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社会見学④

もう一つ投稿します。

リュアラの主になってから三時間が経った。もう外は、とっくに空色から赤色になっている。

流石に、おかしい。


マリナ「…流石におかしいわね。こんなに遅くなるのは。」

ケイシー「ギルマス、私は他の精霊樹の守護者達に知らせてきます。そこから、足が速い者に現地に向かわせます。」

マリナ「ええ、何もなければいいのだけれど、私はここでレーラちゃんの事を見ているわ。サリフォナ様に万が一のことがあれば、レーラちゃんにも危険が及ぶかもしれないからね。」


お姉ちゃん達も流石におかしいと思ったのか、ケイシーさんが動くようだ。いくらサリナお母さんが人間に擬態していて、元の姿より弱くなっているからといって今のサリナお母さんを倒すのは至難の業だ。


ファレラ「ねぇ、マリナお姉ちゃん、サリナお母さんってどこまで行ったの?」

マリナ「んー、レーラちゃんは精霊の森に一番近い町がここ、ガナトの町っていうのは知っているわよね。」

ファレラ「うん。町といっても市の中心地からだいぶ離れてるし、ここの地形や気候は比較的穏やかだから並みの市より賑わっていて精霊にゆかりの多い地だから近々、特別都市っていってどこの国にも属していない都市になるってお母さん達に教わった。」

マリナ「…凄いわね。レーラちゃんって時々本当に四歳?って思っちゃうわよ。話を戻すわね。ちょっとまってね。地図を出すから。」


そういって書斎の引き出しから地図を取り出した。


マリナ「ここが、今私達がいるガナトの町。そしてサリナが向かったのはここよ。」


マリンお姉ちゃんが指をさしたのは、精霊の森の少し奥にある山、エトラス山脈に属するテンガク山の手前だ。ここからさほど離れていない。


挿絵(By みてみん)

↑この地図は位置をわかりやすくするために載せたものなので実際の大きさや形、距離ではありません。


マリナ「ここは、普通の冒険者なら手も足も出ないほどの魔物がいますが、サリナが手こずるような相手はいないわ。そもそもそんなものがいたらここら一帯は滅びているわ。」

ファレラ「…。」

リュアラ「クゥン」


…大丈夫かな?


マリナ「あら、雨が降ってきたわね。」

ファレラ「うん…。」


しばらくの間ファレラは窓から空を見上げていた。

_______________

〝ダッダッダッダッバンッ〟


ケイシー「はぁ、はぁ、ギ、ギルマス、」

マリナ「ケイシー!?どうしたのそんなに急いで…まさかっ」

ケイシー「はい、魔物暴走(スタンピード)が発生しましたっ」


スタンピードッ!?それって確か、災害級の魔物がいないと起きないんじゃ…。


マリナ「それで、サリナは見つかったのっ?」

ケイシー「はい、どうやら今回のスタンピードは通常の倍以上に魔物の数が多くさばくのに時間がかかっていたようで。精霊樹の守護者達はすでに対処に向かっています。」

マリナ「そう、分かったわ、ケイシーあなたは、ギルド職員たちに町人達を避難、冒険者を集めるように言っておいて。」

ケイシー「はい。あっ、後、ギルマス。サリフォナ様からの伝言です。『レーラを精霊の森に送ってくれ、他の者が迎えに来ている。』とのことです。」

マリナ「伝言ありがとう。私は、レーラちゃんを送り次第、現場の指示をするわ。」

ケイシー「わかりました。」

マリナ「レーラちゃん、さっきの話を聞いていたらわかる通り、あなたを精霊の森に送ることになったわ。すぐに準備してくれる?私も急いで準備するから。」

ファレラ「うん。」


一分も経たずして準備が完了した。


マリナ「それじゃあ、しっかり捕まっていてね。」


〝ビュンッ〟


すご、空を飛んでる。へ~魔法ってこんなこともできるんだ。今度やってみよ。


〝ストンッ〟


マリナ「ふぅ~ やっぱり長距離を飛ぶのは少し疲れるわね。」


着地した周りには森林が生い茂っており、森林が避けるように見覚えのある道が続いていた。


マリナ「サリフォナ様からの伝言ではここに迎えの者がいるとかだったけど。」

???「お疲れ様。」



マリナお姉ちゃんと森林の方を見渡していたら急に後ろから声をかけられて二人ともびくっりしてしまった。後ろを振り返ると淡い緑のフード付きマントを被った者がいた。


???「ふふっ相変わらず面白い反応をするわね。」


この声はっ!


ファレラ「ミランお母さんっ!」


あまりの嬉しさにミランお母さんに抱き着いてしまった。

抱き着いて衝撃でミランお母さんがかぶっていたフードが脱げてしまい約六か月ぶりにみる命の恩人であり、六人?いるうちの一人の親の顔がみれた。


ミラファン「レーラちゃんっ久しぶりね。見ないうちにこんなに大きくなって。」

マリナ「あの~感動の再開を果たしているときに申し訳ありませんが…」

ミラファン「ああ、ごめんね。んんっ、よくここまでファレラ、我らが娘を無事に届けてくれた。礼を言う。」

マリナ「はっありがたきお言葉っ」


さっきのゆったりとした雰囲気とは厳格な雰囲気へと変わった。さながら王に報告をする貴族?のようだ。


ミラファン「スタンピードは過去のものよりさらに厄介だ。神獣級の魔物がいる。災害級の魔物も三体ほどいるようだ。各国へ問い合わせ協力を得よ。」

マリナ「神獣級っ!?それに災害級が三体っ。」

ミラファン「ああ。」

マリナ「はっ。即刻各国へ問い合わせ対処いたします。」

ミラファン「ああ、場合によっては他の精霊樹の守護者の者達を駆り出しても構わん。」

マリナ「はっ。それでは失礼いたします。」


そう言って、マリナお姉ちゃんはまた空を魔法で飛んで行った。


ファレラ「ミランお母さん…」

ミラファン「レーラちゃん。どうしたの?」

ファレラ「皆大丈夫かな?」

ミラファン「ふふっレーラちゃんは心配性ね。本来の姿ではないとはいえサリナが付いているのだから大丈夫よ。」

ファレラ「うん。あっそうだっリュアラっ出ておいでっ。」

リュアラ「ウォンッ」

ミラファン「あらっこの子黒金狼の子狼じゃない。」

ファレラ「えへへ。マリナお姉ちゃんからリュアラの主になってあげってて言われて今日仲間になったんだ。」

ミラファン「ふふ。よかったわね。リュアラこれからよろしくね。」

リュアラ「ワォンッ」

ミラファン「さっ帰りましょうか。皆が待ってるわ。」


そうして私たちは帰路についた。

最後まで読んでくださりありがとうございます。


魔物の強さ

存在しないといわれている。

神獣級(精霊樹の守護者の軍でなら倒せる、六大精霊なら倒せる」

災害級(国軍総出で自国への被害を覚悟したら倒せる、精霊樹の守護者二人以上なら倒せる)

極級(国軍の中でも精鋭だけ集めた軍でならば倒せる、精霊樹の守護者なら倒せる)

超級(冒険者の中でも強級の魔物を余裕で倒せる二人以上なら倒せる)

強級(ベテラン冒険者二人以上なら倒せる)

中級(冒険者二人以上なら倒せる)

低級(武力(剣や弓)をもっている大人の一般人なら余裕で倒せる)

極低級(子供でも二人以上なら倒せる)

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