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能力者VS能力者~autumu story~   作者: 黒神 妄者尾
第2章 教育指導 編
27/63

第27話

今回はかなり短いです。

ご意見ご感想お待ちしてますm(_ _)m

奏は都市の外れにある下水処理場の廃棄された場所に来ていた。そして、現在地は処理場内の地下、未だに少量の水が流れる配管と下水処理場を繋ぐ無駄に広い場所にいた。

そう、ここが組織『ネイティブ・ペヨーテ』がJAPANの都市付近で使っている、あるいは集まっている場所だ。

ここにはすでに奏より下の者がかなり集まっていた。

奏は秋真と戦闘した時の様に黒いローブを頭から羽織っている。そして、下の者を見下せる高い場所に陣取っていた。つまり、ここが上の者、『Jジャック』以上が居座る場所となる。ここにはもう一人おり、その者は奏と同じでローブを頭から被っている。


(スペード)の"Qクィーン"』…か。まさか、日本に来ていたとは…。


奏は初めて見た『(スペード)の"Qクィーン"』を横目で見た。顔はローブで隠れていて見えないが胸の膨らみで女だとわかる。

奏が『(スペード)の"Qクィーン"』を観察していると背後にある一際大きい配管の穴の奥から足音が反響した。時間を確認する。

―AM3:00―

ピッタリだ。

奏がここに着いたのが55分ぐらいであるため、そんなに待たされることなく組織の紹介式が始まりそうだ。というよりも秋真のマンションで飲んでいた事もありこんなギリギリの時間になってしまった。

そして、足音は反響から規則正しい足音に変わり、後ろから近づいて来ているのがわかった。

奏は特にその場から動く事なく対応した。これが彼女の組織に対しての毎度の態度だった。いづれ潰して殺す組織の。

(スペード)の"Qクィーン"』は配管の出入口を向くと軽く頭を下げた。

足音がまじかに感じると奏は横目で配管から現れた、金髪パーマで白いスーツを着た男…『(ダイヤ)の"Kキング"』を見る。

相変わらず、不気味な笑顔は健在だ。奏は隣りを見る。新メンバーが控えていると思ったからだ。だが、『(ダイヤ)の"Kキング"』以外誰もいない。疑問が残る。それに『(ダイヤ)の"Kキング"』はなかなか話出そうとしない。

奏は目だけを動かす。


新メンバーはどこだ?


奏、『(ダイヤ)の"Kキング"』、『(スペード)の"Qクィーン"』が居る場所より下では組織のメンバーがざわつき始めた。皆、新メンバーの存在が気になるらしい。

周りを見渡した、『(ダイヤ)の"Kキング"』はやっと口を開く。


「同士諸君、大変待たせました。我々はやっと今日、飛躍的に活動が広がるでしょう。そう、アメリカを打ち負かし、この奴隷みたいな監視から解放されるのです!」

「「「うおぉぉぉ!!」」」


(ダイヤ)の"Kキング"』が拳を硬く握り締めて天を指すと下の者が同意の雄叫びをあげる。雄叫びは廃棄された配管に何処までも響いた。


「それでは、新メンバーの紹介をいたします。では、どうぞ」


そう言うと数多くある配管の一つから水が噴出した。


「ちっ…」


そしてそこら一つの物体が落ち、下の者がいる場所に着地した。下の者は落ちて着た物体を中心に円を自然と作る。


「!!!」

「「「!!!」」」


奏が目を見開く。

下の者も驚きの顔をする。落ちて着た物体は静かに立ち上がる。そして、青紫に光る眼を水が噴出した場所を見る。

奏が叫ぶ。


「東山!!」


しかし、秋真は奏に顔向けない。向けているのは水が噴出した場所。

そこから足音が響く。

そして、足音の持ち主の影が見え始め、次第に実物が現れる。

奏が水が噴出した場所を見る。

奏はまた眼を見開く。

(ダイヤ)の"Kキング"』は口元釣り上げ喋る。


「初陣にしてはなかなか派手な登場ですね〜」

「チッ…。ウッぜー…予定通り、連れて来たぜ」


奏が口をパクパクしている。手は震え上手く言葉を出せないでいる。

しかし、掠れる声で眼の前の現実を確認しようとした。


「ひ、ひび…き…」




これまでの話の中で多く矛盾点などあったため直させていただきました。

読者の方には大変ご迷惑をお掛けしています。

処女作なためこれからも頑張って投稿して行きたいと思いますのでご愛読よろしくお願いします。m(_ _)m

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