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露出狂な彼女と冴えない僕  作者: なめ太郎
軽い気持ちでお付き合い
6/9

見せない露出はとてもエロかった

本格的にスタートです。

僕は携帯の写真をずっと見ていた。

本当に在り得ない程、奇麗な子だ。穴が開くほど見ている僕を横から妹の歩が

「あー、やっぱりその人お兄ちゃんの彼女?!」

違うと否定しようと思うが、訳の分からない1年限定の彼女と考えると違わなくもない。

否定をしない僕を見て歩が

「ママ~。お兄ちゃんに絶世の美女の彼女が出来たんだよ。」

絶世のとは何時そこまでハードルが上がった?

夕食の準備をしていた母が手を止め僕の方に近寄ってきた。

「ト金。私は貴方を世界一可愛い男の子と思っているわ。けど絶世の美女なんて騙されてない?今度家連れてきなさい。確かめるわ。」

うん世界一可愛いとは思ってないよね、母さん。しかも妹の大袈裟さ絶世の美女は信用してるのね。

「大丈夫だよ、ママ。お兄ちゃん、彼女のスカート脱がせてる位に仲いいんだから。」

「ス、スカート。」

「あ、いや違うんだ。あれは事故で・・・」

「歩の前で何やってんの!」

烈火の如く母にこってり叱られた。




「あはは、大変だったね。」

詩乃は腹を押さえて大笑いをする。何だろう楽しそうな詩乃を見るとこっちまで楽しくなる。

「そう、今度じゃあお邪魔しようかしら。」

「うん、そうしてくれると親も安心するかも。」


モカ色のウエスト上から裾に向かって広がるテントシルエットのワンピース。ウエストには細い紐状のベルト。そのベルトが脇前方で細く大きなリボンとなっている。袖は肘まで少し足りない位で袖部分が大きく空き彼女の細腕なら3本は通せるのではという位だ。

その細腕にはシルバーのバンクルが光り反対にはクラシカルな雰囲気の黒いバッグを握る。

相変わらず奇麗だ。


今日は大学帰りの僕とバイト上がりの詩乃とで駅周辺で待ち合わせた。

待ち合わせも詩乃任せ。連絡も詩乃任せ。

自分から誘う?出来るわけがない。連絡がきてほしいと携帯と睨めっこしながら、電話が鳴った瞬間、ワンコールで出てしまった。

もうがっつく犬みたいに思われたかもしれない。


詩乃はアクセサリーショップに入る。素敵と見て喜ぶ詩乃を見ると思わず財布の紐も緩んでしまいそうだ。とはいっても肝心の金はないのだが。

大体、金のない俺を何故、期間限定とはいえ彼氏なのかなあにしたのか。好意を感じる事もしていない。疑問だけが残る。


詩乃は髪をかきあげ耳にかけるそこにピアスを当て

「これ、似合うかなあ?」

と問いかけてくる。

ハイ似合います!店員さんこれ下さい・・・はっ!思わず財布に手が伸びてしまった。

髪をかきあげる仕草は反則です。

「もう、お詩乃さんに似合わないものなんてないです。」

思わず口にしてしまう。

「なにそれ?お世辞。」

いやいや本心ですし、俺に良し悪しなんてわかりません。

詩乃はそのまま鏡を見た。僕の視線はそのまま詩乃に釘付け。

ドキッ!

僕はその時気が付いてしまった。詩乃の大きく空いた袖の部分から、彼女の肌が見える。

詩乃の胸の膨らみが少し見える程度だか角度を変えれば・・・

上体をいろいろ動かし確認をする。うん見えない。

いやちょっと待て。もしかするとノーブラ??

まさか、何時でも脱げる準備?

流石に僕の怪しい動きに気が付いたのか詩乃は僕と視線を合わせた。

「あー」

彼女はめを細め悪戯っ子のような目になり

「気が付いた?でも見せないよ。」

「ハハハ」

僕はもう笑って誤魔化すしかなかった。詩乃は見上げるように僕に近づき囁くように

「上だけじゃないよ、下も・・・」

下も履いてないんですかー!

僕と詩乃は店を出た。この時「風でも吹かないかなあ」と思うより「風が吹かないように」と思った。

見たいというより、この人の裸を見せたくないという気持ちが強かった。

何故見せたくない。彼女は俺の彼女だが彼女と呼べる存在でもないのに?

彼女との時間はあっという間に過ぎる。

駅そばにある公園のベンチで腰を掛けた。詩乃も僕の隣に座るが彼女はすぐに僕の耳元に唇を近づけて囁く。

「ト金ちゃんの上にのっていい?」

えっ?どうゆうこと上?

詩乃はスカートフワッと広げ僕の足が隠れるように膝の上に座る。

僕と対面する形になる。

「え~と、お詩乃さん。」

クスっと笑う詩乃。

「何だか、バカップルみたいでしょ。」

詩乃は両手を僕の首元に回した。

彼女は下着を着けてない。生尻の感触を確かめようと膝に集中した。

うん、よくわからん。

彼女はもぞもぞとしながらゆっくりと少しずつ場所を移動し、僕の腰まで移動してくる。

体も僕と密着させてきた。上半身か腰か。神経を集中しようとしたが、彼女の愛らしい匂いもあってか、何処に集中すればいいのか混乱状態だ。

詩乃はさらに僕の腰辺りにグイグイと押し付けるように密着してくる。

「ねえ、ト金ちゃんも今ズボン抜いちゃうとどうなるかなあ。」

どうなるんですかー!

「きっと・・・入っちゃうよ。」

あわわわわ。僕の理性はもう押さえられない。

でも、こんなところでは不味いです。人通りも多いし。

「しようか、ト金ちゃん。こ・こ・で。」

僕は詩乃を強く抱きしめた。同時に携帯が鳴った。

詩乃は僕の腕をほどき、腰の上から降りた。

電話は母からだった。内容は明日にでも彼女を夕食に誘えとの事。

目の前の詩乃に伝えると

「喜んでお伺いします、と伝えて」

詩乃は、今日はもうおしまいと僕に手を振り別れた。


あの時、本気の誘いだったのか。

悩みながら帰路につく。

「ただいま。」

「おかえ・・・あーお兄ちゃん、漏らしてる!ママ~お兄ちゃんが!」

えっ??

股間を見ると本当に濡れていた。

「ちが、ちがう!」

「あんた、幾つだと思ってんの!」

「だから、違うんだ~!」


一応かなりドギツイ表現は控えたつもりですが。

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