遭遇
道の駅を出て目的地までは適度なワインディングでテンションも上がる♪
つづら折りのカーブを抜けると見通しの良いストレート。
アクセルを開けに掛かった時、ミラーに映った二輪車とおぼしき機影が目に入る。
「結構飛ばしてるわね。やる気はないから、さっさとパスしてね。」
スローダウン。左に寄りスペースを明けるも一向に抜こうとする気配が無い。
仕方ないのでまた元のポジションに戻りペースを上げる。
「女の子のお尻に引っ付くなんてイヤらしいなぁ~」と思いつつも目的地までランデブー走行。
そのまま1時間ほどで目的地に到着。
駐輪場に愛機を入れると後ろに着いていたバイクもすぐ隣のスペースに入ってきて、ヘルメットを脱ぐと同時に話かけてきた。
「ええペースで飛ばすなぁ~」
見ると40代前後の坊主頭のオジサマ。Gベストに様々なワッペンが付いている。所謂「看板持ち」だ。
骨太そうで首も太く私には小型ブルドーザーを思わせたが、少し警戒しながらも
「そうですか?気持ちの良いペースで走りました。」
「目的地はここなの?」
「はい、年に一度は必ず来ることにしています。」
と差し障り無いやり取りをすると
「くっくっくっ」
突然笑い出す看板持ち。
少しムッとしながらも
「何か可笑しい事でも言いましたか?」
と返すと、私の感情を読んでか申し訳無さそうに
「いや、スマンスマン。そんな所まで親父さんに似てると思ってね…」