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5月3日 日曜日、って言うか連休らしい。【マイルドとは】

もう、全部そう見えてきてしまう。

 先ずはショナを省庁へ、檸檬スイーツセットの検品にへと送り届け。

 温泉に入った後、ショナからの連絡で中庭に転移させ、檸檬は許可が出た事を教えて貰った。


 そうして朝食後、家でボーっとしていると年間スケジュールを渡された。

 4月始まりの横1枚の紙、エミールの国の公休や中つ国のイベント、そしてそれぞれの誕生日が載っているだけ。

 直近はリズちゃんか、何をあげようか。


「ゲーム内に有った、自己紹介カード作りませんか?」


 ショナの名采配により、活路が見出せた。

 つか現実に有るのね、自己紹介カードのアプリとカスタムサイト。


 誕生日に血液型、そして星座。

 趣味に特技、好きな音楽に映画、本。

 好きな言葉、嫌いな言葉。

 嫌いな食べ物、好きな食べ物、好きな色と嫌いな色、嫌いな花、好きな花。


 したい事、ハマってる事。


 好きな何か、嫌いな何か。


「またしても欲張り感が出たわ」

「大丈夫ですよ桜木様、見せられませんけど、もっと凄い子も居ますよ?」


 そも学校でも普通にやってるのね、しかも箱庭との連携も出来るらしいし、それで相性診断で出会いも可能なんだとか。

 怖いわ。


 その機能はオフにし、リンク、知り合いにだけ見れる様に設定すると。


「おぉ、蜜仍君のだ」

「お願いしますね?」


 自分のとそう変わらない内容。

 文字数制限が無いので無限に書けるわ、しかも他の人のに書いたのはコピペ出来るし、楽。


 そうして粗方書き込みが終わると、リズちゃんやスーちゃんからも記入を終えたとお知らせが、便利。


「あ、賢人君とかも有るのかね」

「送らせますね」


 賢人君には強権よな、ショナ。


 そして賢人君の簡素。

 しかも自由欄には最近の出来事として、失恋と。

 ウケる。


「好物にビールて、マジかぁ」

「一応、紫苑さんと楠さんのもお願いします」


 紫苑はSNSとリンクさせ、ショナのを見習い程々に。

 そして楠は賢人君のをパクり、終了。


「偽装も複数になると大変ですねー」

「楠までSNSしろと言われないだけ楽やね」

「情報が少なくて済む役職なので」


 そしてリズちゃんの欲しい物チェック。


 ゲーミングPC。


「ワシも欲しいわ」


 うっかり言ってしまったから大変、もうご用意されていたらしく、先生から連絡が。


【取りに来て頂けますかね、エナさんからのプレゼントです】

「あぁ、すんません」


 こう、自己紹介カードまで利用されるとは。




 桜木さんは悩んだ末に、北海道の一軒家に設置する事に。

 ただ、家具が無いので稼働は明日から、今はタブレットでゲームを選んでいる。


《大自然を目の前にタブレットですか》

「背徳感が凄いよな、んなもん無いけど」

『家具が少ない』


「ハーレムの誰かに任せるなら、その人に選んで貰おうかと」

《成程》

『誰に住んで貰う?』


「白雨、アレク以外だけど、先生は北海道じゃつまらんよな」

《寧ろ遠野の一軒家の方が良いですね》


「それかミーシャか、でもなぁ、ココで子育ては厳しいか」

「雪融けの結界石が効くのは、ココだけだそうですからね」

「それか、ショナさんですかね?農業も学んでそうですし」


「軽くですよ」

「勉強熱心」

「ですよねー」

《一応、住む方が決まらない場合の家具を選んでは?》

『ソファー欲しい』


 そうして桜木さんの好みを把握させて貰い、先生の管理下でハーレム候補者に情報が共有される。


 そして今日のお昼は焼き鳥丼はどうかと蜜仍君が言い出し、探してみる事に。


「コレもなぁ、拘るとキリが無さそうだが」

『もう送った』


 観上さんの好物、遠野の近所に良さそうな店が有ったので、遠野の家へ。

 そして先生も藤が好きだそうで、そのまま過ごす事に。




