女子高生(ジニアスガール)の活躍を見てね(はあと)
本日から作品紹介が開始します!紹介して欲しい作品は感想欄にお願いします!
※この物語に登場する二人の女子高生は、小説のタイトル及び名言しか知りません。本編は皆さまが実際に読んでお楽しみ下さい。
「いやあ、にしても2話目から綱渡りだったけど、なんとか連載継続できてよかったね。ゆさゆさ!」
「ほんとほんと、親切な作者さんがいて良かったよね、あかちゃん」
堕無あかなと夜馬無ゆさながそう言ってにっこりと笑い合う。
そう! この企画創作、読者様の協力がなくては成り立たない大変リスキーな連載なのである。
この小説は、『小説家になろう』の内にある自分の作品を提供してくれる心優しく、懐の広い作者さんがいなくては続きが書けない小説なのである。
人がいないと連載継続できないなんて、なんて情けなくて不甲斐ない小説なんだ。
「だからこんなか弱い私たち二人の小説を、みんなで守ってね(はーと)」
「あかちゃん……何その(はーと)って」
「最近さ……気づいちゃったんだ。ブスであろうとさ、女の子がさ、文章の最後にさ(はーと)ってつけると可愛さマシマシヤサイマシマシなんだってことを」
「ヤサイは増さなくてもいいんだけど」
「じゃあニンニク?」
そういう問題ではないという表情の夜馬無だったが、堕無はいつものように無頓着に話題をサクッと切り替える。
「そんなことは重箱の隅に置いておきまして、早速! 最速で自らの作品を紹介してくれた善良で優秀で無辜なる作者さんの作品を紹介したいとおもいまーす!」
――くくく……私たちにけちょんけちょんに言われるとも知らずに。いっひっひっひ!
そう言いながら不敵で不気味な笑みを浮かべる堕無、その堕無をフォローするように夜馬が言った。
「いやいや、人様の小説をけちょんけちょんに貶すなんて、純粋無垢な私にはできないわ」
「ゆさゆさ、本当に純粋な人間は、自分の事を純粋だなんて言わないんだよ……」
「もちろん、そんなこと天地開闢前から知っているわ。だからこそ、それを逆手にとったのよ」
ニヒルな笑みを浮かべる夜馬無、夜馬無も提供して頂いた作品だからと言って、決して容赦するということはないことを示していた。
「ふふふ……私だって言う時ははっきりと言ってやるんだから!」
「いいね、ゆさゆさ! その意気だよ! それじゃ、記念すべき二作目! 提供作品で言えば一作目!」
ジャカジャカジャカとセルフでドラムロールをかける堕無。その横で小気味よく踊る夜馬無。
「じゃじゃん! 『神降し達の黄昏時』!」
「おおーきたね! なろう小説にしては、控えめなタイトルね」
『小説家になろう』界隈では長文タイトルが跳梁跋扈している中、二人は少し驚いたような表情を浮かべた。
「いやあ、どうですかあかちゃん。私は黄昏時ってところが最高にロックだと思うわ。だってさ、ラグナロクって普通は《終末》とか《戦争》のイメージが強いもん」
「たしかにね、それがやっぱり印象に残るための工夫なのかな? うちはさぁ、式なんだよね」
「え? なんの式? 勝利の方程式? 恋の解けない方程式? はたまたE = mc2(相対性理論)?」
「あ、ごめんごめん。興奮して思わず誤字っちゃった! 式じゃなくて好きなんだ、この特別読みが好きなわけ。アニメ化されたので言えば、機巧少女とか、神装機竜とか、英雄奇譚とか。挙げたらきりがないけど。うっ……封印されし右腕がッ」
低いうめき声をあげながら、右腕を強く押さえるふりをする堕無。要は中二っぽいタイトルが好きだということなのだろう。
「じゃあさ、私たちの作品タイトル『なろう少女の自由談話』の『自由談話』の部分にも特別読み考えたら面白そうじゃない?」
――例えば「『なろう少女の自由談話』とか?」
「普通すぎるよ、ゆさゆさ。センスないなあ」
