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6月4日 ジャンルと家の事。

 緊張しまくり、着付けられまくり、泣いて消耗するわ。


「今日はもう何もしないぞ」

「はい、何もしなくても大丈夫ですよ」


 でも、カタログは見ちゃう。

 浮島でダラダラ、ゴロゴロ。


 いつもと違うのは、ショナがベタベタしてくる所。


「ベタベタだ」

「独占欲も所有欲もハッキリ満たされたので、やっとって感じです」


「普通に聞いてくれれば良かったのに」


「色々、有ったので」


「何か、こう時間薬を使うのかって感じだった。信用して、任せて、流されて。その中で、時間はどうしたって流れるから、風化させる努力もしないとなと、他が悲しむんだよなって。他が悲しむのは、ワシも悲しいから、フィードバックし合わない様にって、思った」


「好きです、愛してます。僕が離婚したくなったら、桜花で自刃しますから。離婚したくなったら、僕を殺して下さいね」

「超重量級の愛情表現よな、嬉しいわ」


 それからも、ベタベタ、ゴロゴロ。


 青い着物はどうかと聞くと、真っ赤になって喜んだ。

 寝落ちした時にカタログを開いたままで、自分のを選んでくれてるのかと思って喜んでいたらしく、本当にそうだったのが上限を超えて嬉しかったらしい。


「好きです」

「本当だから良いんだけど、チョロくて心配」


「もし僕を騙すなら、永遠に騙したままでお願いします、傷付いて泣きっぱなしになるかもなので」

「見てみたいんだよな、全部」


 今だからなのかも知れないけれど、瞬く間にポロポロと泣くショナ。

 チョロいのは、ワシの方かも知れない。


「すみません、止まらなくて」

「いや、問題無い」


「好きです、全部、凄く」




 僕は結婚と言う繋がりを持ってして、やっと、安心出来たんだと思う。




 桜木花子は、秒で不安がる。

 今回は半日、正にハネムーン期の終わりが怖いと。


《祥那君にはご相談はされたんですよね》

「した、月経前症候群とマリッジブルーだろうって」


《それと、ご両親の事ですか》

「おう」


《君達、私達より頭が悪く、大して相手に情も何も無かったからですよ》

「ショナも似た事を言ってたが、揃えてるの?」


《寧ろ満場一致の見解ですが》

「良い所は無いの?」


《傷病の治療を受けさせたのと、飢えさせなかった事、学校へは通わせていた事でしょうかね》

「必要最低限」


《以下ですよ、豊富な愛情表現は必要なので》

「あぁ、うん。ありがとう」


 そうしてまた、浮島へと戻って行った。


 今回、土蜘蛛の長のお陰で、桜木花子の灯台を弱める方法が1つ発見された。

 大きな動揺、傷付く様な事が有れば灯台は弱まる。


 そして小野坂氏は正反対の性質だったと結論付けられた、動揺や不安から灯台の効果が大きくなり、信奉者の精神へ影響を及ぼした。

 そして最終的に、教会で発動し、惨事が起きた。


《ネイハムや、それはいつ言うんじゃ?》

《今度ですね》




 親とは全く違う、全然違う、と。

 ショナに沢山言い聞かせて貰い、一軒家へ。


「こう、人目が多いと確かに自制心が利きますね」

「それは良かった」


 フラットな時間が有ると、落ち着く。

 甘々な対応に慣れて無いので、凄く落ち着く。


「桜木さん、本格的に1人暮らしの許可が出ましたよ」

「急に、何でだ」


「秘密です」

「ほう、まぁ良いや、クロワッサンサンドが食べたい」


 お昼はクロワッサンサンドと、医薬品のシェイク。


 それから少し昼寝して、リズちゃんと漫画の会議。




 桜木さんは怠さは有っても、ボーッとする感じは消えたらしい。

 そしてリズさんと激しい討論を交わしている。


「桜木、それのジャンルはアングラだろ」

「は、ディスコミはラブコメだろ」


「蟲師は」

「ファンタジー」


「なるたる。」

「ファンタジー」


「シドニアの騎士」

「戦記モノ?」


「ディスコミ」

「ラブコメだっつの」


「お前さぁ」

「知らんがな、ジャンル分けなんて知らんがな。お前メタルのジャンル分け出来るのかよクソが」


「俺を言い負かそうとすな」

「だってー、ジャンルなんて知らんもんー」


「艶漢」

「お耽美」


「それはそう」

「それは納得してくれるのね」


 桜木さんが読んできた漫画を再現する為、作画担当は決まったので、ジャンル分けの議論に。

 特に電子書籍での利用も有る為、ジャンルやカテゴリー分けがどうしても必要になってしまう。


 そして次はグッズ展開の話へ。


「Fateのグッズ販売は良かった」

「あの印は格好良いもんな」


「Tシャツ良かっただろ」

「俺が欲しいわ」


「ワシも」


 Tシャツにフィギュア、そしてペン、タブレットと筆記用具が合わさった物。

 日用品からぬいぐるみまで、一気に決まった。


「後はまぁ、都度都度だな」

「あ」


「言え」

「いや、オタクが過ぎるかと、結婚式用のドレスとか」


「いや、良いだろうが」

「売れる前提過ぎないか?」


「だって面白いんだから売れるに決まってる」

「ファン、大丈夫かファンよ」


 漫画の話から新婚旅行と結婚式のプランニングへ。

 再現出来る場所で、作中のドレスを着ての記念撮影。


「良いじゃん、先ずは服からだな」

