4 社会見学①
埋もれていた続きを修復しました。
魔法を教えてもらって約六ヶ月が経った。
ミランお母さんは、まだ帰ってこない。大丈夫だろうか?ミランお母さんの代わりに、ファンお母さんに剣術や体術を教えてもらうことになった。
ニーファ「レーラ、今の偽装している方のプロフィール見せて。」
ファレラ「わかった」
名前 ファレラ・ローミリア
二つ名 ――
年齢:四
職業 ―-
適正 風(強) 氷(中) 水(中) 炎(中) 土(中)
魔力 強
体力 強
状態:良
称号 ―-
ニーファ「これならもう大丈夫かな。レーラ、今日は、体術を教える。」
ファレラ「はいっ」
ニーファ「剣術は、体術の基礎ができてから教えるから、そのころぐらいには、ミランも帰ってきてると思う。」
ファレラ「はいっ」
ニーファ「じゃあまず、走り込みからしようか。」
こうして、ファンお母さんに体術を教えてもらうようになった。
自分の習っている体術は、天闘体術といい、ファンお母さんが人間に擬態して、冒険者をしていた時、我流でやっていて、成り行きで弟子をつくり、教えていたら名前がついていたという。
ファンお母さんに体術を教えてもらってから、一週間が経った。魔術と座学については、体術と交互に教えてもらっている。
サリフォナ「レーラ、明日は、町に行こうと思う。」
ファレラ「町?」
サリフォナ「そうだ。社会見学みたいなものだ。町に行けば、なにかやりたいことができるかもしれないだろう?」
ファレラ「うんっ、あ、この前本でみた、ボーンの丸焼きっていうの食べてみたいっ」
サリフォナ「ああ、あれか。いいぞ。」
ファレラ「やった」
――次の日――
今日は、人間に擬態しているサリナお母さんとガナトの町に来ている。
ガナトの町は、普段自分達が生活している、精霊の森に一番近い町だ。結構賑わっていて近々、都市になるらしい。冒険者という、なんでも屋兼魔物の討伐を主にしている者達も多い。精霊の森は、資源が豊富で魔物等が多いからだ。
サリナ「はい、レーラ。」
サリナお母さんに念願のボーンの丸焼きを買ってもらった。ボーンの丸焼きの見た目は完全にマンガ肉だ。食べてみると、豚肉の味がした。美味しい。
ボーンの丸焼きを食べ終わると、サリナお母さんに冒険者ギルドに連れて行ってもらった。説明は、割愛。
サリナ「レーラ、冒険者ギルドでは、入ったら、ガン飛ばしてくるやつらが多いが、基本優しい奴らが多い。それ以外のやつらは、レーラでも余裕で対処できるだろう。まあ、私が何とかするから、安心していいぞ。」
サリナお母さんがそういうと、自分の手を繋いで冒険者ギルドに入った。サリナお母さんが言った通り、ガンとばしてくるやつらが、多かった。驚愕している人もいたけど。サリナお母さんの顔を見ると、今までで見たことないくらい怖い顔をしていた。不安になって、繋いでいる手を引くと、サリナお母さんは、驚いた表情をして、優しく頭を撫でてくれて、抱きかかえられた。もう一度、顔をみると、いつもの優しい顔に戻っていた。
サリナお母さんは、自分を抱えたまま、カウンター?受付?みたいなところへ向かった。
受付?では、驚いた顔をした、綺麗なお姉さんがいた。
「まあっ サリナ、その子は、どうしたの?」
サリナ「六ヶ月前ぐらいに保護したんだ。それから、皆で育てている。」
「まあそうなの。私は、ここガナトの町の冒険者ギルドの受付をしている。マリナ・ティーハルドといいますよろしくね。マリナお姉ちゃんって呼んでね。あなたのお名前を教えてくれる?」
ファレラ「ファレラといいます。レーラって呼んでください。」
マリナ「よろしくね。レーラちゃん。」
ファレラ「よろしくお願いします。マリナお姉ちゃん。」
マリナ「っ!サリナ。レーラちゃん、可愛すぎないかしら。」
サリナ「当たり前だ。レーラは、私達の癒しだからな。」
マリナ「ふふっ それで?今日は何をしに来たの?」
サリナ「今日は、レーラの社会見学に来たんだ。」
マリナ「まあ。その年でいい子ね。サリナ今日は、依頼は受けないの?」
サリナ「ああ、レーラがいるしな。」
マリナ「それならレーラちゃんは私が預かるから、受けてくれないかしら。実は、結構厄介なのが来ちゃったのよ。」
ファレラ「それって今日は、冒険者ギルドのお仕事見られるってこと?」
マリナ「ええ。お昼は、ここの食堂で美味しいのが食べられるわよ。」
ファレラ「やった。ねえ、サリナお母さん。だめ?」
サリナ「いいぞ。マリナ早く依頼をよこせ。」
サリナは、最初提案されたときはしぶったが、ファレラがお願いしたら、さっきしぶったのは何だったのか即刻受け入れた。
マリナ「ありがとうございます。これが依頼証明書です。レーラちゃんのことは任せてください。気をつけて行ってらっしゃいませ。」
マリナのお礼がファレラに言われたのかサリナに言われたのかわからないが、慣れた手つきで書類がいっぱいある棚から一枚紙をとりハンコを押してサリナに渡した。
ファレラ「サリナお母さん頑張ってっ」
サリナ「っああ。行ってくる。」
最後までお読みいただきありがとうございました。
次話の投稿は、未定です。