6/10
蕎麦
「相変わらずの…」
この3年毎年通ってはいるものの、ここのザル蕎麦の量は圧巻だ。
ある時おばちゃんに聞いてみたら、普通盛りで800gだって…
「そうそう、親父さんと始めてここに来たときは俺らもこの量に驚いたよ。旨いんだけど、飽きるんだよな~」
とは言いつつ、小盛りにしないのはやはり私と一緒で思い出も味わっているんだろうな。
蕎麦を食した後、少しの雑談をし、再会を約束してオジチャンとは別ルートに別れました。
「♪」
バイクを運転しながら鼻唄が混じるのも久し振りに他の人と父の話が出来たからかもしれません。
「まだまだこんな出会いがあると良いな♪」
軽い疲労感を感じつつも充足した気持ちで、西日の照らす国道を家に向かって愛馬を走らせるのでした。