何とかなりました
「守りやがれっ!!ライトシールド!!!」
さっき見た、青く輝く盾のような魔法、それを使ってみようとしたのだが…
「葵さん!?ライトシールドを…使えたんですか!?それも、これほどの輝き…まさか、魔法を使ったことが!?」
「いや、使ったことなんてない。俺はコピーしただけだ。詳しくは後で話す、それよりあとどれぐらいかかりそう?」
「あと2分…いえ、1分でなんとかしてみせます!」
…1分か、それぐらいなら何とかなりそうだな。っと、やべぇ回り込もうとしてやがる!!
「ライトシールド!!ライトシールドっ!!」
周りにライトシールドを全面展開し、俺らの周囲を丸ごと覆う。これで安心だろう…と、ふいにリアが前に出た。
「ありがとうございます、葵さん。あとは任せてください。……邪悪なる物よ、その姿をあるべき姿へ返せ。…カタルシス…!!」
杖から強烈な光が魔獣に放たれる。魔獣は身を焦がし、暗闇の色をした煙を全身から放ちながら、苦しそうに喚いている。
と、魔獣が逃げようとする…が、ライトシールドで逃げ道を防いでやる。
「がああああああああぁぁぁ……!!がぁ……が…」
やがて、塵すら残さず、魔獣は消えていった。
「やった…のか??」
「ええ…なんとか、なりましたね。葵さん、ありがとうございました。」
「いや、トドメを刺したのはリアさんだ。俺は何もしてねぇ。余韻に浸るのは後でにしよう。とりあえず、果実持って帰ろうぜ」
そう言って、木の方に近付いていく。後ろからリアも追ってくる。
「は、はい!!待ってください!!」
「…葵さん、やはりあなたは…転生者、なのですね…」
そう、呟いたのは、葵には聞こえなかった
良ければ感想など頂ければと思います