 ショナと蜜仍君に近所の焼き鳥丼を買って来て貰う間に、またしても近所からお裾分けで貰った饂飩を茹でる。

 暑い日は、夜に茹で溜めしとけば良いのか。


 あぁ、なら梅干しも。

 いや、近所の買うか。


「ただいま戻りました」

「ただいまー」

「お帰り、お返しは良いのかね、饂飩の」


「檸檬セットをと思ったんですけど、他のにしますか?」

「良いなら良いんだが。ココ、どう思われてんの?」

「非常勤の従者用の寮です、僕は弟さんって言われてます」


「あぁ、ココにお兄さん混ぜれば違和感無いかも」


 そして焼き鳥丼は、まぁまぁ、もう本当に好みなのよね。

 タレとか具材とか。


「コレ、タレから作るの大変そうよなぁ」

『送った』


「ちょ、どうしろと」

『お試し。賢人と小雪とショナとスーと、君』

「あの、それに巻き込むのは」


「ほう?」

「いえ、賢人君にお礼をと。それで、小雪さんを紹介する話にはなってたんですが」

『ボランティア、現地の生の恋バナ、君とショナは護衛、本命はスーって段取り』


「こうバラすって事は、今日か明日か」

『明日』


「その為かい」

『だけじゃ無いもん、ご馳走様でしたー』


《まぁ、話を聞くだけでしょうから》

「はぁ」


 こう言う時は、もう料理ですよ。

 買い出しに行って貰って、モミジと醤油と生姜とザラメ、それに日本酒を入れてアホ程煮込む。


 昨日とは打って変わって美味しい匂い、あぁ、ルーロー飯でも良いのか、でもなぁ。


『エナさん、ルーロー飯だそうですよ』

『わかった』

「もー、ソロモンさん」


 空間移動を拒絶すると、アレクを叩き起すと言われたので、ショナと蜜仍君に再び買い出しに行って貰う事に。




 未だに亜人とエルヒムさんの投票は割れたまま、この状態で一般の方と接触するのは少し危険なので、今回は祥那君から話して貰いましょうかね。


《ご苦労様です》

「何でなんよな、直ぐに介入すんの」


《経済を回すのと、何がしかの利益になると判断したんでしょう》

「あぁ、酒のツマミになるか」


《それか、私と話し合う機会を作っているだけか》

「あぁ、今日は蜜仍君かスーちゃんかと思ってたんだが」


《私は別枠でお願いしますね、補佐でも有るので》

「おう」


 そしてお昼寝の後、話し合う事を勧め、私とエナさんは帰る事に。




 非常に気が重い。

 桜木さんを中庭に呼び出し、投票の事を話す事に。


「すみません、マティアスさんとエルヒムさんの事が、国民投票になり。ココ数日、票が割れたままなんです」


「おぉ、そう、どうも」


「驚いてます、よね?」

「先んじられて驚いてはいる、否決されても、まぁ仕方無いと思う」


「すみません」

「何を謝っておいでで」


「不甲斐無さです」

「いや、多分、皆さん頑張ってると思うので、お気になさらず」


「どうして丁寧語なんでしょうか」

「リアクションに困ってるので、泣く事でも無いし、怒る事でも無いので。あぁ、そうよね、としか出ないので」


「諦める感じですか?」

「ゴリ押す感じでも無いので、まぁ、保留的な」


「僕の事や、周りの事を気にしてますか?」

「呆然自失の、手前っぽい風な、諦めと申しますか。つか投票、2つは欲張り過ぎでは?」


「ほぼセットだそうです」

「うーん、エルヒムの演算が必要なのか」


「亜人のリスク計算にと」

「なんなら、許してくれるんだろうね。マティアスが去勢してもダメなのか」


「去勢案は出て無いです」

「そら反対するだろう。君の周りは、どうなんだろうか」


「母は多分、もう大歓迎です、科学系なので」

「頭良いのか、そりゃ君も頭が良いワケだ。お父ちゃんは?」


「多分、賛成派かと」

「兄ちゃんは?」


「あの感じなので、反対派かと」


「子持ちとしたらな、亜人と結婚したいって娘に言われたら素直に歓迎出来無いだろう。向こうでもノエルは隠してたんだし、異物は排除が生物の基本で、そうか。夫婦喧嘩しなさそうよな」

