7月4日 神戸の港。
先生が朝食前に帰してくれたので、準備をして神戸の海上基地へ。
交通船に乗り、海上から皆さんへ手を振り。
次はホバークラフト艇に乗り、同じく手を振る。
水上着陸した救難飛行艇に歓声を上げ、離水には拍手をしていた。
呉音楽隊の演奏にも拍手、知っている曲が召喚者様や転生者様らしいと、傍らでは別の意味で盛り上がっていた。
15時に公開が終わると、護衛艦や飛行艇の見学。
「航空力学を理解すれば、鉄の塊とは思わないんだろうか」
「結構、難しいですよ?」
「ですよね、神様に聞くから勉強せんで良いからね」
そして潜水艦へ。
「大丈夫ですか?」
「閉所恐怖症さんはダメなのかね」
「ですね」
「欲しい」
流石に民間での個人所有は事例が無いので、当座は別の案を考えて貰う事に。
海軍さんを満喫し、浮島で温泉に入ってから遠野の一軒家へ。
聖地案の中に、水中都市案を提案してみる。
「竜宮城ですか?」
「正解」
海底採掘で問題になり、中止になったままの案件が有るらしい。
採掘しなければ良いだけなのだが、他にも宇宙や浮島都市などの開発案が有るので、後回しのままになっているとか。
基本的には海底に接地していて、浮き沈みしたり、筒状の建物を海底から建設したりと実際にイメージ案自体は存在していたが。
水圧は勿論、海流の問題や微生物分解による破損や腐食、そういった様々な事を考慮しないと駄目で。
例えそれを科学と魔法がクリアしていても、予算が無いから進まない。
『現状の演算では安全だって言われてるけど』
自分としてはエルヒムの力を借りたいけど、人命が関わるから逆にエルヒムは無関係な方が良いかもだし。
ココの力だけの方が良いのかも。
「したい、水族館に併設したいです」
『うん』
そのまま動物園の話へ。
聖獣や神獣が見たいと、吹雪ちゃんからの要望が読み上げられた。
「なんてファンタジー、協力してくれるかしら」
《交渉次第じゃろうなぁ》
「交渉すればいけるんかい」
寧ろ、存在を認識されたがる者も居るので、そこのパワーバランスも必要との事。
常設は不可なので、それさえ理解して貰っていれば大丈夫なんだとか。
《それと、お約束じゃな》
当然だが悪口はダメ、褒める事が大前提。
もし言ってしまって不幸が有っても、それを呑めないなら無理じゃろと。
「ちょっと、違う場所に設置すべきかしら」
そこはエリア分けで、信用スコアと署名で入場する形でも大丈夫らしい。
便利、信用スコア。
ただ常時居てくれるワケでも無いだろうから、毎日通えて長居しても大丈夫な場所で。
なら柵無し、結界で人々の方を囲ったり、自動運転のバスが回遊したり。
自然動物公園的な案が出来上がった。
急に本当の、現実っぽい感じになってきた。
『私達も協力しましょうか?』
「ソロモンさんが協力して良いのかねぇ」
『嫌なら来なければ良いんだよ』
「あぁ、ですよね」
誰も来ない日に気が向けば72柱の誰かが居るかも知れない。
そんな動物公園。
そして今日はロキ。




