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新風  作者: Jan
4/10

記憶

「え…」


思いもよらない言葉に私が戸惑っていると、看板持ちがさらに言葉を続ける


「七海ちゃんでしょ?覚えてないかな?良く蛍見に来てたじゃん。」


その言葉に一気に記憶が蘇る。

「お…お菓子のおじちゃん?」


私の言葉に破顔一笑。

「そうそう。当時はお菓子の会社に勤めてたからね」


私がまだ小学校に上がる前から数年、毎年父親の友達と言う人の所に蛍を見に連れて行ってもらってた。はじめて目にする蛍に興奮するのと同時に、そこの人がお土産に持たせてくれる袋一杯に詰まったお菓子にも子供心がさらに上がったものでした。


まさか、そのおじちゃんにこんな所で会うとは…


「良く私だと分かりましたね?」


私の問いに


少し下がったトーンで


「そのバイク…」


あぁ、そうか。本来ならこのバイクは走ってないバイクだもんね。


「はい、色々迷いましたが、父のバイクに乗っています。」




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