第十話
注意‼
この作者は展開が遅く、文書の書き方もド素人です。
過度な期待はしないでください。
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嘘です‼ずみまぜん(泣)少しは期待して欲しいです!
どんな些細な感想でもお待ちしてます。
だ、だから
見捨てないでーーー!
ビルの上では『鬼』の攻撃が激化していた。秋真は『鬼』から出される連続パンチを辛うじて避けていた。
「オラオラ!!どうした!どうした!もっと攻撃してこいよ!『霊能力者』!!」
「チッ!相変わらずの怪力タフマンですね!」
「…主…避けて…」
ヒュッ
『鬼』の攻撃と避けている秋真を見ていたテンがタイミングを見計らって風を起こす。だが『鬼』はテンの鎌鼬を容易くかわす
「おっと…そう何度も喰らうかよ!」
「それはどうじゃろうな~」
「な?!」
ドォォォン!
しかし、かわしたことにより周りの注意が怠り、たまもに後ろを取られた。そして後ろを取ったたまもの右手には野球ボールぐらいの火の玉ができており、たまもはそれを投げるのではなく『鬼』に押し付けた。
すると、『鬼』とたまものいる場所は一瞬明るくなり爆発見みたいな音が響いた。
「ふぅ~やりましたか?」
「いや、あまり手ごたえがなかったのじゃ…たぶん、まだ…」
秋真はたまもが後ろを取っているのに気が付いていたため、爆発からテンとともに距離をとっていた。たまもも自身の『技』での傷はなく、数秒遅れて秋真たちの所に回避した。
たまもが火の玉を出した場所では『鬼』を含めて煙が立ち込めている…。
だが、いきなり煙が消えた。どうやら中で巻き込まれた『鬼』がかき消したらしい。
「おい狐、やってくれたな…。おまえはいつもいつもオレの楽しい瞬間を邪魔する…。いい加減迷惑だ…」
煙の中からでてきた『鬼』がところどころ火傷をした状態で秋真たち…おもにたまもに威圧を掛けた。
「そうカリカリするものではないぞ。残り少ない『妖力』が消えるぞ。下っ端」
「たまもの言うとおりです。僕はあなたを殺すつもりはありません。ただ、"倒すだけです"」
「…おい…『霊能力者』。俺も言ったはずだ。殺すつもりで行く、と…なぁあ!」
「!!」
ガキィーーーーン
『鬼』はそう言い終わると煙が立ち込めていた場所から一瞬で秋真たちのところまで来るとたまも目掛けて拳を落とした。たまもは辛うじて避けたが拳の風圧により予想以上に飛ばされた。避けた際にたまもは自身の『技』、『狐火』を今度は『鬼』に投げてやった。しかし、その狐火も風圧により無駄に終わった。さらに『鬼』が殴った場所は鉄格子が木っ端微塵に消えており、周りの鉄格子も崩れ始めている。
「ちっ、こやつ…ここにきて『妖力』が上がるとは…」
「おかしいですね…」
「…コクン、コクン!」
秋真、テンも避けた際、予想以上に飛ばされたがたまもから差ほど離れてはいなかった。そして、三人は鉄格子の崩れる中で『鬼』がいる場所を見据えた。だいたいの場所は把握しているため困難になるということはなかったはず…だった。
「ちょっと、付き合えぇぇ‼『霊能力者』‼」
「な!」
「!!主殿!!!!」
「主!!」
秋真は『鬼』がいる場所を確実に捉えていた。しかし気がつけば『鬼』の声は耳元で聞こえ、首が強く締め付けられてそのまま鉄格子だらけのビルから押し出された。たまもが狐火、テンが鎌鼬を秋真の首を掴んでいる『鬼』に飛ばしていた。だが、『鬼』は二人の『技』を措いて秋真とともに下に落ちていった。下には公園らしき場所があり、そこの草原に衝突した。
ドゴォーーーーーーン!!!!
