4月27日 書類仕事と、金平糖の実験。★
配慮はしてるつもりなのですが、作品の内容に若干でも関わる事だし、でもビビりだし。
なので規約違反が怖いので【マイルド版】と【無配慮版】と分ける事にしました、そう変わらない時も有ります。
朝の業務、身嗜みの訓練から入り、省庁へ。
昨日は面倒だからと話し合いを先送りにし、今もってそのまま。
ショナは気にして無さそう、良いんだか悪いんだか。
そして先生主導で、神々や精霊の要望案に目を通す事に。
ワシが業務を怠ってたせいか、凄い量の紙の束。
「この量、ワシのせい?」
《いえ、申請の日時はココです》
「昨日て、お疲れ様です」
《いえ》
桜木花子の行商の案は勿論、浮島での共同研究所開設も、単独行動への許可も。
全て、ハーレム化が安定する目途が経ってからだと、人間の意向が添えられている。
「はぁ、君らはどう思うのかね」
《抑止力が欲しいんでしょうから、賛成です》
「はい」
「ハーレムしたい?」
《いいえ》
「僕も、したくはないです」
「何故」
《お先にどうぞ》
「え、あ。する理由も、しても良いと思える複数の相手も居ないので」
「ココに、金平糖が有るんじゃが」
《良い案かも知れませんね》
「え」
《私も試しますよ》
「凄いな先生」
「あの」
《しかも性別を逆で、如何でしょうか》
「おう、頼むわ」
「いや」
《申請したぞぃ》
直ぐにも近くのプリンターから出力され、お昼に決行される事に。
早いですね、他の人間が入り込める余地が出来るとなれば、即決ですか。
若干、複雑な心境になりつつもチャラい紫苑になり、ショナに告った例の女性従者と身嗜み教官、ショナと先生を虚栄心の店へ。
そして店の前まで送り届けると、コッソリと女性従者にお礼を言われた。
あぁ、チャンスやもんな。
「ちょっとアンタ、何でそんな感じなのよ」
「開眼したなら、ちゃんと見せないとじゃん」
「余裕だからじゃ無さそうね」
『ヤキモチ、ですよね』
「まぁね、楽しいでしょうソロモンさん」
状況としては最悪。
色欲さんの目の前で金平糖を食べなくてはいけない、効いているか分かるんだそうで、誤魔化す事も不可能。
《大丈夫よ、貞操は守れるから》
腕のバンドは紫、黒く太い斜線が連続して印刷されているモノ。
色は男女どちらでも、黒い斜線は行為御法度の目印。
どの深度へも行けるが、行く行かないはコチラに任されてい、けれど。
「効き次第、巡回しますよ」
桜木さんの身嗜み指導の女性従者、僕の元教官。
ココでも、鬼教官。
《流石に厳しいかと。祥子さん、手をどうぞ》
「すみません先生、ありがとうございます」
先生に不安そうな様子は見られない。
自信なのか、何か策が有るんだろうか。
惚れ薬の効能を予測してはいたんですが、当たっていて良かった。
目の前に居るかどうか、誰に飲まされたかどうかは関係無いんですよね。
最も気になっている人物が更に気になるだけ、副次的な作用としては、似ていると思う人物へ惹かれてしまう程度。
表層への意識に認識させる為の道具、ですが本人を目の前にしてしまうと、非常に心が揺れますね。
ショナと先生を送り届けた後、駆け付けたカールラとクーロンと共に、紫苑のまま店内へ。
虚栄心に着替えさせられカウンターに居ると、どう呼び出したのかコルセット仲間のルーネさんが居り、コチラへフラフラと。
そのままタグ経由での連絡先交換を済ませ、暫し会話。
煽ったつもりは無いのだが深部へ行く事に、そして色欲さんのお膳立ても有り、舞台へ。
再び、運命の人に出会えるイベントへの招待状が来たので、今度は友人を作る気で来たのに。
じっくり仲良くなろうとしていた人が居たのに、つい、他の人に惹かれて。
黒髪に黒い瞳。
虚栄心さんのコルセットを着けていたのと、優しそうに笑うのに、バンドのカラーリングに惹かれて声を掛けたら。
凄く、趣味趣向、嗜好が合ってしまい、舞台へ。
「大丈夫?ルーネ」
『はい』
