流本國内の現状
政府の配給や星霜公社による、いくつかの施策で、衛生環境は劇的に改善した。
現在、國民は配給食糧により生活している。
一方で、旧政権や旧軍の残党による破壊活動などが活発化しており、法執行機関などは対応に追われている。
現在の総統、魦和安史氏は、五年前に起きた反政権運動の鎮圧の指揮官であり、急進派の人物として知られる。
また、内政面での課題の他に、対外折衝の部分でも憂慮すべき点が多いことも指摘されている。
現在流本は西の智那、北の留史と緊張状態にあり、美國との関係悪化も深刻である。
地方分権により、外交と国防以外は各々の州に裁量・自治権が与えられ、各州で國民予備隊なるものが編制されている。
各州の國民予備隊は、総数105万を誇り、うち60万には二線級の装備が配備されている。
軽歩兵が中心だが、一部は装軌装甲車や装輪装甲車、で武装している。
また航空隊には、防空や救難任務に十分な回転翼機と迎撃機が配備されている。
流本には國民予備隊とは別に、政府が擁する国防軍が編成されている。
国防軍は、海軍、陸軍、防空軍の三軍から構成されている。
また、政府調査室、統合本部、海防隊、国家戦略局、戦力基盤軍などを含めて、国防総軍を形成する。
人員は二五年時点で、陸軍が42万、海軍が8万、防空軍が3万、海防隊が12万、戦略基盤軍が25万となっている。
陸軍のうち5万、戦略基盤軍のうち12万は、普段民間の営利活動に従事している。