表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新風  作者: Jan
9/10

至高

1965年式 tritmph TR6 trophy


様々なバイクに乗ってきた父が

"終のバイク"

と位置付けたこれが今の私の愛機だ。



まだ幼かった私だけど

「パパのバイクが止まったから迎えに行ってくる」

と出掛けて行く母を何度か見て「新しいパパのバイクは壊れる」と認識していたのは当然の事。


だけど…


これを世界一美しいバイク

と言う父の誇らしい顔はその気持ちは分からなかったけど、今も脳裏に焼き付いています。




「じゃあ帰るね~♪」


一連の儀式を終え、渾身のキック一発


「ブロロロンッ!」

少しのブリッピングの後、その車体をユッサユッサと揺らすように落ち着くアイドリング。


「やっぱりうるさぁ~い!」

「気をつけて帰りなさい」


妹と母それぞれの言葉を聞きつつ

「ガシャ」と1速に入れてそろそろと走り出す。


アクセルを少しワイドに開けるとブルブルと震えながらそのトルクを解放する小さな車体。


「う~ん、やっぱりキモチイイ♪」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