どうして、貴方…お前が私の本名を知っている」
『♢の''K''』は先ほどと声の質を変えて話た。
「ああぁ〜すみません。貴方が部下の名前使っているところ見ていたら、つい本名を言いたくて言いたくて仕方がなくなったんですよ。リスナ・ディティール・マクスウェルさん?」
「私が聞きたいのは何故、本名を知っているか、だ!…チッ…このことはお前を拷問したときに聞き出してやる。もう一つはお前が鬼と接触し、九十九ビルが倒壊した日だ。あの日、『♧の''J''』が監視していた時にはマンションに帰っていたと聞いてたが?死神からの情報では鬼と戦っていたと聞く。しかも、『♢の''Q''』からも同じことを聞いている。矛盾が生じてる。どういうことだ?」
秋真は短槍を肩に担いで話し始める。
「敵に誰が教えるか!って言うとなんだかモブキャラみたいなんでいいませんが、貴方なら気づいているんじゃないですか?」
「!…式神…か…」
「正解です。如月先生の尾行には随分前に気づいていたので何かあると問題になると思いあの日、久しぶりに式神を使いました。……質問は終わりですね」
「ああ…」
「じゃあ、そろそろ殺させて下さい」
そう言って秋真は短槍の布を剥ぐ。
中から出てきたのは全体が真っ黒な槍であった。
『♢の''K''』は槍に目を凝らす。
それを察して秋真が話す。
「これですか?」
秋真が槍を掲げる。
『♢の''K''』は一歩後方へと下がり身構える。
しかし秋真はそんなこと気にすることなく話をつづける。
「これはナーシャに頼んでおいた物です。名前は『草薙ーmodel:MURAKUMO』です。名前から察する通り、これは天叢雲の一つです」