「まぁ、作品の事以外では喧嘩はしませんね」


「そこ?」

「不満が有ったらディベートで、擁護者の立場を交代して、白熱してって感じで。毎回、恋愛物で揉めてましたね」


「1周して、どう成立してるのか気になるわ、その話題になった作品も」


「覚悟して観ないと、不仲になる可能性が高いって聞いてるんですけど」

「観ましょう、エミールに蜜仍君ともだ」




 向こうでも、男友達と言い合った作品のオマージュだった。

 うん、擁護者にはなれないわ。


「飽きてましたね」

「いや、ワシもう言い合いした事有るねん、向こうでコレの原作で」

「恋人さんですか?」


「いや、友達。女だから分からんと言われたが、うん、分からん」

『女性と言うか、性格じゃ?』

「そうかも、桜木様は性格上、合わないだけでは?」


「それでもよ、理解したいんだが。蜜仍君は理解出来る?」

「んー、理解出来てるかはちょっと」

『僕には無い流れだし』

「桜木さんは、どう、理解出来無いんでしょうか?」


「明日、数時間後に死ぬかも知れないと思ってたら、こうならんだろうと」

『ですね』

「勿論、そう思って無いから、こうなんでしょうけど。大半はそう思って無いので、こうなのかなって」


「その理屈も分かるんだが。明日死ぬかも知れないと思ってたら、こうならんだろうと言ったら、極端だと言われたんだが」

『極端に、ココではなるんですかね?』

「僕はそう思わないんですけど、ショナさん、どうなんでしょう?」


「そうですね、致死率の高い病もほぼ無いですし。事故も人災も、災害が有っても被害数は少ないですから」

「じゃあ無理だろう、安定してんのに投票させても。不安定だから天秤は揺れるんだろうし」


『僕も情報制限で知れないんですけど』

「世間的には揺れてる方だと思ってたんですけど、桜木さん的には」

「ムズムズも無かったし。そもニュース知らんし、凪いでる様に見える」

「僕も、知識的には凪いでる方かと。でも、揺れてる方だとも思いますよ?」


「もう、埋めて貰うか、この虚無感を」

「土蜘蛛様の事を言ってます?」


「あぁ、すまん」

「ふふ、大丈夫ですよ」

「どうして僕を見るんでしょうか」


「言って良いの?」

「すみませんでした、無視して下さい」


「いや、ワシ善き人間なので無視はちょっと難しいわ」

「蜜仍君も、排除する機能が働いたと思いますか?」

《ショナ坊が無視するんじゃな》

「僕は排除と言うか、忌避っぽい感じかなって。意図的な排除より、脊髄反射的な忌避だろうなって」


「考える前って言うか、考えるのを拒否ってか」

「そうです、そんな感じかなーって」


「成程ね、よし、布団に行くか」

「はーい、準備してきますねー」




 桜木さんが無表情で中庭へ行き、一服。

 そう感情も出てない事が逆に不安で、どうしても心配になってしまう。


「桜木さん、面談は良いんですか?」

「あぁ、即落ちしそうで無理だわ」


「それは、どの意味で?」

「ヤる方」


「それは流石に、先生が止めてくれるのでは?」

「何その信頼感」


「桜木さんの事ではお世話になりましたし」


「エロい意味でか」

「そっちの意味では」


「あぁ、じゃあ両方か、天才だな君は」

『ある意味で、幸せそうだな』


「まぁ、幸せな方だと思いますが、心配してるのかねクエビコさん」

『あぁ、エナもだ』


「想定内だ、問題無い。寧ろ、受け入れられた方が心配になるレベルかもだ」


『良いのか』

「茨の道に地雷が埋まりまくってるなら、諦める方が懸命では」

「やっぱり、諦めなんじゃないですか」


「例えよ、考える気力が無い」

「鬱状態では」


「性欲は有る」

「本当ですか?」


「確かめるか」

『考える事をお前が忌避し、拒絶しているのかと心配している』


「委ねるとした時点で、不平不満は言えないでしょう」

『どうしてだ、信頼して委ねたんだぞ。その信頼を裏切られて、拒否されたなら、不平不満を言う権利は発生するだろう』


「先が見えなくなるのは怖いのよ、人間は。要素が増えたら予測が難しくなる、そう先が見えなくなるのが怖いんでしょう、安定してるから変化が怖いんだろうし。そも移民で手一杯だろうし」