女性同士なら兎も角、男同士は、まだ子供が作れない。
慮ってくれる優しさと、舞台上でのギャップに、また揺れ動く状態へ。
今日はもう、帰ろう。
《ふふふ、初心者なのにって、ドッキリだって思われちゃってるわ、ふふふ》
「実際にね、ワシもビックリしたけど」
《好評だったから大丈夫よ、ふふふ》
「なら良かった、観客にビビられても困るし」
「寧ろ、凄く嬉しそうだったわよねぇ、アンタも」
「そらね、紫苑ですし」
「ギャップ、エグ過ぎよ」
軍服風の衣装に身を包み、本当に嬉しそうに、楽しそうに。
お相手のルーネちゃんも、痛いのが好きって珍しい子なのよね。
《ふふっ、アレ、縫い合わせるの素敵ね》
「本来はボディステッチだったかな、メジャーな漫画に、実写映画化もされてんねんぞ」
「アンタ、まさか」
「知識だけや、初めてだわ」
「なら良いけど」
《ふふ、申請用に練習してくるわね》
「ちょ、ワシでやったら?」
「アンタ」
「いや、だって、痛覚消せるし、傷も」
《大丈夫よ、白い治療師さん何人かココに居るから。今頃、ルーネちゃんも無傷な筈よ》
「あの件から、真意を知ってココに来た連中だけど。審査も通ってるから大丈夫よ、安心なさい」
「でも、無理しないでね?」
《大丈夫よ、もうお客さんからして欲しいってリクエストが沢山有るから。じゃあね、ふふふ》
「また、汚染が」
「って言うかルーネちゃん、どうする気なのよ」
「あぁ、つか他のはどうしたの」
「ホテルよ、薬が切れるの待ち。ちゃんと、1人よ」
「折角ならワシの事をモヤモヤさせたらええのに」
「マトモな挙動しないじゃない、どうせマイナス思考に拍車が掛かって、そのままバックして崖から転落するでしょう」
「じゃあ、向こうは今そうなのかも、か」
「もう、そう深読みしないで頂戴よ。心配なら、様子を見に行ったら?」
「影響されても困る」
「どう困るって言うのよ」
「うっかり手を出しちゃうかも」
「別にもう、良いんじゃない?」
「素面が良い」
「我儘ねぇ」
「おう」
「ふふっ、じゃあ、お仕事に戻んなさい。ほら、連絡来たわ」
「この衣装、頂戴?」
「勿論よ。じゃ、行きましょう」
虚栄心の店に行き、着替え、モヤモヤしたまま省庁へ。
先生とショナ、両方居なくなるのはキツいな。
賢人君が補佐に居るから良いモノを、もっと、色々な従者を付けるべきだったんだろうか。
リズちゃんやスーちゃんの為にも、もっと。
「お、心配か」
「いや、もっと色々な従者と関わるべきだったのかなって」
「そんなに効果ヤバいんすか?」
「何か有ったの?」
「何も、様子見もせんで戻って来た。ただ結構な要だったから、2人が居ないと仕事的にも困るなと」
「冷静っすね」
「関わる人数が最小限だったから、お前も俺らも生きてた可能性だって有る」
「私は、あの月日で最大数だと思う。だって、まだ賢人君やショナ君みたいに仲良く出来る気がしないんだもの」
「マキちゃん」
「だから、それはハナが間に居てくれたからよ」
「だな、転生者同士でも結構な壁が有るし」
「ワシはハンバーグの繋ぎか」
「あ、今週そうする?」
「お花の目玉焼きな」
「花丸ハンバーグだっけか」
「それなら知ってる!人形、早く欲しいなぁ」
「誕生日にな」
「え、なにそれ、誰よ」
「ふふっ、さぁ、誰のでしょーか」
「ヒントはやらんぞ」
僕と先生が完全に落ち着いた頃、アレクに病院へ送って貰い、心身共に精密検査を。
そうして帰れる様になったのは、夕飯間近。
「あの、先生、今後は」
《問題無いそうですし、祥那君も、戻っても大丈夫だそうですよ》
《でも、検査に引っ掛からない、フェロモンか何かであれば》
また、女性の付き添いが必要とは言え、またこの女性。
誰か他の人をお願いしたいのに、生憎と体調が良くないか、ジュラさんしか居らず。
こう、辞めて欲しいと思うのは、僕だけのエゴなんですよね。
《あぁ、悪魔の証明ですか。祥那君、巻き込まないで貰えませんかね》
