7月7日 七夕かぁ。
少し眠ってお夕飯へ。
ザリガニ、冷凍らしいけど美味い。
『美味しい?』
《あ、黙っちゃってた》
「美味い」
《うん、美味しい》
「ハナにも今度買っておくわ」
『もしかしてシオンの好物って』
「《えび》」
『良い情報を有り難う、ふふ』
そしてイタリアンが運ばれて来て、シャンパン2本も開けて。
それからルーネとスイートへ。
清掃は入れたけど、本当に良いのかね。
「有り難う。だけどハネムーンスイートだって言ってくれたら良かったのに」
『もしかして、遠慮して使って無い?』
「いや、清掃には入って貰ったけど。それは新品、恥ずかしいから譲るって」
『そっか、気にしないで良かったのに』
「いや、アレはマジで恥ずかしがってたから大丈夫。それと、遠慮しなくてもルーネは喜ばせるから大丈夫だって言っといた」
何処にも赤みや跡は無い。
誰にもバレないのは安心だけど、少し寂しい。
『無いのも寂しいな』
「普通に見えない所に、ココ」
『1つだけ?』
「ココってサウナ有るじゃない、遠慮せずご友人と入れる様にと思ってなんだけど」
『そうなんだ、ふふ、有り難う』
「追加リクエスト受付中」
マティアスを部屋に迎えに行き、遠野の一軒家へ。
カツラを外して、爆睡し。
蜜仍君が帰って来る頃に起こして貰った。
そして七夕の飾り付けと、お夕飯の準備。
生の竹の流し素麺。
偶にうどんや蕎麦、中華麺も流れて来る。
そして刺し身こんにゃくに茹で海老、蒲鉾も。
薬味と麺つゆも色々有って美味いし、もう、楽しい。
「桜木様は何をお願いします?」
「世界平和」
「そこは一貫してるんですね」
「永遠の命題」
「もう少し軽めのは無いんでしょうか?」
「中間でも良いんですよー?」
「知り合い皆、幸せ」
「幸せですよ、ふふふ」
「個人的なお願いは?」
「ミーシャの安産」
「そうじゃ無くて」
「良いベッドが見付かりますように」
《急に手近だ、何も無いの?》
「無限に有って選べないの」
《凄いなぁ、ふふふ》
「でしょ、ワシ関連のお願い禁止な」
ブーイングを無視し、結局は世界平和と短冊に書いてデザートへ。
今日はシーリーと作って食べ損ねたパスハ、昨日マティアスが作って置いたらしい。
そして今日は局地的な晴れ、多分ウーちゃんと咲ちゃんだろう。
グラス2つを取り出し、ノルウェーで買ったベリーのワインを出す。
《それは?》
「咲ちゃんとウーちゃんに」
『やった』
《ふふ、私は肉類が好みだよ》
「良いの?大丈夫?」
《勿論》
『いただきまーす』
髪の長い紫苑さん。
見慣れないからか、つい見てしまう。
神々と楽しそうにお酒を飲んでいて、本当に普通な感じでニコニコしている。
こう、逆に長く居ると錯覚してしまうんだろうか、本来が紫苑さんなのかと。
《ショナ君?シオンがどうかした?》
「いや、つい、見慣れないのと。どっちが本来なのかと、考えてしまって」
《私も、分かるよ。きっと私達の性自認が、そう思わせるのかなって思う。偏見が無いって言っても、行為が伴えば感想も変わるだろうし》
「おめでとうございます」
《あ、そうバレちゃうのか、あぁごめん、失敗しちゃった》
「いえ」
紫苑さんで祥那と、とは要望された事が無い。
だからなのか、つい、余計に意識してしまうと言うか。
キノコ神も来てしまい、割とガチめの飲み会に。
《おうクソモテキング、すんごい視線来てはるで、あの根暗坊から》
「ショナか、でも紫苑だからちょっとなぁ」
《ふふ、複数で無くとも今日は大丈夫そうだよ》
『もう飽きた?』
「いや、全然。もっとねちっこくしてやりたいわ」
《サディスティックシオンちゃん好き、エエ男やねぇ》
《紫苑には全肯定だ》
『クソとか言ってたけど?』
《最上級を略すとクソなんやで☆》
「まぁ、合ってる」
《だね》
『そっか』
《なんや、今更嫌われたく無いとか抜かすなや》
「だって3ヶ月過ぎたら気持ちが覚めるって科学の常識やろ」
《じゃがムラムラには特に変化は無さそうじゃよ?》
《キノコから木が、逆だろうに》
『ちょっとビックリした』
「ムラムラて、そうか、確かに刻んだ食材が多かったわ」
《料理に出はるの可愛らしいやん》
《心配なら聞けば良いじゃろうに》
《嘘を吐いたらビリビリだな》
『雷で知らせてあげる』
「ズルっこか」
《くふふふ、もうしたじゃろズルっこぶふっ》
《ほな、帰ろか》
《だね》
『またね、シオン』
紫苑さんに手招きされ、そのまま浮島へ。
「何か話があるっぽい視線だったってキノコ神から聞いたんじゃが」
「あの、要望を聞いて貰いたい事がありまして」
「おう、モノによるが」
「その前に、前提を聞いて貰いたくて」
「おう」
「気を使ってとかでは無いって事は、念頭に置いて欲しいんです」
「努力します」
「あの」
コレだけ前置きしたのに、凄く恥ずかしい。
「恥ずかしい事なら、睦言中が良いのでは?」
「はい、そうさせて下さい」




