6月6日 満月と航空祭。
ご公務無いのかなと思ったけど、有るのよね。
地図に有ったものね、基地。
しかも今日、なるとは。
「タイミングぅ」
「今日、満月だそうですよ」
「あぁ、だからか」
「暫く皆さんもお預けですね」
それから朝食、部屋食は4人で。
空腹感が勝って殆ど食えた、酒粕系は通常通りダメ。
うん、生理がきたからか身体が軽い。
桜木さんはすっかり元気になったらしく、普通に公務をこなし、いつも通りに楽しんでくれた。
そして機体や階級も少しずつ覚え、今回付き添ってくれた方の階級章から、少尉だと当てた。
桜木さんが灯台効果を発揮したのかと思う位に、相手の方が喜んでいたが、被害者にはならずに済んでくれたらしい。
「一瞬大丈夫かと焦ったわ」
「ですね、今回も大丈夫だそうですよ」
「毎回、前乗りしたい」
「ですね」
「いつ帰らなきゃアカンの?」
「実はもう、移動です」
政府専用機で、北海道へ。
マジかを連呼し、エナさん達を置いて北海道、札幌の真駒内へ。
今回は陸、戦車、しかも着いて直ぐに乗れたので上機嫌。
「格好良いよなぁ」
だが泊まりは無し。
安全面の考慮でショナと共に一軒家へ。
「ただいま」
「おかえりなさい、桜木様」
お風呂から出ても、エナさん達はまだ移動中らしく、お夕飯頃に帰って来た。
『ただいまー』
「おかえり。不思議な感じだ」
『うん、ふふ、ただいま』
「おかえり」
エナさん、今回ウチらを専用機に乗せたのって、このやり取りがしたかっただけじゃ無かろうか。
まぁ、良いか。
そしてお夕飯は炊きたてご飯とお味噌汁、お土産の寒漬け、エナさんと白雨が買って来てくれた干物。
それと蜜仍君とマティアスが作ったミートボールは、獅子唐と甘酢餡で、美味い。
「温泉良かった」
「桜木様、天神餅はどうでした?」
「あ、ほい」
「ホカホカだぁ」
デザートは天神餅となった。
「毎回前乗りしたい」
『でもなー、不公平なるかもだしなー』
「急に舌っ足らずに、何が言いたいねんな」
『アレク、ちゃんと話し合った?』
「それなりに」
『嫌なの?』
「話し合ったら口説かれそうやねんもん」
『もう1人、欲しい。私かユラかアレク、自制心が利きそうなのは?』
「アレク」
『ほら。来週までにちゃんと話し合って』
「おう」
一服しながら、アレクをどうすべきか再考。
どうしても、他に目を向けて欲しい気持ちが有る。
桜木から連絡が。
まぁ、自習だけだしと泉を通って家へ。
アレクの事だった。
どうしても、他に目を向けて欲しい気持ちが有る、と。
「俺がそれ言われたら泣くが」
「ですよね。でも、話し合ったら秒速で落ちる自信が有る」
「もう、口説いたら帰るって言うしか無いよな、泣かれても」
「強硬手段だが、まぁ、そうよな」
「だけか?」
「どないなっとるねんな、ワシだけ一方的に知られてるのは嫌やねんけど」
「ローズマリーちゃんとは何も無い……色欲さんだ」
「わぉ、どやった?」
「もう、スッキリ」
「ワシも、来たらスッキリや」
「満月の日に」
「カニの産卵かっ、て。ハマりそう?」
「いや、敢えてそうならない様にして貰った」
「ほぅ、それは詳しく聞かないでやろう」
「キス無し」
「言っちゃうのかよ、ウブかよ」
「アレは気持ちが乗るからダメだ、アカン」
「ヘッタクソな訛りやのぅ」
「何でお前は、そうか、俺はずっと標準語だからか」
「東京弁な」
「江戸弁はいけんのか?」
「それは無理」
「エロかった」
「でしょうよ。はい、お土産、どれが良い」
「黄色1択だ」
「おう、頑張れよ」
「おう、じゃあな」
「おう」
今夜は皆で布団を敷いて、就寝。