「すみません先生。再度ハッキリ言いますが、例え桜木さんが居ても居なくても、アナタに惹かれる事は無いので、良い加減に諦めて貰えないでしょうか」
《だとしても、桜木様の為にも、錯覚の可能性は》
《恋愛も自我の存在も何もかも、突き詰めると所詮は錯覚。害が無いと医師が判断した以上、異論を唱えるなら訴状の提出をお願いします》
《したんです、でも》
《あぁ、もう出されたんですか。私は訴状には関わってませんよ》
「そんなモノを出したんですか」
《もし錯覚なら、いつかは桜木様も傷付くんですよ》
「錯覚かどうか、アナタはどう判断するんですか。アナタの気持ちや、僕の気持ち」
《私は、長い時間》
「内容も時間も、濃縮し、圧縮した場合、アナタとの接点の方が遥かに少ない筈ですが」
《私の方が》
「桜木さんの方が僕を知ってます」
《それは、召喚者様だから》
「なら賢人君や蜜仍君の」
「ショナ、そう詰めるな」
「桜木さん」
「君を心配してるのに、詰めるな、責めるな」
《すみません、桜木様を悪く言う気は》
「そも隠れて来たワシが悪いし、事実かもなんだから大丈夫、心配すな。泣かすな、慮れ」
「それでも、裏を返せば」
「それはちゃんと聞こうよ、どう証明すれば良いのか」
《そうですね、では、どうぞ》
《同じ様な事が起これば、もし小野坂様で同じ事が起こったら。私は、同じ様になるのではと考えたんです、年齢が同じなら、同じ事が起きたら。だから、ならそれは、錯覚だったと思えるのではと》
《シミュレートですね》
《はい。真面目だからこそ、そうなってしまうのではと》
《ですが、却下されたんですよね》
《審議不能だ、と》
「やっぱりエルヒムかぁ」
「ですが、それにはまだ時期が」
《それでも、傷は、浅い方が良いですから》
「それはそう。今は信じれても、長くなれば不安に思う事もあろうよ。今日の結果は知らんけど、あ、先生に相談出来る状態?」
《大丈夫ですよ、祥那君も、コチラへ》
好きだから、桜木様も好きだから。
私に振り向いて貰えなくても、傷付いたり離れたりはして欲しく無い。
「大丈夫ですよ、桜木様は見誤ってはいないでしょうから」
《教官、でも》
「元、教官です。アレはウブですし、アナタの気持ちを慮れる程の余裕が無いんですよ。だからこそ、私はアレとアナタは合わなかったと思いますよ」
《あの、どうしてでしょうか》
「桜木様がアナタの立場、同じ従者でアレを好きなら。どうしてたと思いますか」
祥那君には隣の部屋で待機して貰い、報告書を斜め読み。
当の本人は、少し落ち込んでいる様子。
《2つの灯台で挟み撃ちですか》
「ね、計略にちょっと乗ったらこうなるのね。反省した」
《自覚して頂けたのは結構ですが、気になるんでしたら、紫苑さんの方に組み込みますよ》
「いや、手を引こうかと」
《結構な爪跡を残されて放置は、人としてどうかと》
「ワシには重要な人間じゃ無いし」
《その裏を返すと、我々が重要だからハーレム化を呑むって事に繋がりますが》
「分離出来る事かね」
《して頂きたいんですが》
「それは追々ではダメかね」
《ではシミュレートして下さい、君が従者で祥那君が召喚者》
「性別がコレなら目を覚ませと一時交代する、紫苑なら、紫苑でも同じ。錯覚だろうと」
《正義感も愛も情も全て、突き詰めると錯覚なのでは》
「まぁ。だからこそ冷静に、他にも目を」
《同じ従者同士でも、そうなりますか》
「いや」
《エミール君でも同じでしょうか》
「幼馴染なら、まぁ、受け入れたのかも」
《でしたら、そう一個人として》
「でも立場が」
《では、後世の者にも立場を考え、弁え、気持ちを二の次にしろと仰るんですか?》
「年齢は弁えて欲しい」
《私の年齢からすれば、殆どが何倍も下になりますが》
「そうよな、馬鹿で歯痒いでしょうな」
《君にと言うよりは、呪いから起因する頑固さに、ですね》
「嫌なら辞めて欲しい」
《プレイ中止の合図は、ライ麦畑、にしましょうか。君が私なら無理な要望で、しかも傷付きますよね》
