6月10日 本妻さんの料理が手が込んでいく。
マティアスさんは朝食には桜木さんを帰してくれた。
そして皆で朝食を摂り、蜜仍君を見送るなり桜木さんが口を開いた。
「もう、同衾禁止」
全員が大反対したので、禁止は無しに。
僕としては、次はどうするかをちゃんと考えられるし、学習意欲には欠かせなかったりと良い事ばかりなのに。
そうか、次はちゃんと伝えないと。
我ながら、だ。
『マジなんだが』
「分かった、もう白雨に戻ってくれ」
『少なくとも下では無い』
「ぉおう」
『不満なら鍛える方法を聞いて有るが』
「それは気になる」
『今度』
白雨さんと桜木さんが帰って来たのはお夕飯直前。
今日はパエリア、岩ガキのフライ、つるむらさきやアスパラの肉巻き、キノコのクリームスープ。
「凄い豪華、美味い」
「ありがとうございます」
そしてお夕飯後に、アヴァロンへ。
《リャナンシーですね、ご紹介しますよ、ふふふ》
エルフは長寿、そしてリャナンシーは精気を吸い取る。
そうしてエルフの中にサキュバスやリャナンシーが混ざり、人間と混ざり、先祖返りを起こす。
それを周りに被害が出ない様、今まではチェンジリングで解決していた、と。
「チェンジリングの有効活用」
《ありがとうございます、ふふふ》
対面は内密に、お互いに影響しない様にと遠目からの確認。
ただ普通の少女の様にも見えるが。
「凄い失礼なんだが、意外と普通に見える」
《アナタと同じ、相性が良い者には特段良く見えるんですよ、ふふふ》
相性とは、星占い、人相占い、遺伝的な相性、そして性格の相性等々。
どれかが合えば、そしてどれだけ合うかで見え方が変わる、と。
「うん?」
「あの、それは単に」
《そう、恋をして好きになるだけ相手が良く見える。それが少し、顕著なだけですよ》
「痘痕も靨なの?」
「靨に見えなくなったら自刃するので大丈夫ですよ」
《その前に金平糖を試して頂戴ね、ふふふ。はい、私も作って貰ったの、媚薬効果の高いモノ》
「なん、いや」
《ノームから頂いたモノのお返し、貰い過ぎは厳禁。受け取って下さい》
「桜木さんが要らないなら、僕らが貰いますね」
《ええ、どうぞ》
「ちょ」
「ありがとうございます」
コレは誰かに相談が有った時だけ、僕と桜木さんだけの秘密の道具にと、そう桜木さんから提案された。
「にしても、媚薬は流石に怖いわ」
「考えておきます、色々」
今夜はルーネさん、今向こうはまだ、15時前。