「まぁ、それだけでも大丈夫だろうけど」


「お前も着るだろ?」

「一瞬な、着たら見れないだろ?」


「だから写真撮るんだろ」

「顔が映らないなら良いのになぁ」


「黒塗りで潰せ」

「急に雑」


「俺は普通にコスプレで撮ってみたい」

「その顔だからな」


「良く撮ったな、写真、嫌いなのに」

「もう流れよな」




 リズちゃんと議論を経て、お昼寝。

 そしてオヤツの時間に起きて、スーちゃんも加わってオヤツ、それからジャンルの再討論。


「アレはラブコメでしょ?」

「ほらぁ」

「はぁ」


 そして服、と言うかコスプレの話へ。

 生地を時代に合わせるか、良い生地にするか。


「両方で良いじゃない」


 そうやってどんどん決まり、夕飯の時間へ。


「もうそんな時間か、帰るわ」

「私も、じゃあね」

「おう」


 子供みたいな事を話してたのに、コレが現実になってしまうのよね。


「怖いわ」

「何がですか?」


「だって、子供の夢物語みたいな事が現実になっちゃうのよ?」

「子供がデザインしたぬいぐるみの販売も開始されたんですし、良い事だと思うんですが」


「それもか」

「収益の殆どは作家さんへ行っちゃうので報告して無かったんですが、詳細を出しましょうか?」


「いや、寧ろワシに収益いらんだろうに」

「アイデア料は一旦桜木さんの名義で、それから次代の召喚者様や転生者様へ再分配予定です。因みに口座は2つ用意させて頂いてます、お見せしてる方が個人用で、割合もコチラで計算させて頂いてのですが。詳細はどうしましょうか」


「もう、追々まとめてお願いします」

「はい」


 お夕飯はパスタ。

 ミーシャとマティアスがパスタの麺作りで競ったので、パスタ。


「すまんが違いが分らん」

《だよねぇ》


 次は沖縄の家。

 イメージ図はほぼ完璧、後はミーシャ次第。


「おウチの中にハンモックは不可ですか」

「良いね」


 そして北海道の家も一部改修する事に。

 床の軋みが気になるので、ルーマニアで感激した円形のダウンフロアを採用。

 冬は絨毯敷きのふあふあ床暖房、夏はふあふあを剥がしてフローリングとして使う事に。


「赤ちゃんの為にも良いかも知れません」

「あぁ、掴まり立ち辺りまでは良いかもな」

《なら柵を付ける前提で、そこ広めに取ったら?》


 もう、子育て用の家として考えるべきかも。


「子育て用に再考すべきかな」

「赤ちゃんは一瞬です、家に居るのも学生まで。私達以上の身長で長く過ごすんですから、それが最優先です」


「え、エルフさんは自立期間長過ぎ無い?」

「甘やかそうとしますか」


「いやぁ」

「何が何でも学生期間を終えたら家から出します」


「へい」

「大丈夫です、家を出ても大丈夫な様に育てます」


「おう」


 そして家はそのまま、自分の思うままに改装する事になった。

 ダウンフロアの壁側に水槽、中身はクラゲちゃん。


 両方の家には、花か星型の平たいシーリングファン付きライト。

 コレはもう一目惚れ、けど遠野には合わないのよ。


 沖縄の大きな海水水槽は皆が集まりそうな棟に、小上がりとリビングの間仕切りに埋め込む。

 ベッドの枕元には、流水の流れるアクアテラリウム、黒い砂地に白いメダカと白いエビ。

 ベタは皆が其々に面倒を見るので、其々の寝室に小型水槽が置かれる事になった。


 これでも、預貯金の心配が全く要らない。


「もう、どう散財したら良いのよ」

『それこそ外商ですよ。各家に呼び出すでしょうから、そこで家の雰囲気を見て、より良い品物を勝手に選んで持って来てくれるんですから』


「あぁ、何処までも先読みに助けられるのか」

『助けられている感覚になっているのでしょうかね』


「そらね。昨日の事も、そうしないと進まなそうだったんでしょう」

『はい』


「うん、その自覚は有る、ありがとう」

『いえ、全てはロマコメの為ですから』


「おー、ジャンルの話をするかソロモンさん」

『いえ、遠慮させて頂きますね』


 外商、後は、箪笥か。

 それと三面鏡の化粧台のセット、ココの寝室と居間の間の部屋に置くんだと。

 候補は香川漆器か仙台箪笥か。

 化粧台と二連和箪笥、洋服と着物用にと嫁入り道具だそうだ。

 洋服用には、着て欲しいモノを家の人間が突っ込むらしい。


「ストレージが有るのにと思ってしまうのよね」

《普通は箪笥位は有るみたいだし、飾りだと思えば良いじゃない》


 経済を回す為とは言え、買わないと言う選択肢が無いのがもうね。


「桜木さん、どう悩んでますか?」

「ワシの背が小さい事。形はコレか、コレじゃないと大変そうだなと」


「確かに、要望欄に書いておきますね」

「それと、買う意外に経済を回す方法が分からない事。もっと還元したいんだが」


「本当に買うべき物が無くなってから、また宝くじを発行しましょうね」

「おう」


 そして箪笥の話題に戻され、艶無し、背が低くても使い易い、総漆塗りで螺鈿を使った物をと。

 オーダーするにしても、オススメの職人さんを紹介してくれる感じらしい。


 お金持ちって凄いな。


 ハーレムも凄い、新婚なのに違う相手とは。


「大丈夫ですよ、行ってらっしゃいませ」

「おう」

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