6月24日 端午節だって。
ココは真夜中、日本は6時過ぎ。
トイレ行ってケバブ食って考え事をして、思考が無限ループして。
寝て起きたら女媧さんが目の前に居た。
運動はすべきだと、女媧さんに誘われ紫禁城へ。
端午節らしく、お祭り騒ぎ。
キュウリやタウナギなどの黄色膳と5色粽を食べさせられ、以前に貸して貰った部屋を良くお掃除し、石黄酒の代わりにウコンで色付けされた黄色い白酒を飲み、振り撒いて蓬と菖蒲を飾る。
次はヨモギサウナで蒸され、菖蒲湯に入れられ。
そのまま着替えさせられ、布を選ばされ巾着作り。
望診されては調香した匂いを何種類か嗅がされ、出来上がった巾着へ。
房付きで着物にも良いかも知れない。
満足していると、今度は粽作り体験へ。
アヒルの卵の塩漬けや鳥肉の入った五目粽、ピーナッツが少し入った芳ばしい排骨粽、そしてホロホロの豚肉入り粽。
干し貝柱の入った海鮮粽、栗やキノコが入った山菜粽。
それから甘い粽も。
赤米や黒米の餡入りだったり、ゆべしみたいなの、黒胡麻餡入りと、栗入りも。
オレンジ色が出る工芸茶と甘い粽で休憩し、今度は5色の紐でミサンガだかアミュレットを編む。
次に雨が降ったら、燃やしてから川に流すらしい。
そしてココの揚げパンや胡麻団子を食べて休憩、本来は子供用らしい。
でも毎年作るものだから、作り置きは駄目、作りたいなら粽か巾着だと。
今日は巾着の気分。
ショナやマティアス用にと選び、チクチク。
そうだな、駄目だったら誰かに全力でぶん殴って貰おう。
もし平和だったら、もっと幸せになれる様に手伝いたいけど。
モヤモヤ、又、モヤモヤ。
作ってはモヤモヤしていそうな桜木さんを、皆で観察。
家で粽はまだだし、今度作ってみようかな。
《ちょっとしたご令嬢にも見えるのにね》
『自信の無さが憂いに見えるらしいんだが』
《じゃの!本人はただイジイジ考えてるだけじゃと思うておるが、ココで良かったわぃ、もう灯台が輝きかけておるでな》
『いたずらしよう』
《どんな悪戯ですか?》
「穏便にお願いしますよ」
第3世界の先生と同じ格好を、ネイハムさんにさせると言う実に微妙なライン。
《微妙じゃな。あまり揺さぶり過ぎは良く無いでな、コンスタンティンも付けると良かろう》
《そうだね、周りが居れば大丈夫だって確認出来たし》
《え、あの、お悩みになってる時に》
『今直ぐでは無いだろう』
《じゃの、くふふふ、ネイハムが賛成しおったわぃ》
《急にサドスイッチが入っちゃうんだものなぁ》
『組み合わせとしてはどうなんだ?』
《まぁ、大丈夫だとは思うけど、どう?》
《ネイハムさんは信頼していますけど、本当に良いんですか?》
《そこはネイハムがいかようにもするじゃろ、ほれ来た》
《皆さんで監視ですか》
《失敬だなぁ、観察だよぅ》
《あの、ご一緒にとの事なんですが》
《最初はお譲りしますが》
《あの、僕で大丈夫なんでしょうか?》
《大丈夫ですよ、では準備をしに行きましょう》
《はい》
思考が同じ所をグルグルと。
偶に違う考えに行っても、さっき通った道で躓く。
縫い物ならさぞ頑丈だろうに。
全員分の巾着を作り終え、粽を食べては粽を作り、今度はアミュレットを部屋で。
そうしてすっかり夜に。
まぁ、誰も邪魔しなかったから考える事は出来たけども。
《あの、お茶をお持ちしました》
ココの衣装を着た、髪を長くした可愛いコンちゃん。
白い襦袢に、水色の長い羽織りの様な衣装、どっちの性別でも着れるヤツだけど、ヘアスタイルがフェミニン寄りだと凄いグッとくるな。
「巻毛に衣装が可愛いねぇ」
《ありがとうございます》
うん、ウブは神。
お茶もちゃんと淹れられて、お作法も完璧。
色々と勉強して、今も勉強してるのよね。
「お疲れ様、ご苦労様で御座います」
《ありがとうございます》
優しく微笑まれると、つい、せいちゃんがよぎる。
何も、黒髪って事しか似てないのに、ウブな反応だから?
やっぱり、好きなのか?
「今日は、旅行は?」
《今日帰って来ました、北海道に行きました。面白いのも、美味しいも沢山有りましたよ》
「そうか、良い事だ。次は、コンちゃんは何処に行きたい?」
《今度は、一緒が良いです》
「でも、まだなんじゃ?」
《皆さんが周りに居るので、大丈夫だろうって、ネイハムさんを呼んで来ますか?》
「え、居るの?」
《はい、灯台の被害が無いかの確認で。被害は0ですからご心配無く》
「あぁ、すまんね、こんなんで」
《美味しい食べ物や水場は、独占したら駄目なんですよ?》
「それは誰の入れ知恵かな?」
《皆さんですけど、嫌ですか?》
「公共物で良いならどうぞ」
《違います、僕らだけのハナさんです》
「そう思える不思議さよ」
《日の暖かさとか、雨の恵みとか、陽の光……》
純粋無垢さに、つい落ちてしまった。
ハナさんが、沢山、色々と優しく教えてくれた。
番が大事だって実感出来たし、もっと凄く好きになった。
生まれた時はあんなに嫌がられたけれど、ハナさんはどっちも可愛いって言ってくれる。
ココへ来てくれた事と、帰って来てくれた事、残ってくれた事に沢山感謝して、いっぱい好きだって伝えて。
ドリアードの合図を受け、部屋へ。
「なん、て、格好をしよる」
《似合いますか?》
「いや、ちょ、待って」
《コンスタンティンにはとっくに了承を得ていますよ》
何故、こんな状態に。
「どうしてよ」
《グルグルと考え続けてストレスが溜まってたでしょうし、丁度良いかと》
《嫌でしたか?》
「純粋無垢の殺傷能力」
《この反応は、凄く良かったって事ですよ》
《そうなんですね、良かった》
可愛いコンちゃん、せいちゃんみたいな可愛いさが。
駄目だ、せいちゃんが出て来る。
「君らの組み合わせはズルいな」
《第3世界を彷彿とさせますか》
「おう。やっぱり、好きなのかな?」
《それは向こうをご確認してからでも良いかと》
《楽しみですね、シオンさんの赤ちゃん》
《ですがあまり思い詰めて頂いても困るので、今日はもうお帰り下さい》
《お片付けは僕がしますから、ちゃんとお休みになって下さいね》
「おう」
取り敢えずは最初に着てた服へ着替え、イスタンブールへ。
純粋無垢が好きなのか、せいちゃんが好きなのかの討論が脳内で勃発。
シャワーを浴びても収まる気配無し。
けど、眠気優勢で。