一蹴されてしまった。頬をふくらませて怒りをアピールする夜馬無を尻目に、堕無は言った。
「そうだなぁ……うちがタイトルつけるなら……『なろう少女の自由談話』ってのは?」
「いやそんな生と死の境界線を彷徨うような作品じゃないでしょ、これ。そもそも生とか死とか入ってないし」
即座に訂正を入れる夜馬無。そんなのお構いなしに、堕無が続ける。
「『なろう少女の自由談話』」
「えっちな話題なんて一度も出してないでしょ! 新規読者が勘違いしたらどうするの!」
「『なろう少女の自由談話』」
「マイルドにえっちな方向に持って行こうとしてもダメ!」
「『なろう少女の自由談話』」
「とりあえず、えっちな方向から離れてよ!」
「『なろう少女の自由談話』」
「私たちおばちゃんか!」
「『なろう少女の自由談話』」
「タイトル内で諦めないの!」
矢継ぎ早に続々と新規タイトルを提案する堕無、それを全て的確に返す夜馬無。この二人のめぐるめく会話のキャッチボールは、まるでコンビ結成したての漫才師のようだった。
「って結局売れない漫才師かーい!」
「え? あかちゃんいきなり何言ってんのさ。こわっ」
本気で怪訝な顔で見つめる夜馬無、気が狂ってしまったかと思われる友を前に、辛辣な言葉で追い打ちをかけようとするが……
「やっぱりうちらって、良いペアだね。これから二人でダブルス組んでビーチバレーボール大会にでも出る? バドミントンでも、テニスでもいいよ」
「そうだね、二人であんなことやこんなこと……しちゃおうか(はあと)」
「ちょッ……ここで使ったらさ、もうそう言うことにしか見えなくなるからやめない? ゆさゆさ」
「本当はあかちゃんだってしたいんでしょ(はあと)」
含羞の色を浮かべる堕無を見て、勝ち誇った顔をする夜馬無。
「分かったわよ。今日はこのくらいにしといて あ げ る 」
ということで、閑話休題。
「そう言えば、名言も頂いてるのよね」
「そうそう、話が盛り上がらなかった時のためにね、念には念を入れよ、目には目をって言うでしょ」
「後半はまったくちがう言葉だけどね」
作者さんから名言を頂いていたことをすっかり忘れてしまっていた二人、話に夢中になっていてすっかり忘れてしまっていた。
「なになに?『誰に言っていやがる!』『ならば友だ』」
「これ、会話成立しているのかしら? それぞれが別の離れた文かもしれないわね」
名言がどこで使用されたのか推測する二人。しかし、本文を一切読まないので憶測の域を出ることはない。
「うち、わかった! 前半はアレだよね。神ってタイトルからも分かるように、我は神様じゃぞ! 何様のつもりじゃ! みたいな感じなんだろうね」
「あかちゃんにしてはマトモなこと言うじゃない。何様のつもりだって感じよね。じゃあ、私は後半についての考えを……」
一呼吸おいてから、夜馬無ゆさなは言った。
「これは……彼女に告白断られて、咄嗟言った言葉ね。『ぼくと付き合ってください』『ごめんなさい……』からの」
――『ならば友だ』
「友達ですらなかったの!? そんな人から告白されてたの!? しかもフラれたのに、偉そうに言ってるし、『誰に言っていやがる!』って感じ……」
「「それだ!」」
「なるほど、これはそう言うシチュエーションで言ったセリフなのね。順序が逆だったから、気が付かなかったわ」
こうして今回の談話が幕を閉じた。オチなしヤマなしコンビにしては頑張った方だと褒めて欲しい。
そして、タイトルと名言を頂いた作者の『だん』様に多大なる感謝を申し上げます。ありがとうございました。
引き続きまだまだ作品募集を行っておりますので、メンタルの強い作者様も弱い作者様もどしどしご応募頂ければ幸いです。
今回紹介させてもらったのは
『神降し達の黄昏時』【https://ncode.syosetu.com/n0488ew/】




