6月28日 オセアニアじゃあ。
今日はドリームランドに行っても、海上都市を探し出す事が出来ず、せいちゃん達にも会えなかった。
そして早朝から横須賀の基地ツアーへ。
見学者を出迎え、後方から見学ツアーに同行。
そして福井へ、公安系公務員合同説明会に同席。
出迎え、そして一緒に説明や質疑応答を聞く事に。
ココでも反対派らしき人が。
国内から変革をって、法に守られてるのに、法が嫌いらしい。
「一緒に見学しに行こうか、オセアニアへ」
桜木さんの提案には当然拒絶、だがそれが放送に乗り、それを桜木さんも確認した。
そうして本当にオセアニア見学が実施される事に、集合場所は国会前。
「渡航前に予習して頂きたいんですが」
「おう」
集合までの1時間。
神々や精霊、天使までもが協力したのだが、数人しか集まらなかった。
そうしてオセアニアへ。
桜木が反対派の無茶な内容へ、より無茶を言い放った。
理想が通せる機会を提供する、と。
そうしてオセアニアへ、生中継のまま動向が放送される。
先ずは最も残虐だと呼ばれるグループへ。
普通なら生きて帰って来れない場所、俺がバトルロワイヤル場と呼んでる地域。
モノクロモザイクは有りで、目の前で地元民の腕が切り落とされ、もう阿鼻叫喚。
そして弾丸も飛び交うが、桜木の盾で防がれる。
それでも、軍隊はダメだ、暴力も武力も良くない。
それを、他人に守られた状況で言われてもね。
桜木もショナ君も微動だにせず。
助けも介入も何もしない。
そうしてやっと1人が状況を理解したのか、他の地域もと懇願した。
次は俺がピンク色と呼んでる地域へ。
もう、そこら中でヤってんの。
汚らわしいだ猥褻だって、安全だからと思ってか介入しようとして、喉元を切り裂かれる寸前で、また桜木に守られて。
そして今度もまた、場所移動の要請。
次は出国願いを出している集団が居る、安全地帯へ。
国を出たい子供や成人が反対派を論破し、桜木に国外への出国を懇願した。
桜木は空間を開き、地元民達は国を出た。
それを実際に目で見ても。
反対派は騒ぎ続ける。
演出だ、誘導だ、作為的だと。
なので桜木は地図に線を描き、番号を振った。
そしてサイコロを渡し、振らせた。
そう、何処へ行っても無法地帯。
一言話しただけでも狙撃される静かな地域、血を吸い合う穏やかな地域。
ココは世界の縮図、少数派の濃縮された地域。
そして最後は反対派が真の理想郷とする地域へ。
不格好な手製の墓と人骨が散らばり、廃墟しかない地域。
法を運営する誰かがいなければ、平等を平等と評する者がいなければ集団は成立しない。
だがそう誰かを何かに定めれば、結局は偏りが起きてしまう。
そして彼らの言う平等な世界とは、大金持ちの金を再分配する事が大前提、でもそう言った持つ者は諸外国へと逃げる。
例え完全均等でも、一定の分配を終えた余剰分を成果報酬で何某かの開発者に渡すにしても。
必ず揉め事が起き、有能な人材は逃げて行く。
そうやって同じ事がココで起きた。
似た様な事で似た様な揉め事が起き、もう既に何回か滅亡している地域の残骸。
「支援金を出す事は可能ですよ」
「じゃあ少し出す、個人から。それと有志が居るなら迎えに行く、今」
軽口であれ何であれ、行くと口に出してしまった者達が画面へと現れ始めた。
老若男女、様々な人種がモノクロモザイクの向こうで大騒ぎ。
冗談だ、ちょっとした軽口だ。
片や大多数は冷めた態度。
自業自得、おめでとう、良かったな理想郷へ行けて。
そして神々や精霊の加護を得るかどうか、そも資金援助を受けるか。
そう議論している中、雨は降るし暑いし虫は飛んでるしで大騒ぎ。
桜木は加護が有るから良いが、彼らには屋根も加護も無い。
『帰りたくなったら、私の前へどうぞ。タダで、送って差し上げますよ』
ジブリールさんの声に、何人かが帰ろうとすると争いが起き、桜木はただただ観察するだけ。
こう、ココの人間を嫌いになって欲しくないんだがな。
「ワシらは帰る」
『はい、では』
それからも映像は続くが、似た様な議論を繰り返すばかりで、視聴率は下がり、ネットは次の話題へ。
ココの人間を嫌いになったりはしないだろうか、自分達ですら嫌になるのだから、嫌う権利は有るだろう。
桜木は多分あの国は簡単に滅ぼせる、けど滅ぼさない。
それこそ必要悪だと、ちゃんと理解してくれてるんだろうか?
「桜木を、呼べないだろうか?」
『あぁ、問題無さそうだが』
リズちゃんと浮島で会う事に。
何か、心配されてるっぽいが。
「半ば私怨よね。だって、せいちゃんもワシも体制側だから、ちょっとムカついた」
「体制自体になれるのに、良く抑えてくれたと思うが。あいつらには」
「もう興味が無くなった、一辺しか見れない人から得られる事が無さ過ぎるんだもの。まだ、あの国の方が面白い」
「お前もか」
「あ、だな、良くない?」
「良いんじゃないか、どうせ権力は振るわないんだから」
「それもだし、誘導が面白くないのは、何か分かった気がする。無責任にも第三者視点で居られるし」
「達観してくれるなよ?」
「そりゃ無理よ、人間だもの。りずお」
「だよな、俺らはただの人間だしな」
申し訳無いが、後処理は神様や各国の人間に任せ一軒家へ。
今日は何もお土産が無い。
『お留守番をするとお土産を貰う権利が発生するのにー』
「すまんね、面白い土産話すら無いわ。あ、多脚の訓練場に良いかもね、光学明細でお忍び監視の練習」
『送信した』
「考慮しれ」
『もうしたもん、お土産ー』
「分かった、ちょっと調べてみようか」
今日のお夕飯はぼっかけ汁と越前そば、それと天ぷら。
何か、今日は気分じゃ無いけど浮島へ。




