PR 短編集 冬花火 電柱と明かり 作者: 春風 月葉 掲載日:2018/05/12 町の夜、ポツポツと明かりが点いていく。 私は寒くて暗い道の端に佇み、明かりにあやかれないでいた。 少し遠くでは街灯が、背中の方では家々が温かな光を見せつける。 この光は私達電柱が支えて成り立っているのに、きっといつまで経っても私達に光は差さない。 町の暗がり、等間隔で立つ私達を誰が見てくれるだろうか。 誰が照らしてくれるだろうか。 遠くに見えるいくつもの明かりは遠く、暗がりの中に孤独を感じる。 私は静かに立ち続ける。