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鏡の国と学園と  作者: るきなこ
第一章
2/3

第一部

夜の学校、それはとても不気味な雰囲気を持つだろう。

その夜の学校の中で俺は、うずくまっていた。


「あはは、涼太そんなに怖いのー?」

そんな声が遠くの方で聞こえる。

ああ、気失いそうだ俺。


「うるせぇな。別に怖くなんかねーよ…」

「えー?でも東くんすごく震えてたよ?」

全く、情けねぇ姿晒しまったな。

そんなことを思いながらゆっくりと立ち上がった。


この3-Aでは今日が卒業式の前日で、最後に何か皆でできることをやろうということになり、こうして集まっている。


「だからってなんで夜の学校なんだよ!」

そう叫んだのはこの俺、東涼太。

見た目はクールなのだが、実はとても怖がりで怪談話は特に苦手だ。


「だって、学校の七不思議全部回るって言ったじゃない。そうなるとやっぱり夜のほうがいいでしょ?」

このショートヘアの女子は如月柚子。

涼太とは幼馴染みで、ずっと同じクラスで隣の席という腐れ縁だ。

顔も良く明るい性格のため男子からも人気がある。

まあ、そのせいでいつも一緒の俺が被害にあうのだが。


「これで、この高校の七不思議の話は全て終わったね。」

そう呟いたのは、怪談好きの小鳥遊加那。

黒髪のロングヘアーで、クラスのリーダー役である。


「これから全部回るの?怖えー。」

こいつは南紅葉。

1年の時から全て同じクラスで、ある意味親友と呼べる奴だ。

一緒に馬鹿騒ぎしたりして、高校生活が楽しかったのはこいつのおかげかもしれない。


「とにかくさっさと回ってみようぜ。なにか起こるかもしんねーし。」

この早く回りたがってるやつは鉄隼人。

こいつと、俺と、紅葉でいつも一緒にいて、悪ガキ3人衆とか呼ばれてしまっている。

まあ、それはそれで楽しいのだが。


「じゃあ、早速回りましょうか。」

この敬語が特徴の女子は高橋林檎。

このクラスの委員長で、すごく真面目な性格だ。

比較的大人しいので、クラスでも目立つ様な人ではない。


「じゃ、なにから回るか。」

「なら、まずは定番の所からいかない?」

柚子の意見に皆が賛成し、一つ一つ回っていくことにした。

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