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召喚者の病弱日誌ー永住を決意したのは良いんですがー  作者: 中谷 獏天
第1章 厄災の後処理や、今後について。
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4月16日 知らん所で揉めてんの。

 広間で寝落ちしていた筈が、ベッドに寝かせて貰っていた。

 ロキ狼にお礼を言って、先ずはお風呂。


 ケバブプレートを満腹になるまで食べ、少し休憩してからゲームを再開。




 私達が寝て直ぐに寝落ちしたらしく、お昼前に起きたハナはゲームを再開。

 王子のカイ君と侍従のジョージ君を落とすダブルプレーを順調にこなし、あはー、とかジタバタとリアクションしてくれたのは良いんだけれど、カイ君だとリアクションが無さそう。


「先生、どう思う?」

【ゲームをする集中力が有るので安心しました】


「そうじゃ無くて」

【自身への女性嫌悪が有るのは確かですし、0世界独特の穢れの概念も知ってらっしゃるので、致し方ないかと】


「女は山に入るなってヤツよね。違うのにね、キツい作業をさせない為の方便なのに」

【どれもその筈がこうですし。そもそも女性が穢れているのなら、そこから生まれたモノ全て穢れてる事になりますよね】

「あり得ねぇっすよね、寧ろ神聖っつうか、大事大事にすべきなのに」


「大事大事って、可愛い」

「サーセン、親の口癖で」




 桜木さんは男性で男性を攻略する方が入り込めたり、楽しめるらしい。

 それを鈴木さんが心配し、全員で精神科医のネイハム先生に話を聞く事に。


 自身への女性嫌悪があるらしいとは知っていたけれど、どうして。


「どうして、この様に出るんでしょうか」

【アナタが自身を穢れていると思えば、穢れを広めたくは無いでしょう】


「俺、そう思うべきなんだろうか。元魔王だし、魔王の一部では在った自覚は有るし」


【アナタが思ったとしても、桜木花子がどう思うか、かと】

「そこは多分、自由にさせてくれると思う。でも、サクラは自分も穢れてると思ってるから、俺みたいなのを側に置いてくれてるのかな」

《いやぁ、気にしとらんじゃろう》


【でしょうね、恋人でも無いんですし】

《血は繫がってはいても他人じゃしの、他人には甘いんじゃし》


「なんかそれ、寂しいな」




 今度は男子生徒でレオン先生を攻略へ。

 男で男を好きになりたいとは別に思って無いんだが、どうにも楽しめるのはコレなのよなぁ。


 母親も中々にクソだったし、自分にはその血も入ってるから。

 女性性の自分を愛せないなら。


「母親の血も父親の血も抜いたら、何も残らんよなぁ」

『もう、ヒトガタになっていい?』


「どうぞ」


『ふぅ。そんな血でも、欲しいって言われたら?』

「それをどうするかによるが」


『ココに隔離した理由はね、吸血鬼達が交渉に来ちゃったから。ホイホイ向こうに付いて行って、帰って来なくなっちゃうかもって心配されてるから。来た理由は凄く美味しそうだから、味見したいんだって』