『それとお前の不平不満に何の関係が有る。理解されない辛さを、何故お前だけが抱えねばいかんのだ』


「不平不満がそんな無い。マティアスだってココで長く生きたら後悔するかも知れない、生まれると言う事は自分にとってはそう言う事。生まれて最高だなんて一時的で、不平不満が有り続けるのが通常運行。幸せの継続は、茨の道に地雷と銃弾が飛び交う戦場を無傷でバク転し続ける位に難しい事だと思ってる」


「桜木さんの幸せって、なんですか?」


「否定、否定して欲しく無い人に否定され無い。一方的に利用され無い、キレられ無い」

「それ、通常でそうあるべきでは」


「それな、言っててそう思ったわ」

「自覚は有るんですね」


「言いながら自覚した」

『お前には、もっと言葉が必要だ。通常のかくあるべき事が正しく上書きされ、幸せの再認識をして欲しいそうだ』


「先生か」

『だけでは無い、神々や精霊の願いだ』


「強く出ますな」

『こうでも言わねば、お前は自分自身に目を向けないだろう』


「目を向けないとダメかぁ」

『駄目だとまでは言わんが、じゃあ、いつなら向けるんだ』


「直さんと駄目かね」

『心配を掛けたいなら、そのままで居れば良いさ』


「ショナ、先ずはどこを直して欲しい?」

「通常運行と幸せのラインを引き上げて欲しいですね」


「即答」

「それと、自暴自棄に誰でも良いと。ならないとは思いますが、そう誰にも心配されない状態になって欲しいですね」


「へい」

「それで、面談はどうされますか?」


「明日の、用事って有る?」

「かもですね」

『ワシを見るな、有っても言わんぞ』


「帰って来ないかもだぞ」

「先生から連絡は頂きますので、ご心配無く」


「きみはおかしい」

「例え僕が候補者でも、公園を子供が独り占めする方が可笑しいのでは?」


「公共物か」

「水だと広過ぎません?」


「他は」

「宝飾品に例えましょうか?あ、美術館行ってみますか?」


「それは行くが」

「治療薬に例えましょうか」


「注射器は使い回すもんじゃ無いでしょう」

「それしか無かったら、洗浄して使い回すのでは」


「だからって」

「誰かに独占して欲しいんですか?」

『これ、もうネイハムには言ってておいたぞ、さっさと行ってこい』


「すみません、ありがとうございます」


 桜木さんは狼の蜜仍君を撫で回してから、先生の所へ。

 言い過ぎてしまっただろうか。


『良く言った』

《そうじゃぞ、進歩したのぅショナ坊》




 クエビコ神から桜木花子が来ると知らされ、窓辺へ。

 中庭に現れたものの、そのまま一服し始めてしまった。


《何を躊躇ってるんでしょうか》


「公共物扱いで納得出来るモノなの?」

《あぁ、それですか》


「独占欲は有るんでね、無いのは周りに居なかったから分からん、解せん」


《無いワケでは無いかと。私の場合で話しても?》

「どうぞ」


《密教の秘仏》

「あぁ、それな、ちょっと納得しちゃったわ」


《助かります》

「拝むな」


《良く拝んでるじゃないですか》

「ワシはそんな尊く無い」


《それ、何もせずに怯えるだけだった人間には凄く刺さりますよ》

「あぁ、でも誰でもこうなったら、こうするでしょう」


《ココの人間なら腕は切り落とさないでしょうし、毒味も撃たれるのも自刃も無いかと》

「そう見限っちゃいかんよ、誰でも追い詰められたらしちゃうって」


《それを証明したい面も有りました。演算を使い、理解して欲しかったんです、ココの人間に》

「映画館じゃダメか」


《ただ見るのと、するのでは違いますから》


「あぁ、ありがとうございます」

《いえ。それで、祥那君とはどうですか》


「無理、コッチからはセクハラやし」

《では、もし向こうから来られた場合は、蛙化しそうでしょうか》


「あぁ、分からんな。そう、来るのが想像出来無いし」

《それも、シミュレートで解決したいんですがね》


「熟考は良い事だと思うし、そう期待しないでおくよ」

《分かりました。では、おやすみのハグでもしましょうか?》


「いや、今度で。おやすみなさい」

《はい、おやすみなさい》

性的な話を全てダメとか思う気で直さないとダメなんだろうか。

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