「あぁ、すいません」
《では、シミュレートを続けますよ》
「いや、それこそ明確に、錯覚や魅了で無いと」
《神々や魔道具や魔法に頼り過ぎでは。0では、どうしてたんですか?》
「だって、失敗して別れたらリスク有るじゃん。神々や精霊ですら心変わりをするのに、ココの人間の、成功してるサンプル数が少ない」
《では、祥那君のご両親にご挨拶でもしましょうか》
「せめて賢人君にしてくんない?」
《関わるのは最小限では》
「でもだ、プライバシーを侵害するのは」
《それを言うなら、既に我々が侵害してますが》
「それは召喚者だから」
《だから出会えたんです。もう、内包物だと考え、立場も受け入れて頂けませんでしょうか》
「でも、毎日」
《リズさん、忍さん、賢人君、ジュラさん。出会った数を併せれば、そう数は多くないかと》
「時間の、総量が」
《ルーネさん、総量は関係無いのでは》
「にしても人数的に」
《自己処理出来無いとでも》
「怒ってる?」
《そうですね、呪いに対しては憤ってはいます。呪い故に、必要の無い部分で我慢や遠慮しようとする。逃げる為に悪者になろうとするのは、良い傾向では無いので》
「ごめんね、金平糖そんな強い?」
《相乗効果かと、あの状態であの舞台は。それこそ錯覚を起こすレベルでしたから、だからこそ、錯覚では無いと言い切れるんですよ》
「ほう、使ってみようかしら」
《ではルーティンを組みますが》
「んー、ごめんなさい」
《どれに謝ってます?》
「刺激が強過ぎたって、ルーネさんにも怒られたから」
《彼には金平糖は使われてないですよ、私と祥那君だけです》
「あぁ、使ってあんな事が有ったら、ヤバそう」
《気になる人が、より気になるだけですよ》
「マジで?」
《ただ、副次的な作用は有ります、似た人が魅力的に見えてしまう》
「どっちのだそれ」
《私達の場合は、どちらもです》
「すまん」
《しかも、あの舞台は完全に煽る作用になってましたね》
「えー、逆にドン引きするって思ったのに」
《お2人に、流石に嫉妬心が湧きましたね》
「おぉ、すまん」
《いえ、食欲は有りますか?》
「微妙」
《念の為に聞きますが、致してませんよね?》
「しとらんわい。あぁ、満腹中枢刺激されるんだっけ」
《耳年増ですね》
「いえいえ、それ程でも」
手応えは皆無。
本当に、好きだと告白しないと、ダメなんでしょうね。
今日から、業務関連の調べ物の時間が何割か、残業に加算される事になってしまった。
しかもタブレットを使い分けろとも、面倒。
「桜木さん、何を探してるんですか?」
「青色が無い花、青が有ったら素敵そうな花」
「そうなんですね。あの、お話を」
「業務?個人?」
「そう聞くのは、個人は不味いんでしょうか」
「いや、また魔王化の話なら今日はキレそうだから、外に行くべや」
「はい」
「ほいで」
「何も無かったとだけ、お伝えしようかと」
「あぁ、効果無かったか」
「いえ、効果は有りました」
「すまん、ドン引きして貰おうと思ったら、大きな巻き込み事故が起きた」
「いえ、篩い落としが始まるとは聞いてたので」
「すまんな、巻き込んで」
あぁ、好きと伝えて無いから、半ば従者として巻き込まれたと思っているらしい。
でも、今伝えても。
「いえ、問題は何も無かったので大丈夫ですよ」
「有ったじゃん、何か錯覚してるって心配されてんじゃんよ」
「それも誤解は解けたので大丈夫です」
「あの人でアレなら、民意はどんだけ誤解してくれてるんだかね」
「役職への思い入れも有るでしょうし、少なくとも僕の周りには居ませんよ」
「おう、大丈夫よプライバシーの切り売りしなくて。もう少し何か方法を考えるから」
どう足掻いても、ハーレム案ありきで。
どうしたら守れるんだろう。
以降の無配慮版はミッドナイトにも同時連載します、もっとマイルドに!又はシーンが邪魔だと言う場合は、具体的にコメントを頂ければと思います。




