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新風  作者: Jan
7/10

実家

「あら、おかえり♪」

久し振りに実家に帰ったとは言え、母は何時もの様に迎えてくれる。


その次の言葉は決まって…

「バイクは大丈夫?」


何でも父がこのオートバイに乗り始めた頃は通勤の途中で良く止まっていたらしく、母はそのお迎えに行っていたそうで…


「もちろん。パパが弄って通勤の足仕様になってるからね~。まだ困った事はないよ~♪」


「なら良かった。でも、バイクは修理出来るけど、人間はそんな訳に行かないから気を付けなさい。」


「はぁ~い。」と気の無い返事をしつつ、元私の部屋に上がる。


私の家から実家まではバイクで40分。

近いからこそなかなか帰ってくる気にもならないんだけど、先日のツーリングの報告やお土産もあったので帰ってきた。


私の部屋…だった所は今やすっかり4つ年下の妹の部屋になっており、私の部屋だった痕跡は段ボールに詰められたアルバムとオートバイの雑誌だけだ。


バサリとベットに横になり、昔のアルバムを開いてみる。

まだ若い父と訳もわからずスパナを手にする私の姿。


「パパ、私にあのバイクに乗る資格はあるかしら?」


答えの無い問いをアルバムの父に向かい問いかけてみる…



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