安〇先生、おっぱいが見たいです
実は次までプロローグの為、エロ度数低めです
もう、自分が今どうなっているのか解らない。政宗の道場で2人きりの稽古。
相手が強すぎて耐えても投げられてしまう。もうなすがままだ。
家での一件は妹が両親に黙ってくれてたので大事にはならなかったが、妹は詩乃の事を完全にお付き合いしている彼女と勘違いしている。
彼女じゃないと否定すると僕が誰にでも手を出す節操がない人物扱いされそうだ。
僕は、あれから詩乃の下着姿と裸ばかり思い出していた。
政宗に邪念を吹き飛ばしてもらおうと稽古に励む。
早坂 詩乃
僕より1つ年上の21歳のフリーター。
先日2度目の出会いをし、服を返してくれた。
あの時僕に握らせた紙袋を、僕は彼女を見た時何故か力が抜けて袋を落としてしまった。
彼女は腰を曲げて拾うのではなく膝を折り、腰を落として拾い上げ右手を紙袋の紐、左手を紙袋の底に手をあて再度「ありがとう」と軽く礼をして差し出してくれた。僕が帰路につくと彼女も寄り添うように同じ方向に歩き出す。
あの時何故裸で?という話はしない。いや、出来ない。他愛もない話をし続ける。
僕は彼女に家がばれるのを警戒して、わざと遠回りしていた。
それでも何故か彼女はついてくる。何処かで「私はこっちだから。」と別れると思った。
警戒して遠回りしていたが、彼女の会話が子気味良く、さらに彼女に目線を合わせられない僕を見て、彼女自身が話す時は進行方向に目を向け、相槌を求める時、僕が話す時は僕の方に目線を向ける。途中からは警戒より一緒にいたい気持ちが遠回りの原因となっていた。
ただ、一方的会話を継続させるだけでなく会話が途切れる時もある。それでも気不味さを感じず何故か落ち着いた気分だ。
とは言っても彼女との会話で覚えている事はほとんどない。
ただ一つだけ覚えている。
「ト金ちゃんは彼女いるの?」
「え、あ・・・なんで?」
「彼女がいるのに今私と歩いているのを見るとヤキモチやくかもしれないし。」
少し目を細める詩乃。彼女が目を細めると悪戯っぽい顔になる。
「い、いない。見た目もパッとしないし・・・ソフトなアニメオタクも入ってるし・・・」
『ソフトな』と言ったのは本気のオタクと比べて話題作や観たいな思うものを追いかけて観ているだけだ。
でもこの言い方では彼女にはヘビーなオタクじゃないから安心してねと言い訳してると勘違いされたかもしれない。
「そう?見た目は人それぞれだし、趣味も好きなものを好きって言える事は素敵よ。」
詩乃は真顔でト金を見つめた。
僕はこの時の言葉のやり取りを1年後すっかり忘れた事を後悔することになる。
ピンポーン
玄関のチャイムがなる。
「うん?客かなあ。」
大の字になって道場で横たわる僕を尻目に政宗は玄関に向かう。
遠くに政宗の声が聞こえる。見学希望みたいな内容か?
おいおい、今散々投げ飛ばされて僕の体力は残ってないよ。もっと人がいる時間に来てもらいなさい、政宗。
足音が近づく。どうも1人じゃない。
「どうぞ。」
と政宗は道場に招き入れた。
「あっ!」
政宗が招き入れたのは詩乃だった。政宗は僕に近づき小声で話す。
「すっごい美人が見学希望できた。別日に見学と思ったが、ト金にもこの美人を見せたくなった。」
政宗は詩乃の方に向き
「普段はもっと人数いるんだけど、今日はこいつと2人で個別練習です。ちなみに早坂さんは経験者?」
「はい。子供の頃ですが。」
「そっか個別と集団では練習も違うし料金も違います。」
政宗は詩乃に道場での説明をする。僕は横で口を開けたまま詩乃を見ている。その姿に気が付き政宗は話を突然変えた。
「ト金!早坂さんみたいな美人を初めて見て硬直してるぞ。」
「ん、( ,,`・ω・´)ンンン?」
言葉にならない。
詩乃はクスリと笑顔を浮かる。
「更衣室はどこかしら?道着に着替えてもよろしいかしら?」
「うん?更衣室はそこだけど、見学だから着替えなくても・・・」
政宗の言葉を遮るように
「見学でも道場にいる限りは道着で拝見します。」
「あ、ああ」
詩乃は更衣室に着替えに行く。その姿を目で追いかける。
「あの子、真面目だね。」
真面目?あの子が先日話した露出狂ですけど。
詩乃は道着に着替えて出てきた。
流石に道着姿も美しいとは言えない。
細く、小さい彼女には本当に経験者?と疑いの目を向けてしまう。
ずっと詩乃を見つめるト金を見て政宗は
「ごめん、今お茶用意するわ。ちょっと待ってて。」
そう言うと政宗は再度小声で
「ちょっと2人きりにしてやるから話してみな。」
そのまま立ち上がり道場に2人きりとなった。
ああ、何か誤解をしてるな。
「こんなところでまた逢うとはね。」
詩乃の言葉に僕は「それはこっちのセリフです!」と心で叫んだ。
どうしてここがバレたんだ?やはり何かのドッキリか?
不思議がる僕の表情を見て詩乃は
「ト金ちゃん。ちょっと立ってみて。」
立ち上がると同時に僕は眩暈がおきたのかと思う位に視界が回転する。
バーン。畳に背中から落ちる。僕は天井を見上げその視界に詩乃の笑顔が入り込む。
「どう?」
「本当に経験者なんだ。」
彼女が目を細め悪戯っ子の顔になる。
詩乃はすかさず袈裟固めを繰り出す。
ああ、いい匂いだ。汗臭い僕と違って彼女からは何とも言えない良い匂いがする。しかも僕の顔の上には彼女の胸が目の前にある。
何この幸せな時間は・・・
その幸せな時間を変えるような言葉が詩乃の口から発せられた。
「ト金ちゃん。「とけた」ら何でも好きなことしてあげるよ。」
「えっ。」
「でも、一本だったら、私の言う事1つきいてもらうわ。」
「ええっ!」
何々?どういう事?こわいこわい。笑顔で固める詩乃を見ていると何をされるかわかったもんじゃない。
慌てた僕は帯に指を入れ反対方向に返すという袈裟固めを返す手を試みる。
しかし、奇麗に決まりすぎてほとんど動かない。彼女の左足に僕の左足を絡めようとするがそれも上手く逃げられる。彼女の右肩の道着を握り力で反対方向にもっていこうとした時、彼女の道着ずれて胸元がパックリと開く。
詩乃の白い肌、そして膨らみ。
あれ?シャツ・・・詩乃の顔は少し赤みを増す。それが「力み」なのか「恥ずかしさ」なのかは解らない。
もう半分近く胸が見える。この道着をもう少し引っ張れば・・・
思わず拳に力が入る。
「フーフー!」
息が乱れてくる。彼女が体を動かしているのか、拳が勝手に動いているか、少しずつ道着がズレ、肌が見えてくる。
「はい、一本。」
詩乃は技を解き、道着を正す。
「残念でした。私の言う事一つきいてもらうね。」
先程より赤みを増した顔を僕の方へ向け笑顔で言葉を続ける。
「じゃあ、
私と付き合って。」