「輸血パックじゃダメ?」

『採血や輸送の間に劣化するんだって。それを考慮して転移で配達するにしても、アレクやエミールに何か有るかも知れないし』


「ましてやワシが強奪されたら大変だ」

『そうそう、強引じゃ無いし悪い子達でも無さそうだけど。君は世界中の美味しいが詰まってるらしいって噂だから、コッチが警戒してるんだ』


「なるほどね。マトモに恋愛ゲーすらこなせないしな、心配だよね」

『うん』


「すみません、こんなんで」

『行かないでくれる?』


「味見大会を色欲のお店でしては?」

『ほらぁ、ホイホイ上げちゃうつもりじゃない』


「なにがいかんの」

『吸血鬼って、サクラちゃんでも抵抗出来るか分からないフェロモンの持ち主らしいんだ』


「魔道具は」

『意見が割れてるから制作不可』


「どう」

『吸血鬼達は皆で大事にしてくれる、外見で評価しないから会わせるべき派と。パートナーを見付けてから派で分かれてる』


「ハーレム案は無いのね」

『え?したい?』


「いや、体が保つかよ」

『保つなら?』


「失言しました、記憶から消去しろ」

『えー、だって折角言い出してくれたのに』


「ゲーム脳のせいだ、ハーレムルート有るのか考えてたからてっきりそれで揉めてるのかと」

『誰ともくっつきそうじゃ無いからね、だから皆が心配してる』


「じゃあアレクで」

『あー、でもなぁ』


『問題が、少しな。お前自身が穢れていると思っているからこそ、側に置いてくれているのか。穢れが無いとなれば、離れてしまうのかとアレクが落ち込んでいるらしいのだが』

「バカじゃねぇの。清くは無いが穢れって程でも無いと思ってるが」

『でも全然、女の子でゲームするの楽しそうじゃないじゃない』


「ワシ、もう成人してるし」


『そこ?』

「だけじゃ無いけど、前の自分を思い出して選択肢を選ぶと、きっと上手くいかないし。コレで16才は流石にちょっとだし」

『なら冒険者を選べば良かっただろうに』


「ストーリーとか普通に気になるし」

『男での攻略の方が楽しめる理由はなんだ』


「転生か変身なら引っ掛かりが無いから。なに、入り込める能力が低くてすみませんね」

『リアリストって言うのかな?』

『臍曲り屁理屈子だろう、ココまでとはな』


「神経質、気にしい、気にし過ぎ」

『で、ハーレムしてみる?』


「しつこくない?」

『吸血鬼達と接触させたい派閥は、君が独占されるのを恐れてるからでもあるんだ、独占されたその先で、悲劇が待ってたら困るし。逆の派閥もソコで揉めてる、誰かに傷付けられたら召し上げに繫がって、俺が独占出来ちゃうんだし』


「ハーレムにそんな深い意味が?」

『それも有るし。慣れれば、精神安定には良さそうじゃない?』


「ドリームランドの後宮を体験したか?」

『ううん、興味無いし』


「しろよぅ、想像ですら絶対に無理そうだろうに」

『ねー、誰をハーレムに選ぼうか?』


「話を聞いてます?」

『嫌なら別に良いけど、嫌?』


「嫌かどうかす、嫌です無理です」

『サクラちゃんでもココで嘘や誤魔化す事を言うと、動けなくなるんだけど』


「なんでそんな縛りが?」

『調教?的な?』


「答えになってねぇし、つかお前も動けなくなるんかい」

『そっちもちゃんと答えないと動けないままだよ?』


「想像した事も無いので分かりません。ふぅ、クソが」

『正直に話して欲しいだけ。ねぇ、ドリームランドで試してみようよ』


「お相手がだな」

『だから、誰が良い?』


「おウチ帰る」

『俺は入ってるよね?』


「おウチ帰る」

『動けないでしょ』


「じゃあアレク」

『だけじゃハーレム成立出来無いじゃない。無言もダメー』


「クソが、じゃあ白雨とロキで」

『魔に偏ってるよねぇ』


「知らねぇよ」

『良くないよねぇ、バランス良くないと』


「知らねぇよ、おウチ帰る」

『えー、バランスは良い方が良くない?』


「もー、そうですね。何でおウチ帰れないの」

『吸血鬼達がもう日本に居るから。どっちが良い?ハーレムか吸血鬼達か』


「さっきの口ぶりでは、どっちもどっちなのでは?」

『規模が違うし、吸血鬼達の場合は多分、国から出られ無い』


「実質1択じゃんか」

『誰か1人を選んでも良いけど、失敗したら召し上げが近付くと思わない?』


「選ぶって言っても」

『選ぶなら、ちゃんと好きな人を選んで欲しいって皆で思ってる』


「そもそも、それが今まで隠してた裏事情なんだろうに。なんでバラした」

『なんか、こう独占するのは不本意だし。行き詰まってそうかなって』

『ハーレムの件だが、ドリームランドで復習する事が決定された』


「選ぶのが前提なのね」

『俺も手伝うから大丈夫』


「行かないとなると?」

『俺を選んだ事にしちゃう』


「可能性を追求してみます」

『やった』

『暫し待っていてくれ、準備が必要なんでな』


 ロキが狼に戻ったので、ゲーム再開。


 プログラミングはオモイカネさんだとして、絵師は一体。

 人間なんだろうか、神様なら余計にお礼をしないと。




 ハナがレオン先生を攻略し、何度か休憩を挟んでエイジ君も攻略し終えた頃、ハナがハーレムを選択肢にした事が伝えられた。

 ハーレムへの決断はやっぱりロキ神が関わってるらしい、ハナにはハーレムか神様が必要なのは分かるんだけれど、揉めて欲しく無いのに。


 そして、納得出来ないまま、ドリームランドで集合となった。





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