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5 社会見学②

続きを投稿します。

サリナお母さんが依頼に行って三十分くらいたった。

今私は、マリナお姉ちゃんからもらったギルド職員用の帽子をかぶりマリナお姉ちゃんの横に椅子を出してもらって座っている。一人で降りることはできないがカウンターからギルドの中を見渡せるようになっている。


マリナ「レーラちゃんは今何歳なのかしら?」

ファレラ「四歳っ」

マリナ「まあ、レーラちゃんは背が高いのね。私はてっきり五歳くらいだと思っていたわ。」

ファレラ「そうなの?やったっ」

マリナ「ふふっ」


マリナお姉ちゃんと話していると、三人の若い(おそらく十一か十二)冒険者さん達が近寄ってきた。んー男性が一人だけだからハーレムパーティってやつかな?


剣士の男性「こんにちは。依頼を受けに来たのですが。」

マリナ「はい。冒険者証はお持ちでしょうか?」

剣士の男性「はい。」


たぶんこの人は冒険者じゃないと思う。サリナお母さんが「冒険者はなめられないために荒い言葉を使っている」って言っていたから。それに、妙に小奇麗すぎる。


マリナ「…はい、確認が取れました。Eランクですねそれでしたら、「あのー」はい、なんでしょうか?」

剣士の男性「実は、僕達は訳があって来たのですがギルドマスターに会わせていただけますか?」

マリナ「はい、かまいませんよ。それでは、こちらについてきてください。」


しばらく、ぼーっと会話を聞いていたらマリナお姉ちゃんに抱っこされた。


剣士の男性「えっあの、何故その子を?」


まあ、そうだよねぇ


マリナ「あら、何か問題が?この子は冒険者ギルドの要人からの預かりなのよそれだけで、意味がわかるでしょう。」

魔法使いの女性「ちょっとっ何様よっあなたっ一階のギルド職員が。」

剣士の男性「まあまあっエル、ちょっと落ち着こっ」

魔法使いの女性「ふんっ」


あちゃー魔法使いの女性がご機嫌斜めになっちゃった。この人達そっちから用事があって会いに来ているのに大丈夫なのかな?


マリナ「着きましたよ。入ってください。」


通りながら見ていた木製の扉よりひときわ豪華な扉があり、開け、中に入った。中には、大きいデスクの横の大きいデスクより一回り小さいデスクに一人で女性が書類を見ていた。恰好からするに秘書さんかな?


秘書?の女性「あれ?ギルマスじゃないですか?どうしたんですか?」

マリナ「ケイシ―、お客さんよ。お茶を入れてあげて。」

ケイシー「わかりました。」


ケイシーさんが懐から何か出して私に近づいてきた。


ケイシー「こんにちは、私はケイシー好きに呼んでくれていいよ。はい。これ、美味しいよ。」

ファレラ「ありがとうございますっ」


うんっこの人はいい人だ、だってお菓子くれたもんっ。

ケイシーさんからもらったぐるぐるキャンディーを舐めながらさっきのハーレムパーティの方を見る。

すると、全員( ゜д゜)ポカーンとなっている。せめて、会う相手ぐらいの情報をもってようよ。

マリナお姉ちゃんにふかふかのソファに座らせてもらう。わーっ初めての沈むソファーだっ。マリナお姉ちゃんはデスクの横にかけてあったたぶんギルドマスター用の上着を羽織り私の横に座った。