◆◆◆
公園の外灯が照らすベンチでは金髪ツインテールの響と紺色の髪のぬまがいた。二人は『妖怪』、そして、『霊能力者』について話していた。話の途中、西の方にある、歩いて五分ぐらいの草原の場所に何かが落ちて来たのか音と地響きでわかった。
「な、なんだ?!この揺れは!!」
「くっ…!響さん…お話はここまでです。体の方も大分回復されたと思います。早くここから離れて下さい。危険です」
「お、おい!どこいくんだよ!!」
「主様が危険です。行かないと」
「え!い、今、落ちて来たのってあいつなのか?!それに危険って…あっちになにがあるのかわかるのか?!」
ぬまは現在の状況、そして草原の方から感じる禍々しい『妖力』。これらから導き出される答えとして響を一刻も早く逃がすことが重要だと判断。響に逃げるよう促した。しかし促された本人は逃げるどころか、現在の状況を聞いてきたのだ。
「ならあたしも…「行ってどうなるんですか?」
「え?…」
響は先ほどまで笑顔を見せて優しい感じだったぬまにいきなり水のように冷たくされ、固まった。
今のぬまの顔には笑顔が消え、ただただ無表情。加えて響を問い詰める質問。
「あ、い、いや、あ、あたしも力に…「あそこに落ちたのはあなたが正気を無くした『鬼』と言われる『妖怪』ですよ?あなたは正気を保ったまま戦えるのですか?」
「‼…そ、それは!…」
無理だ…あたしにはあいつを倒せない…。それどころか『超能力』も制御できなくなる。チッ…これならO.V.R.Sのリミッターをはずすんじゃなかった……いや、どっちにしろ結果は同じか…。あたしは周りからは『12人しかいないSSサイキッカー』、『水の悪魔』なんて言われているがあたしはひとりの人間にすぎない…そんなやつが人間じゃない『物体』と、どうやって戦うっていうんだよ…。図に乗るなよ…あたし…。
響はぬまに自分が戦意喪失したことをはっきりと言われ自問自答をした。その様子を見ていたぬまは響が状況を理解したと思い、話かけることなく響を置いて秋真の所へ向かった。
◆◆◆
「がはっ!」
秋真は鉄格子のビルの上から『鬼』によって地面に叩きつけられた。背中から叩きつけられたため赤い血液が我慢できず口から漏れた。秋真の場所は秋真を中心にクレーターができている。
『鬼』はそれをクレーターの端から見下している。
「……さぁー邪魔な狐と鼬はいなくなった。つづきをやろうぜー!…って…おまえ」
チッ如月さんから受けた場所と同じところをやりましたか…さすがにヤバイですね…。
秋真はクレーターの中心から起き上がれないでいた。響との戦闘で負傷した場所が再度ダメージを受けたため、背骨にひびがはいったと思われる。もしくは粉砕…。
そして、起き上がろうとして起き上がれない秋真を見ていた『鬼』は壊れたおもちゃを見るような目でしゃべった。そして、片手には大きな岩が持たれていた。
「あ~あ。起き上がれないのか。つまねぇーの…じゃあーもういいわ。死ねよ。マジで」
「クッ…」
「主様!!」
そして『鬼』が手に持っている岩を投げようとした瞬間、『鬼』に雷が落ちた。そのままつづけて水の刃が『鬼』を襲った。岩は投げられること叶わず、『鬼』の手の中で砕けた。
「この『技』…『超能力』の女のじゃねーな。とゆことは、蛇か!!」
「ご名答。主、東山 秋真の『妖怪』が一人、『沼御前』。お相手をいたします」
秋真の前には紺色の髪の武士みたいな着物を着た女性、ぬまが立っていた。
「ぬま…助かりました」
「主様、ご無事で?」
「な、なんとか…それより如月さんは…?」
「お家に帰るよう促しました。」
「ぬまにしてはずいぶん雑です…ね」
「履き違えては困ります。わたくしの『主様』は東山 秋真あなた様です。響さんではございません。ただの護衛対象です」
「そ、そうですか。それよりぬま今…キレてます?」
「はい、多少。あの『鬼』…少しやり過ぎましたね…。主様の『霊力』がビルから下に来た時は流石にわたくしでも焦りました」
「すみません、心配をかけました」
秋真が申し訳なく謝ると横目で見ていたぬまは少し表情を和らげ優しく喋る。
「ですが、無事とは言いませんが生きてて良かったです。もし、主様が死んでしまったらこの世すべてを憎んで呪っていました」
ぬまの生き過ぎた優しさに秋真も微笑んでしまう。
「ありがとうございます。ぬまは本当に僕にデレデレですね」
「当たり前です。わたくしは主様と『契約』した時からいつもデレデレのメロメロです。いつ接吻をしてくれるのか、待ちどうしくてなりません。さらにわたくしは基本、受けですよ。いつでも襲ってください」
「そういえば、そうでしたね…では、この戦闘が終わったら襲わせていただきます」
「それはだめじゃーーーーーーー!!」
「それはだめーーーーーーーーー!!」
秋真と『鬼』をにらんでいたぬまの会話をどこかで聞いていた、たまもとテンが声を揃えて反対。
「ぬま!抜け駆けはゆるさんぞ!」
「…ぬま姉…それは…だめ…」
「いいではないですか。わたくしだって年上ぶっていますが、たまには甘えたいのです!」
「な!おぬしはいつも主殿が寝た後、主殿のベッドの中に潜りこんでいたではないか‼これを甘えていると言わずしてなんになるのじゃ!答えよ!ぬま!」
「そ、それは護衛です。主様に余計な輩がつかないか見張っていたのです!」
「……ぬま姉…寝てた…ムー」
三人の『妖怪』が口論しているのを見ている『鬼』は痺れを切らせ、いい加減ウザくなっていた。
「あああああああ、うっぜーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
「「「‼‼」」」」
『鬼』が吠えると三人の『妖怪』はさきほどのおふざけを忘れ、目の前の禍々しい『妖力』を放出してる『鬼』を睨んで口を揃えた。
「とりあえず今は…」
「…あの…」
「『鬼』を」
「「「倒す!!!!」」」