マリナ「あなた達もそこに座りなさい。」

剣士の男性「は、はいっ」


剣士の男性は、マリナお姉ちゃんを見て頬を染めていた。まあ、今のお姉ちゃんカッコいいもんね。

ハーレムパーティの皆がちょうど座り終えると同時にケイシーさんがお茶を出してきた。完璧な秘書さんだっ


マリナ「それで?要件は?」

剣士の男性「は、はいっ、まずは僕達の素性を明かしましょうか。」


へぇー素性ねー、なんかこの人達は信用できないね。


剣士の男性「僕は、ハーフニファン皇国からきた、勇者のハルトといいます。こっちが」

魔法使いの女性「よく聞きなさいっ私はかの偉大なる火を司るガフニート王国から来たエミリース・ファン・ジャークス侯爵令嬢ですわっ」

聖職者の服装をした女性「私はセシフィア王国から来ました聖女のハミナ・ファン・ユニシと申します。伯爵令嬢です。」


うわぁーあからさまに面倒なやつじゃんっまあ、自分にはどうでもいいからいいけど。


マリナ「ご丁寧にどうも。私はここガナトの町の冒険者ギルドの特別ギルドマスターをしております。マリナ・ティーハルドといいます。以後お見知りおきを。」

勇者ハルト「はい。急いでいるので、単刀直入にいいます。精霊の森の最深部、六大精霊様の住処、大精霊樹への立ち入りを許可していただきたい。」

マリナ「大精霊樹へ、ですか。」


勇者さんは、真剣なかつキラキラした目でマリナお姉ちゃんを見ている。おそらく、この人達は今まで、敷かれたレールの上でしか生きていなかったのだろう。

先程も結構空気が重かったが今は、雪でも降るのではないかというぐらい冷え切っている。もちろん精神的に。


マリナ「大精霊樹への立ち入りは許可できません。」

エミリース「はあっ!?あなた、何を言っているのよっ!」

ハミナ「お願いしますっ今、私達は急いでいるのですっ」

勇者ハルト「2人共、落ち着いてっ」

エミリース「でもっハルトっ」

勇者ハルト「きっと事情があるんだよっ最後まで聞こう」


おっと、勇者君が真面目なことを言ったと思ったら、どうやら違ったようだ。それにしても、大精霊樹、か。はぁ~最悪の場合、自分も会話に入らないとな。


マリナ「そもそものこと、大精霊樹への立ち入りは六大精霊様方全員の御許可を頂かないといけません。その六大精霊様方に御許可を頂く前にも、各王家にも許可を頂かなければなりません。あなた方は、その全ての許可を頂いていますか?」

勇者ハルト「そうだったのですね。すみません無理を言って、出直してきますっ教えていただきありがとうございましたっ」


そういって、勇者さんは皆を引き連れて扉を開け出て行った。何だったんだ?


ファレラ「マリナお姉ちゃん、あの人達大丈夫かな?」

マリナ「まあ、サリフォナ様方が許可を出すとも思わないから、レーラちゃんにはもう会わないと思うわよ。」

ファレラ「へー。」

マリナ「それにしても、最初から、お姉ちゃんがギルドマスターだってわかってたのねレーラちゃん。」

ファレラ「うんっだって、他の人達となんかこう、オーラ?が違ったもん。それに、マリナお姉ちゃんとケイシーさんって精霊樹の守護者でしょ?」

マリナ「まあっそれもわかっていたのね。」

ケイシー「凄いですね。レーラちゃんは。」


精霊樹の守護者は、この前サリナお母さんから習ったことだ。何か困ったときはその者を頼ればいいと。精霊樹の守護者は、そのままの意味の精霊樹を守護する者という意味以外に六大精霊に一番近しい者と言われている。といっても六大精霊にはなれないが。簡単に言うなら、六大精霊を神とするならば、精霊と精霊樹の守護者は、王。精霊樹は神々がおわす場所、前世でいうなら、天国かあの世かな?だから、どうあがいても、神、六大精霊にはなれない。まあ、話がそれたけど普段、お母さん達、六大精霊と過ごしている自分には人に擬態している精霊や精霊樹の守護者は簡単に見分けがつく。因みに、精霊樹の守護者が精霊と違うのが、まず、精霊ではないこと、それと多くが一族になっていることだ。例えば、Aという人物が精霊樹の守護者へとなる。そしたら、そのAの子や孫の中からまた六大精霊に精霊樹の守護者へと選ばれる。まあ、だからお母さん達が過去に選んだ精霊樹の守護者の子孫から気に入った子がいればその子を精霊樹の守護者にするということだ。


ファレラ「そもそも、サリナお母さんが部外者に自分を預けるわけないし。」

マリナ「それもそうね。あら、もうこんな時間だわ。レーラちゃん食堂に行って何か食べましょうか。ケイシーも一緒に」

ファレラ「うんっ。」

ケイシー「わかりました。」


その後、マリナお姉ちゃんとケイシーお姉ちゃん(やっぱりお姉ちゃん呼びがいいと言ってきたから)と一緒に昼食を食べた。結構美味しかった。

さーて、サリナお母さんが迎えに来るまで大人しくしてようっ、面倒ごとはもう嫌だっ

最後までお読みいただきありがとうございました。

早速、フラグをたてたレーラちゃん。この先どうなることやら。

次話は、未定です。

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